寂寥の夜。


今日はもう誰とも会わないんだろうなって思う瞬間が、私はつらい。

職場から帰る時、休日過ごした人と別れる時。

これから寝るまで一人でいなきゃいけないんだってことをひどく痛感する。
だから毎日家に帰ってくると、どうにかしてこの夜をやり過ごさなきゃって思う。

家に一人でいると寂しくて、夜になるとより孤独なのは自分だけな気がして、明かりがついてる家が羨ましく思える。

だからといって街に繰り出すほどの大きな町でもなければ、財力も体力もない。

今はスマホがあるから、誰かと繋がろうと思えばいつでも繋がれるけど、それも結局みんな画面の中。

私は私が思っている以上に寂しがり屋なのかもしれない。
人に興味はないくせに、人と繋がるのを求めている。一人の時間は必要で、けど独りではいたくない。

そんな時は素直に助けを求めてしまえばいいのだけれど。
けど、私がそんな自分勝手な理由で相手を求めてはいけないし、そんなのは私が満たされたいがだけのために都合よく利用してるだけでしかない。
それは、嫌だ。

だから、この夜は一人でやり過ごすしかない。

きっと大丈夫。
今までも、ずっとそんな夜を過ごしてきたから。今日はちょっと、夜の寂しさに押しつぶされそうになっちゃっただけ。
きっと大丈夫。
今の私は昔と違って、鬱陶しいぐらい独りじゃない。こうやって吐血することでも、ほんの少し寂しさが紛れることも知れた。

きっと大丈夫。
寂しいのは私だけじゃないって、信じてる。

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