新人類戦記 第一章第1回-01
新人類戦記 第一章第1回-01
1978年、偵察衛星が、ベトナム戦争終結時に破棄された究極兵器を発見。アメリカ大統領は指令をだす。それが超人、新人類を生み出す事になる。
ーーーーーー
新人類戦記第一章(1980年作品)第1回作 (1980年作品)飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所(アメリカとソビエトの冷戦時代の話です)
地球上空270キロから160キロの間を周遊してい る衛星がある。
彼女がアメリカの偵察衛星ビックバードだ。
彼女は、アメリカ防衛に貴重な情報を続々と写し取り、地上へ送り出している。
その塔載カメラの解析能力は想像を絶するものであり、二十五センチ平方のものまで認知しうる。
1978年11月、USAワシントン、アメリカ国防省に所属する衛星追尾セン ターの分析士ピック少尉の目に一枚の写真がくぎづけとなった
それはべトナム上空からとられた写真だ。
米軍がべトナムから手を引い た今となっては無意味なものと思われたが、ヵンボジア
とべトナムの紛争地帯「おうむのくちばし」の拡大写真であった。
三日後に「クチニン虐殺事件 」としてベトナム共産党新聞ニ*ンザンに発表される出来事がその写真に写っていた。
ピック少尉は連続写真を上司マックグレラン大佐に提示した。
マックグレラン大佐は顔色を変え、あわてて国防省本庁へ電話をかけた。
さらに二十分後、マククレラン大佐は写真をたずさえ、
ボトマック河畔の国防省へ向う。
三時間後、ワシントン・ホワィトハウスへ 閣僚が緊急会議で呼びだされた。
ただならぬ雰囲気が建物をおおっているようだった。
会議室では、写真が壁のスクリーンに拡大されてい た。
続く
コンテンツを盗む人を減らし罰する公正な日本にしたいです。