5/18 三鷹市議会 文教委員会 三鷹市立小・中学校の臨時休校の延長等について質疑しました。

三鷹市議会議員の山田さとみでございます。

昨日、三鷹市議会 文教委員会が開かれ、三鷹市教育委員会からの行政報告「三鷹市立小・中学校の臨時休校の延長等について」に対し質疑しました。

市民の皆様から沢山のご意見・ご要望・ご質問を頂きました。国や都の動向も踏まえながら質疑に臨みました。

こちらの記事には、特に保護者の皆様から沢山の関心をお寄せ頂いたICT教育環境の整備や、休校中の課題について書いていきます。


◇ICT教育環境の整備

国が進めているGIGAスクール構想での一人1台タブレット→工場が通常通り稼働していないのと、需要の高まりにより入手しづらくなっているが、今年中か今年度中に市内の児童・生徒全員に配布予定。

東京都の支援によるタブレットとルーターの貸出→東京都の支援により、各小・中学校にある端末・ルーターを児童・生徒への貸出用に設定変更し、ご家庭で端末や通信環境が整備されていない児童・生徒に対して貸し出す。市の準備数は、ルーター300台・タブレット1000台で、端末は恐らく足りるだろうとのこと。ルーターの調達も急いでいるが、現時点で市場に出回っておらず困難である。ルーターが足りない場合は、ご家庭にスマートフォン含め、何も通信機器が無いご家庭が優先となるそうです。早くて5月末くらいから順次貸し出せる予定。


クラウド型自律学習応援プログラムを活用した学習支援

三鷹市で「すらら」を導入したいきさつ 4月から開始の適応支援教室A-Roomで既に導入することが決まっていた。ご厚意で「緊急事態宣言」に伴う休校期間中は、三鷹市立・小中学校の全校生徒が無料で使えるようにしてくださった。

学校再開後のクラウド型自律学習応援プログラムとして、引き続き「すらら」が使えますが、予算の兼ね合いで、いわゆる「授業」部分のサービスは利用できなくなりますが、「ドリル」部分の利用を継続します。教員が進捗管理出来るようになっており、それをもとに「個別最適化された学び」につなげるという事です。

休校中の課題について

保護者の皆様から頂いたご意見をもとに以下このように発言しました。「特に共働きのご家庭では、限られた家庭での時間の中で、課題を子供に取り組ませるのが大変である。休校中の時期の家庭学習は、前の学年の復習を中心に実施する方が、共働きのご家庭にとって負担も減り、欠席した子どもたちとの間で不公平が生じないと考える。また、特に欠席した子供たちは、授業で説明が行われていない中で新しい課題に取り組む必要があるため、不安や苦手意識が芽生えてしまうのではないかと危惧する。特に、まだ習っていない課題がたくさんあることが、単元を進めることが、今の子供たちにとって最善の策であるのか考え直して頂きたい。あまり難しくないものを少なめに。足りないご家庭は「すらら」で補う等、課題内容は、復習を中心に据えながら、子ども達の個別の関心を引き出すような、柔軟な内容を考えても良いのでは。」

これに対し、三鷹市教育委員会からは、新しい単元を進める方針ではないと答弁を頂き、更に、校長会や、三鷹市立小・中学校の教職員の研究・研修機関である「鷹教研」により、6月に学校を再開した場合に一年間のカリキュラムを効率的に習得できるカリキュラムを組んでいる(小・中学校共に90%以上修得可能)とのこと。また、9月に再開となった場合のカリキュラムも練り直しているとのことです。


◇学校再開後の学習時間確保の対応について

市教育委員会から以下の①及び②の通り報告を受けました。

教育課程内での補充のための授業

・第2・第4土曜日の授業日の設定(4時間授業)

・小学校での水曜日6校時授業、中学校での7校時授業日(週1回)の設定

・中学3年生は7月いっぱい授業を行う可能性があります。

教育課程内に位置付けない補習

・学校の実態に応じて、夏季休業中の一部期間における補習、週に一度の放課後補習等の設定

しかし、保護者から「夏休みも授業日にして欲しい」、「(低学年は特に)体力が持つか心配だ」等お声を頂戴しましたので、市教育委員会に伝え、子供たちの学びに影響が出ないような取り組み、それこそオンライン授業など、柔軟に考えて頂けるよう、要望しました。

今後も市民の皆様から頂いたお声をもとに、調査を重ね、合理的な対応を市側に求めて参ります。




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