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令和2年度三鷹市議会第二回定例会代表質問と討論を行いました。

三鷹市議会議員山田さとみでございます。
6月10日(水)、新型コロナウイルス感染症に関する代表質問と即決議案の採択を行い、私は代表質問と討論、そして採択を行ないました。

私の代表質問の動画はこちらです。マスクが苦しくて息切れしています。お聞き苦しいようでしたら申し訳ありません。

質問の全文は以下の通りです。

令和2年第2回三鷹市議会定例会 三鷹市議会都民ファーストの会代表質問

質問に先立ちまして、この度新型コロナウィルス感染症にり患された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、お亡くなりになられた方に謹んで哀悼の意を表します。

学生アルバイト等を活用した宅配事業による飲食店の支援
私たちは新型コロナウィルス感染拡大防止を第一に考えながら、「新しい日常」を取り入れ、これからの社会活動、経済活動に挑んでいかなければなりません。飲食店をはじめ、事業者の業態転換支援は重要です。三鷹市は、新型コロナの影響でアルバイト先がなくなってしまった学生等を配達員等として採用し、新型コロナの影響を受けている市内飲食店支援を行うとのことですが、学生と飲食店双方にとっての支援に繋がり、また、感染拡大を防ぐため外出を自粛されている方等への買い物支援にもつながっていく取り組みです。
とても良い仕組みですが、利用して頂く方がいらっしゃらないと、この事業は成り立ちません。「弁当マップ」を配付するだけでなく、市報やホームページ、SNS、ケーブルテレビ等様々な媒体を積極的に活用して頂きたいのと同時に、参加する店舗においてもそれぞれしっかり広報に力を入れて頂けるよう、サポートが必要だと考えますが、所見を伺います。
更にこの事業を活用し、保護者が入院・隔離になった際の子どもへの弁当宅配サービスと在宅高齢者への食事サービスとしてクーポンを発行し、弁当の宅配をされるという事ですが、福祉との連携の視点が極めて重要です。
配達員が、お弁当の配達の際に、ご高齢者や子供の様子をみて支援が必要であると感じた時に、市と連携し、地域包括につなげるまたは相談先のチラシをお渡しする等、この取り組みに見守り機能をつけて頂きたいと考えますが所見を伺います。

また、この宅配事業により地域における独自の流通ネットワークの基礎ができ、今後様々な問題解決ができる可能性があります。この取組を違う形で発展させることも視野に入れ、お弁当以外にも、例えばインターネットを利用しない高齢者と市内の小売店をつなぐ買い物支援事業等、独自の流通ネットワークを活用し、市の様々な課題を解決する方策を、部署間の垣根を超えて検討すべきと考えますが所見を伺います。

連絡手段の電子化
この度コロナの対応では状況の変化に応じた学校と保護者間のこまめな情報交換が求められました。学校関係者のご尽力のおかげで、ホームページやフェアキャスト等を活用した連絡手段の電子化が促進されましたが、前回の定例会で一般質問しました通り、連絡手段の電子化はコロナなどの有事に限らず、平時においても有効な手段になります。
学童には「安心でんしょばと」というシステムが新たに導入され、保護者宛の連絡メール機能やアンケート機能が活用され、自粛のご協力や給食の申し込みなど、目まぐるしく変化していく新型コロナの情勢の中での情報交換に役立ったと聞いています。
しかしながら、同じような状況に置かれている保育園にはそのようなシステムはなく、自粛のご協力のお知らせや、申請用紙のやり取りはそれぞれの保育園任せとなりました。中には連絡手段が電子化されている園もありますが、紙でのやり取りとなった園は、登園自粛により約8割の子どもが来園していない中、各ご家庭に対してお手紙や申請用紙を郵送し、紙の申請用紙をアナログな方法で回収するなど、苦労されたと聞いています。さらに、申請の締切が急な設定とならざるを得ない中で、保護者に情報が届くまでタイムラグが生じ、保護者間で情報格差も生まれてしまいました。市内の保育園においても「安心でんしょばと」のような連絡メール機能とアンケート機能を持ったサービス導入を求めますが所見を伺います。
市内小・中学校においても、連絡手段の電子化は更に進めて頂きたいと考えます。休校期間中、給食、タブレット・Wi-Fiルーターについての申し込みや、学用品の購入もあり、申込用紙や現金を持参しなければならない例もありました。今後は更に申請はアンケート機能で済ませ、学用品や写真の購入はオンライン決済にする等、コロナの第2波、第3波を含めた有事に備え、デジタル化等により、更に学校と保護者間の意思の疎通がスムーズに行われるような取り組みを求めますが見解を伺います。

