変体仮名が読めるようになってきた
先月からすっかり時間があり余っているのでいろんなことに着手しているのだけど(このnoteの『一日一随筆』もその一環)、
その中の一つに
『大和名所図会で変体仮名をマスターする』
というのを毎日進めている。
大和名所図会とは、江戸時代に発行されていた大和国(奈良県)のガイドブックです。
さまざまな名所図会が江戸時代に発行されましたが、大和名所図会はその流行りの初期のもの。
当時の観光業界ではかなり先進的なものだったはず。
※他国のガイドブックを江戸で売っていた、というのが画期的
この大和名所図会、ネットや資料館などで目にしたことはあったのですが、まさかの現物が友人宅の蔵から2年前に出てきまして。(!)
その知らせを友人から聞いて、そりゃあもう、すぐ見に行きましたよね。
しかし悲しいかな、読めそうで読めない。
理系出身のわたしは変体仮名(くずし字)なんて習ったことがない。くそぅ!
「変体仮名をマスターして大和名所図会を読んでみせる!」
と誓って早2年。
今やっと、わたしは大和名所図会を読んでいる。
時間のあることの有難さよ(合掌)
そんなこんなでここ3~4日ほど根を詰めて勉強し解読しつづけているのですが、なんやかんや読めるようになってまいりました。
あるときは文学部卒の母にたずね、
あるときはツイッターで全世界に投げ、(そのときはまさかの奈良文化財研究所の学芸員さんからご回答をいただきました…!)
またあるときは古文書が好きな師僧にたずね、
皆々様の絶大なるご支援の賜物で飛躍的にわたくしの変体仮名リーディングはスキルアップしております。
読める!読めるぞぉ!
↑奈文研の方からの解説画像。有難や…
古い書物というものはさまざまな方面に勉強になるもので、
旧字体、
廃仏毀釈前の様相、
歌人の歌、
古事記や日本書紀、懐風藻などの古典、
土地の古い名前など、
学生時代のわたしが全てすっ飛ばした部分がもりもりと盛り込まれております。
(あ~、ほんとうに全然覚えてない)
ただ学生のころと違うのは、今は勉強していてとても面白いということ。
古文漢文歴史、吐き気がするほど嫌いだった中高生のころのわたし(おもしろくなさ過ぎてつらくて泣いたことがある)に
『安心せよ。今は勉強せんでよい。理科と数学だけがんばれ(理数科)』
と伝えたい。
すっかり読めるようになったら、みんなで大和名所図会を読む企画や、大和名所図会で変体仮名を勉強する企画、大和名所図会をもとに吉野を歩く企画なんかをつくりたい。
今年中にやるぞ。
なにせ時間がたくさんありますからね。いえい!
記事を読んで「サポートしてやってもいいな」と思ってくださいましたら、少しだけサポートしてもらえると嬉しいです。いただいたサポートはお堂の維持、修行、山伏装束の費用に使わせていただきます。