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春風の京都・伏見山登頂リベンジ旅「始まりは龍谷大前深草駅」
大河ドラマ”光る君へ”第20話「望みの先に」観ました。
藤原伊周の幼児性が特に目立った回でしたね。袖や爪を噛む仕草や往生際の悪さはまさに「見た目は大人、頭脳は子ども」でした。対して一条天皇は立派な帝になりましたね。母の顔色を伺っていた面影はとうに消え失せ、公卿たちを率い身内にも厳しい対処を行える素晴らしい御上となりました。おそらくドラマにメリハリをつけるため、あえて一条天皇と伊周を教養ある大人と
京都北白川ワールドコーヒー「おいしいコーヒー」
大河ドラマ"光る君へ"第19回「放たれた矢」観ました。
廊下に嫌がらせの鋲が落ちていたり、忯子の妹にうつつを抜かす花山上皇だったりと、今回は源氏物語要素多めでしたね。想い人の血縁者で己の願望を満たそうとする話は川端康成『古都』でも見ることが出来ます。少し違いますが、京都宇治が舞台のアニメ『響け!ユーフォニアム』では月永求が亡き姉に似た川島緑輝を慕う描写があります。"誰かの代わりから始まる恋愛"は
GWの散歩日記Ⅷ「ナンジャモンジャ」
大河ドラマ"光る君へ"第18話「岐路」観ました。
「まどう心」「思いの果て」「進むべき道」「うつろい」と毎話岐路に立っているイメージですが、制約のある副題にイチャモンをつけるのはさすがに野暮ですかね。今回の注目ポイントはなんといっても藤原道兼の死に様。まひろの母を殺した大罪人が一体どういう最期を遂げるのか。因果応報ザマアミロという展開を期待していたのですが気づけば"可哀想"のほうが上回っていまし
京都・石清水八幡宮周辺を歩く早春旅「男山山上展望台」
全七回に渡ってお送りした今シリーズ。なんとか最終回を迎える事ができました。フォローしてくださった方々、いつもスキを送ってくださる皆様に感謝を申し上げます。
今後の予定ですが、京都のご当地グルメ、季節の散歩日記を挟んで、次の長編シリーズとなる伏見山登頂リベンジ旅を投稿していきます。私自身につきましては昨年できなかった真夏の京都旅行にチャレンジしていきます。過酷な暑さに耐えるためにはもちろん体力づく
京都・石清水八幡宮周辺を歩く早春旅「空中茶室・松花堂跡」
「大岩神社が凄く素敵だったよ。」
2024年のゴールデンウィークはあっという間に残り僅かとなってしまいました。雨が心配されましたがお出かけ日和が続きどこも大盛況。混雑が大の苦手な私は家で昼ご飯を作りながら、とある報道バラエティ番組を何気なく観ていました。画面は外国人観光客のインタビューへ映り変わり伏見稲荷大社の感想を話していました。
「入口の鳥居に大量のインフルエンサーがいたよ。」
先日私も
京都・石清水八幡宮周辺を歩く早春旅「相槌神社」
旅の中盤になりましたのでこれまでのおさらいをしようと思います。
旅の始まりは石清水八幡宮門前名物の走井餅。巨大な五輪塔、石段を昇り神應寺本堂へ。ケーブル鉄橋の下をくぐり、不思議な屋根の奥の院を巡りました。駅から徒歩十分圏内にありながら峡谷の雄大な自然に触れることができ素敵な散策となりました。今回は刀剣ファン馴染みのあの神社へ参ります。
石清水八幡宮参道へ戻ってきました。こちら二ノ鳥居になります
京都・石清水八幡宮周辺を歩く早春旅「神應寺奥の院・杉山谷不動尊」
大河ドラマ"光る君へ"第17回「うつろい」観ました。
関白・藤原道隆を生き様をみて現内閣総理大臣をイメージしたのは視聴者の中できっと私だけだと思います。国家観はまったくないけれど子に跡を継がせたいとする強い執念は二人に共通するモノです。まぁこういうのってビジネスの世界でもよくあることですし、脚本にそういう皮肉めいた意図はないのでしょうけれど、いつの時代も権力に振り回される人の有り様は実に滑稽であ
京都・石清水八幡宮周辺を歩く早春旅「絲杉山神應寺」
桜散り気づけば四月末。時の流れは本当に早いですよね。混雑を苦手とする私は先日静かな場所で散歩をしました。晴れやかで涼しい風が時折吹いたものの気温はなんと30度。水分補給をしっかり取ったものの暑さに慣れていなくて帰り道に頭痛を起こしてしまいました。GWは皆様もいろんなところへ旅行されるかと思います。熱中症には十分お気をつけ下さいませ。
前回は中世期以前では日本最大の石塔『五輪塔』、またの名を航海記
京都・石清水八幡宮周辺を歩く早春旅「五輪塔・航海記念塔」
大河ドラマ"光る君へ"第16話『華の影』観ました
多くの視聴者が期待していた枕草子の有名なエピソード『香炉峰の雪』がついに出てきましたね。ただあまりに唐突すぎてあっけないものになっていました。定子と清少納言、二人の関係をもっと深堀りしてから簾を撥げて雪を看て欲しかったのですが、主人公は紫式部なので仕方ありません。
疫病流行のシーン。これまで活躍していた陰陽師安倍晴明や祈祷師たちの出番はほとんど
京都・石清水八幡宮周辺を歩く早春旅「やわた走井餅老舗」
新シリーズです
昨年登頂を断念した伏見山リベンジを果たしたいけれど体力に自信ないなぁ。どこか練習できるところあればいいんだけど。そうだ 石清水八幡宮、行こう。
ということで京阪本線「石清水八幡宮駅」へやってきました。
京阪本線は山と川に沿った路線なので駅ホームはこのようにカーブしています。傾斜がついているので乗降時に注意が必要です。
南側にケーブル八幡宮口駅が見えます。
今回はトレーニン
余寒の京都旅「京都国際マンガミュージアム」
大河ドラマ『光る君へ』第15回"おごれる者たち"観ました
道隆と道長はこれまで関係が描写されることはほとんどありませんでした。父藤原道兼が亡くなって数年。関白になり驕り高ぶる兄と出世してもなお真面目な弟。弓競べが催されて道隆の子・藤原伊周は、叔父・藤原道長に願いを宣言してから矢を射るという変わったルールを提案します。この対決、実は今後を占う重要なシーンでライバル関係を明確に提示しつつ、未来を暗示
余寒の京都旅「15号系統で烏丸御池へ」
少し間が空きましたのでこれまでのおさらいをザッとお話したいと思います。
本年辰年ということで夜明けぬ瀧尾神社から旅を始めました。「京都検定の合格者特典を存分に使ってやるぞ!」ということで、京都府立堂本印象美術館と立命館大学国際平和ミュージアムを優待サービスにより無料で見学。京都のご当地グルメ「けいらんうどん」を食べて、午後はわら天神と平野神社で御参りしました。そして次の目的地が最後となります。
新春の散歩日記Ⅶ「箕面萱野駅」
大河ドラマ『光る君へ』第14回「星落ちてなお」観ました。
民を想う"徳の道"を選んだまひろでしたが夢はあっけなく散ってしまいましたね。農民が教育に熱心になったのは江戸時代からだと言われています。農業の技術と生産性が向上し、寺子屋が登場したことで文字を習う農民が爆発的に増えていきました。まひろの叶えたかった道は数百年先の夢だったんです。ドラマで描かれていたように平安時代の農民はまだ文字を学ぶ余裕が