今後のICTを活用した教育の展望
コロナ禍の学校を取り巻く状況において、その重要性が改めて注目されたのがICTを活用した教育です。今後のICTを活用した学びについて、①都の支援を活用したタブレット端末やWi-Fiルーターの貸し出しを活用してまず取り掛かるべき、家庭学習の支援・学習の遅れへのフォロー等のあり方、②GIGAスクール構想の推進により一人一台端末の状況になったときに、各科目においてどのように活用し学びの質の向上につなげていく予定であるのか、③ICTの活用によって、学習履歴の確認等が容易となりますが、どのように「個別最適化された学び」につなげていくのか伺います。
更に、第2波、第3波が来ないことを願いますが、そのような場合に備えて、「対面」と「ICT」の双方の利点を活かした教育のあり方を検討しておく必要があると考えますが、ICTを活用した教育についてどのように備えていくのか、所見を伺います。

市側からの答弁はいずれも前向きでした。
詳しくは是非動画をご覧下さい。

その後、即決議案につき採決し、令和2年度三鷹市一般会計補正予算(第3号)につき討論しました。動画はこちらの51分頃です。

討論の全文は以下の通りです。

令和2年度 一般会計補正予算(第3号)討論

討論します。
新型コロナの影響は各方面でとても大きなものになっています。
まず、生活困窮者への支援、PCRセンターの設置と運営など、市民の生活と命を守る施策に賛同します。感染拡大を防止するためには、新型コロナに感染している疑いのある方を早い段階で検査・医療につなげることが重要です。「新型コロナに感染したかもしれない」と自分の体調に不安を感じた方が、どうすればよいか迅速に判断できるように、かかりつけ医がいない方の対応を含め、広報みたかで周知して頂いていますが、市のホームページやSNS等でも必要な情報を分かりやすく周知するとともに、「三鷹 コロナ PCR」等の単語による検索で、必要な情報がインターネット検索の結果で上位に来るような工夫もあわせて求めます。
新型コロナにより、市内の飲食店にも大きな影響が及んでいます。飲食店の業態転換支援や、まちづくり三鷹の宅配事業、保護者が入院・隔離になった際の子ども支援・在宅高齢者への食事サービスの提供などを、地域の人財を活かしながら進める取組に大いに賛同するものです。まちづくり三鷹による宅配事業は12月までの予算となっていますが、今後も市独自の流通ネットワークとして継続し、市の様々な問題解決の糸口としての可能性を検討していただくよう求めます。
また、「敬老のつどい」中止のお知らせと一緒に食事クーポンを封入するという事ですが、先日全戸配布した三鷹弁当マップでは、店舗の一覧性は優れていますが、メニューはごく一部の記載のみとなっています。特にインターネットに不慣れな方のためにも、分かりやすいメニュー表が印刷されたチラシを同封するなどの工夫を求めます。
新型コロナの影響により、中断していた「ゆりかご面接」ですが、電話で再開されました。柔軟な対応を評価します。東京都の支援を活用して、これまでの1万円の子育て応援ギフト券に、更にプラス1万円の補助で、衛生資材の購入や、タクシーでの移動をサポートするための支援も盛り込まれた点を大いに評価します。未知のウィルスとの戦いの中で、お腹に赤ちゃんを宿している妊婦さんの不安は計り知れません。これからも妊婦さんに寄り添った支援の継続を求めます。
市内小・中学校の児童・生徒への、一人1台端末の配備が加速されることは、かねてより要望してきたことであり、高く評価します。しかし、端末の配備完了は1月頃という事であり、第2波、第3波が来た場合でも子供たちの学びを止めないための備えが必要です。都の補助を活用し、ご家庭にタブレット端末とWi-Fi環境を整備し、クラウド型オンライン学習環境を市内の全ての小・中学校で整備する点を高く評価します。さらに、市としても、学びのコンテンツを作成していくと理解していますが、近年、民間のオンライン学習用コンテンツも充実してきており、どのような方法が最適か検討を進め、今後休校が生じた場合でも、子どもの学びをしっかりと確保する環境の整備を求めます。
さらに、市内でもオンライン・ホームルームを行う取り組みなども行われているとのことですが、様々な取組を、学校間や鷹教研などで共有し、ICTを活用し学びを支援・強化する環境の整備を求めます。
教育のICT環境の整備は、有事だけでなく、様々な事情で登校することが難しい環境にある子供達の未来をも切り開いていく力となり、多様な生き方を支える基盤にもなります。一人1台端末の導入を契機に「個別最適化された学び」が加速し、あわせて、かねてより求めてきました、学校と家庭間の連絡手段の電子化が進むことを求め、賛成と致します。


この日の即決議案は以下の表の議案番号にグリーンのマーカーでお示ししている通りです。いずれも可決されました。

マーカーでお示ししていない議案は、委員会付託となっており、昨日と本日開催された総務委員会と厚生委員会で審議されました。(私は文教委員会所属なので、傍聴しました。なお、文教委員会は6月15日(月)に開催されます。
採択は議会最終日の6月24日(水)に行われます。

引き続き、市民の皆様からのご意見・ご要望等お待ちしております。

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