エブリスタでのアレについて。

エブリスタで巻き起こっている、盗作疑惑について若干進展があった様だ。多くの人が望む様な結果にはならないだろうと思う。そもそも、どういう結果を求めてるのかわからないけど……。

著作権は表現については保護するけど、アイディアについては保護しない。

世の中は著作物であふれていて、何十万、何百万、何千万という作品の中から、絶対にアイディアが被っていない作品を見つけることの方が難しい。少なくとも私は、絶対に被っていない。とは言えない。もし仮に著作権がアイディアまで保護してしまえば、誰も何も表現できなくなってしまう。だから、著作権はアイディアを保護しない。

それを踏まえた上で、今回の件は、確かに色々酷似しているけれども、著作者の言葉で表現されている為、著作権を侵害しているとは言えない。

今、「著作権の侵害」だと騒いでいる人たちは「心情的」に「著作権の侵害」だと主張していることになる。エブリスタがその「心情的」な通報を元に、当該著作者を処分できるのだとしたら、それこそ問題じゃないだろうか? そうなったら、心情的な問題ではなく、権利の問題になる。

「偶然の一致」ということを小説の著作者が証明できない様に、当該ブログを小説の著作者が「知っていた」ということも、誰にも証明できない。本当のことなんて、本人以外にわかる筈もない。なので、私は当該小説の著作者の言葉を信じる。そもそも当事者同士の問題であって、当事者同士が納得いくまで話し合って解決する以外にない。関係のない第三者が口を出すべきじゃない。

今回の件とは別にして、私自身はアイディアを無断で引用されるのも、それがベストセラーになるのも嫌だ。いくら著作権で保護されないアイディアだとしても、無断で引用する事を推奨しているわけじゃない。

なので、熱くなる人の気持ちもわかるが、自身の信じる正義をふりかざし、大きな声を上げて「盲目的」に批判する様子は、批判する人たちが嫌う「盲目的」なファンの姿と変わりないように見えた。少し冷静になった方がいい。

こう書くと、擁護だ! と言われそうだけど、別に擁護してるわけじゃない。この件の誰の味方でもないだけだ。それを私は証明できないので、信じたいものを信じればいいと思う。

今後も、良心を持って創作活動を楽しもう。と、改めて思った。







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