見出し画像

2週間クリア

サービス業というものは、基本的に来る人を拒めない。
というか、どんな人が来るかわからない。人と会うのを控えろと言われても、控えたら収入がなくなるのでどうしようもない。

わたしの宿のある吉野山は桜の名所。
諸説あるが室町時代や平安時代から名所だったそうで、おかげで人が来るのは春、特に観桜期だ。

吉野山の人は観桜期で1年の8割稼ぐ

これは昔から言われている言葉なのだけれど、おそろしいことに現代でもこれはまったく変わらない。
観桜期の数週間があるから、吉野山の人々はこんな山の中でも生きていられている。
※観桜期の吉野山(人口約500人)には、一日に30,000人の観光客が押し寄せる。まさに人がゴミのy…(自粛)

画像1

しかし今年はこんな年なもので、吉野山の春の観光客数は例年の10%にも満たなかった。
がしかし、来るには来ていた。

特に4月1週目の土日は観光客が多く、正直
『あぁ、わたし感染したかもな』
と思った。
こんな小さな宿で、濃厚接触を避けるのは不可能だ。

それから2週間。
わたしは人と会うのをぱったりやめた。
もし感染していたとしても、感染力がなくなるまでの期間独りでいればいい。
元からこんな山の中で人と会うことは元々そんなにないのだけど、少しの可能性も減らしたかったから本当に気をつけた。

そして今日が、それが終わる日だった。

フォーーーーーーーー!!!!(歓喜)

というわけで、早速今日から5月の抖擻行(お山の修行)に向けての体力づくりを進めております。
ファイオー

画像2

記事を読んで「サポートしてやってもいいな」と思ってくださいましたら、少しだけサポートしてもらえると嬉しいです。いただいたサポートはお堂の維持、修行、山伏装束の費用に使わせていただきます。