見出し画像

シリコンバレーでキャンプに行ってみた

同じ四歳男児を育てているO原さんと父子キャンプに行きましょうという話になり、小学校男児二人の家族(K内さん)もジョインすることになってキャンプに行ってみた。

レッドウッドの森で有名なBig Basin州立公園の近くにあるLittle Basinというキャンプサイトを予約してくれたので、Big Basinでもハイキングとかができればよいかなという感じ。

画像1

前日。O原さんの子供が風邪をひいてしまって不参加になってしまったものの、K内さんと2家族でやりましょうということで、当日はBig Basinに11:30くらい集合ということにして出発。装備は、共同のものをあらかじめ書き出しておいて分担して持ち込むことにして、テント等の個人装備は各家庭で準備する形。自分は15年くらい前から使ってる山岳用三人向けテント(Puro Monte VL-32)に、山登りで散々使ってきたマットにシュラフ、それに炊事用具を準備。唯一のオートキャンプっぽい装備はカセットコンロとバーベキューの食料品。

出発が少し遅れたのでBig Basinには11:50くらいに到着。案の定モバイル通信が繋がらず、15分駐められる駐車場の近くをウロウロしても合流できそうになかったので、$10払って奥の方の駐車場に停めてから合流を試みるも出会うことはできず。公園の事務所 (Headquarter)の近くでFree Wifiが繋がったものの、K内さんとは連絡が取れなかったので、諦めてちょっとハイキングしてからキャンプサイトに向かうことにした。

画像5

Big Basinはカリフォルニアにで初めて開かれた州立公園ということらしく、立派なRedwoodの森を巡る簡単なトレイルを巡るだけでも十分に楽しめる。四歳児は巨木の中の空洞の中に入るのがお気に入りで、なかで内緒話をしたりしながら時間を潰す。2時からチェックインできるということだったので、Big Basinを2時ころに離れてLittle Basinへ。15分ほど車を走らせて到着するのだけど、途中から入るLittle Basin Roadは道がボコボコで狭く、ほんとにここでよいのかなという気分にさせられる。事務所で受付をすると、すでに一人はチェックイン済みというので、駐車料金を払ってキャンプサイトへ行くと、K内さんと合流することができた。

画像2

すでにテントを設営してあったので、まずはこちらもテントを設営。4歳児も手伝ってくれたので、さくさく準備ができて、まだ時間が合ったのでボール遊びでもしようかということで広場へゴー。サッカーしたり、ドロケーしたり、鬼ごっこしたりと軽く遊んで、4時過ぎになったのでそろそろご飯の支度でもしましょうかということでサイトへ。

Fire Ringと呼ばれるキャンプファイアとバーベキューができる優れもの設備に、薪と炭と着火剤を投入して火をつける。子どもたちは火遊びが楽しいらしく、あーじゃこーじゃと騒いでいて面白い反応。少しずつ調理を始めてしまってダラダラ食べましょうかねということにして、持ってきた食材を火の上に並べていく。

画像3

Costcoで購入した焼き鳥(Chicken skewers)が大好評で、小学生男児たちから「まだ焼けないのか」と再三の催促を受けながら黙々と焼き、そして食べる。ほんとはステーキ系の肉も持ってきたかったけど、うまく焼けるか自信がなかったので、ソーセージ、とうもろこし、味噌ナス、しいたけ、パプリカといった自分の中で慣れているバーベキューレシピにしてみた。大体これでノリが分かったので、次はもう少し挑戦したメニューにできそうな印象。

概ね食べ終わった時点でまだ6時過ぎだったので、ちょっと手持ち無沙汰になる。たくさんあると思った薪も、一気に燃やしたので売り切れ御免となり、炭も終了。もう少し計画的に燃やすか(調理用に炭を使い、それから薪を使ったキャンプファイアに以降するなど)、あるいは薪を大量に準備してゴージャスに行くかといったストラテジーが必要だったようだ。

暗くなる前にもう少しだけ広場で遊んで、暗くなってきてからは子どもたちは途中からは心細くなってきた火に、葉っぱを投入して「ボワッ」と燃え上がるのをひたすら楽しむ活動に専念。本格的に暗くなってきたあとは、みんなで広場に行って星を見てからトイレ(シャワー設備もある)に歯を磨きに行って就寝タイム。K内さん家族の6人用テントは、シングルのエアーベッドを2台敷いてその上に寝るというゴージャス仕様で、自分の中でのテント生活というものの常識がガラガラと音を立てて崩れていった。車で来れば、なんでも積めるのである。

