アマチュア名人戦振り返り(小野)
はじめまして、山形大学2年の小野と申します。
今回代表を取り、出場する事ができたアマチュア名人戦について、自分なりに振り返っていきたいと思います。
拙い文章になりますが、温かい目でご覧になっていただけるとありがたいです。
・前夜祭
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一般の全国大会は初めてで前夜祭も初めてだったのですが、とても良かったです。
個人的には審判長でいらっしゃっていた谷川先生を生で見れて感激しました。
後は福島代表で今回最年長の辺見さんが福島から倉敷まで車で来られたっていう話を高野君(実質山大生)から聞いて、びっくりしました。若すぎます。
・大会当日朝
なんでかは覚えてないのですが、遅刻しかけてそしてなぜか先に行ったはずの高野君がいたので一緒に走って会場に。
・予選1回戦
予選一回戦は徳島代表の生藤さんとでした。
私が雁木、生藤さんの矢倉で変に組み替えをしてしまい50手目にして指す手がなくなってしまいました。もうなんというかアレです。
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第1図では既に指す手がなくなってしまい、困ったので▲4六銀と出て仕掛けてもらう事に。以下△6五歩〜△6六歩〜△7五歩〜△9五歩と仕掛けられて迎えたのが第2図。
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第2図では▲3七桂と跳ねれば▲2四歩から反撃する筋もあり、形勢は悪いながらももう一勝負という感じだったと思いますが、何を思ったのかふらっと▲8六歩とついてしまったのですかさず△4五歩と突かれて、その後に味の良すぎるピッタリした手を指されてしまい、いいとこなく負け。
序盤から酷すぎました…
・予選2回戦
予選二回戦は山口代表の江田さん。
何を指すか迷ってましたが、負けたら終わりなので指しなれた三間飛車を採用しました。
江田さんの持久戦調の駒組みでゆっくりした戦いになると思いましたが途中で仕掛けられて斬り合いになりました。
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ここでは持ち時間(40分60秒)が自分が30分程残っていて江田さんが秒読みだったような気がします。
第3図で普通は△8二玉と上がるところなのですが、▲5六金とされた時がどうしても分からず、長考の末△5五銀と指しました。(最善手だったようですが)。
相手が秒読みかつ玉側の金が離れる指しづらい手なので▲5六金を指される蓋然性があまり高くない事に鑑みると△8二玉と指して手を読みやすくした方がよかったかもしれなかったですね。
ちなみに上図で△8二玉に▲5六金は△7七銀から56の金を抜いていいらしいです。(ミエマセン)
△5五銀以下▲5二桂成△6六銀▲6二成桂△同玉▲3二龍△7一玉(代えて△7三玉なら明快だった)▲6六金と進み第4図
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どうやって着地するかですが普通は△5七角で▲6八香の後が全く見えず断念(△6六角成〜△6七桂で寄りでした)。とりあえず分からなかったので読みきれないまま澄ました顔で△7七桂打。そして▲6三香と打たれるが、考えても読みきれない。
↑桂打った時点で全然読みきれてません😤
△8九桂成から入るのかそれとも△7九馬から入るのかなど色々読む必要があり、僕の詰将棋力では読みきれませんでした。
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ちなみ第5図は手順は忘れてしまったので省略しますが先手玉が詰んでるようです。なかなか見えづらい手順だったと思います。
追記:思い出したので書きたいと思います。
第5図以下△7九馬▲同金△8九桂成▲同玉△7九龍▲同玉△8八角!▲6九玉△6八銀▲同玉△7七角成▲5八玉△4六桂▲4九玉△5九馬以下詰み
途中の△8八角が良い手でピッタリ詰みます。
本譜は結局読みきれないまま時間を使い切り、手の流れが完全におかしいですが、開き直って△5七角。以下▲9八玉△8九桂成▲6一香成△8二玉と進み第6図。
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ソフト先生曰く▲7一銀〜▲7二龍と指されたら負けだったようですが、本譜の▲6三銀(上記の順とあまり変わらないようですが)に△9九成桂から詰みが生じて勝ちに。
このようになる将棋ではなかったのですが…
これで1-1に。
・予選3回戦
予選3回戦は長崎代表で元アマ竜王の伊ヶ崎さん。今回でアマチュア名人戦の代表が18回目で今回出場されてる方々の中で最多だそうです。長年にわたって情熱を持って続けられていらっしゃるのは私も見習わねばと思いました。
とはいえ、予選通過(と宿泊)がかかっているので負けるわけにはいきません。
将棋はというと私の三間飛車に伊ヶ崎さんの左美濃に。
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お気づきだろうか。
察しのいい方ならなんでこの形になってるか察していただけると思います。
まぁそういうことです。