我が家の四歳児は初めてのテントと寝袋だったものの、寝袋に入ってジッパーを閉めて、隣のテントを意識しながらひととおり奇声を発したり変な歌を歌った後はスヤスヤ眠ってしまった。小学校男児二人と遊ぶのは、相応に疲れるものらしい。自分は山岳部の先輩からもらった30年くらい前のものと思われるダウンシュラフで寝たのだけど、ロフトがだいぶへたっていて保温能力が低く、夜になって気温が落ちてからはやや寒かった。真夜中に四歳児ががトイレに行くというので起き出して、怖いと言うので抱っこをしてトイレへ。周りのキャンプサイトにたくさん人がいると分かっていても、暗い森の中なので怖くなる気持ちも分からなくはない。

朝は6時過ぎに起床。朝方にかけて四歳児がシュラフに入れろと言うので、新しい暖かい方のシュラフに一緒に入ったものの、狭くて窮屈な姿勢でしか眠れなくてなかなか大変だった。一回シュラフから脱走して自分のシュラフに収まったものの、ちょっとしたらバレて追いかけてきたので朝まで一緒のシュラフに入る羽目になった。やれやれ。

お湯を沸かして、コーヒー…と思ったらK内さんが持ってきたのは蒸留式のコーヒーメーカーで、そのまま火にかけるやつらしい。ACMEの美味しいバゲットと、最近見つけた違うメーカーのバゲットを食べる。インスタントの味噌汁でもあればよかったなと反省。K内さんと長男が挽いてくれたコーヒーは美味で、キャンプ生活でも美味しいコーヒーが飲めるのはナイス。

画像4

今日は12時までに撤収することになっているので、何をしましょうかねと作戦会議。すでにBig Basinには行ってしまったので、このあたりで遊びましょうかねということにして、ひとまずボールを持って散策。昨日遊んだ広場を超えて、キャンプ場の反対側に行くと小さなグランドがあって野球ができるようになってたり、ビーチバレーのコートがあったので、そこでボール投げをしてから小さなゴールを使ってちょっと本格的にサッカー。子供心に帰って思いっきりプレーしたらなかなか疲れた。近くには子供向けのプレイグラウンドもあったのだけど、設備が壊れているらしく使用禁止になっていたのが残念だった。

テントを撤収し、装備を車に収め、それから車で事務所に行ってチェックアウトをして近場のハイキングコースを教えてもらう。最初に目をつけた標高差300mくらいのピークは難易度が高いとのことだったので、テント場の外周を半周するルートを行くことにして出発。さっきまでガラガラだったグランドでは、たくさんの子供達がキャッチボールやらサッカーやらをして遊んでいる。キャンプ場の外れまで来て、トレイルにのるあたりでは鹿と雉のような鳥に遭遇。

画像6

序盤は、Fire Laneという山火事などの時に車が通すための、四駆じゃないと抜けられなさそうな林道っぽい坂を登っていく。単調な登りで子供たちが飽きるので、ナゾナゾしたり恐竜トークで気を紛らわす。後ろから元気そうなアメリカ人の子供たちが追い越して行き、しばらくすると大所帯の家族連れが追いついて来た。途中からFire Laneを離れて外周をショートカットする区間にくると下りがメインで登りは緩やかになって子供たちも楽しく歩けるようになる。下りでは3人ともダッシュしたりするので、父達もおいてかれないように小走りでついていく。結局1時間少々のハイキングを楽しめて、なかなかよかった。体力的には問題なく展望のあるピークまで歩けそうだったので、次に来た時はそっちに挑戦してみたいところ。

1時近くなっていたので、何かを食べに行きましょうということにして、車でキャンプ場を出発。子供達はハンバーガーを食べたいと言っていたので、山から降りてCupertinoに出て来たところで発見したJack in the Boxで遅いランチを取って解散した。

過去の登山活動では散々やって来たテント生活だけど、車で行くキャンプ場でのテント生活は初めてで、なかなか新鮮な体験だった。森の中で食べるバーベーキューは美味しいし、何よりも子供達が思いっきり遊べる環境が整っているのが素晴らしいと思う。もう少し快適な装備を整えて、また近いうちに行きたいところである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?