突っ張って指して負けるよりはマシかなと思いましたが、かなり振り飛車勝ちづらい将棋にしてしまったのは対局中反省してました。
とはいえこうなった以上は開き直って指すしかありません。
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第7図から十数手後の局面が第8図でここで△7二飛と回られる手を完全にうっかりしてしまい数手前に意気揚々と跳ねた85の桂がはやくも死んでしまい、桂損確定です。
しかし桂損くらいではへこたれません。
以下▲5九角△8四歩▲7三桂成△同飛▲6五銀△7一飛▲7四銀△6四歩▲6三銀成△6五歩▲同歩△3五銀▲9七香(第9図)と進行。
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居飛車側が形勢がいいのは間違いなのですが、実戦的には大変な気がしました。以下辛抱し続けて第10図
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ここで▲5八金寄と指し、対局中我ながら良い手だなと思ってましたが、よく見たら△6七歩成があって酷い手ですね笑
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少し進んで第11図。ここら辺ではもしかしたら少しいいのでは?と思ってましたが、ソフト先生曰くむしろ後手がいいようです。具体的には▲5二とと入った時に△同飛と取る手がある為後手が指せるようです。本譜は第11図以下△7五馬▲5二と△6四飛▲6三成銀△7四飛▲4一とと進み41の金が取れたのが大きくそのまま勝ち切る事が出来ました。
まさかの予選通過という感じで僥倖でした…
・決勝トーナメント一回戦
抽選の結果、決勝トーナメント一回戦の相手は東京代表の石井豊さんに。
勝てば二日目(ベスト16)に残れる大一番。
私が三間飛車で石井さんの左美濃という形に
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第12図以下▲6五歩△6四歩▲7七桂△6五歩▲同銀△5五歩と進行。
感想戦の際石井さんが横着な指し方とおっしゃってましたが、いざ指されてみるとよく分からず困りました。
△5五歩以下▲7四歩△同歩▲同銀△5四銀(第13図)と進行。
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ここで本来腰を落として考えるべきだったのですが、またまた何を思ったのかふらっと▲8五銀と指してしまい△7五歩〜△6五歩〜△7三桂と跳ばれてダメにしてしまいました。
第13図では▲6六飛ないし▲6五銀と指すべきでそれなら互角で難しい将棋でした。むしろこれを本線に考えていたのですが、▲8五銀はあまりに軽率でした。
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第14図ではソフト先生曰く△5八竜なら後手がはっきり優勢らしいですが、実戦は△7八竜(むしろこれが読みの本線だったのですが)で一気に互角に戻ったようです。
第14図以下▲6八金△7九龍▲6三歩成△5六歩▲6五桂△7三龍▲同桂成△7九飛(第15図)
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第15図では対局中は飛車の降ろす場所が難しく(62または82に打つと▲52とと入った瞬間に△7三飛成が生じるし、72に打つと△6三銀が生じる)困ったなと思ってましたが、よく見れば先に銀を取ってから72に打てばよかったですね。そう指していれば振り飛車ペースだったようです。
本譜は▲8二飛と打ってしまい、△4五銀と逃げられて、さらに42の角を24に活用される展開になってしまいました。
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第15図で▲5三金が勝負手ですが、△8六龍〜△5一銀としっかりと受けられてダメですね。以下60手程続きますが、手堅く指されて負けでした。
・結果
という感じでした。
この将棋の内容からすれば、ここまで来れた方が不思議という感じではあり、反省点が多すぎました。
・その他
・京大のエースの中崎さんが大学生勢で唯一二日目に残ってベスト8まで勝ち残ってたの強すぎます…
・あべしん道場の時茅野君にもらった大山名人最中が美味しかったので東日本の時のお土産に買っていこうと思ってた(会場で販売してた)ら、決勝トーナメント一回戦終わった頃に買いにいったらもういなくて買えませんでした😭
・総括
まずは、事前または当日に風邪を引くことなく、何事もなく無事に出場することができた点では良かったです。
内容面で反省すべきところが多かったのでしっかり反省したいと思いました。
また、今回一般の全国大会に初めて出場して、今回出るまでは、一回出れればいいかなと思ってました(去年大学の全国大会に個人で初めて出る前も同じこと思ってた)が、一度出るともう一回出たくなるもので、また出れるように頑張りたいですね。
拙い文章でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました🙇♂️
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