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できない部下に時間をかけない

チームを持つようになると、当然メンバーのレベルの差、向上心の差、ベーススキルの差などが発生します。

私も様々なメンバーを抱えてきました。
・伝えたことをやってくれない
・仕事が遅い
・ベースのスキルが低すぎる

私も幾度となく上司や同僚に相談し、様々なアプローチを行い対策に講じてきました。


しかし、今だから言えます。

できない部下に時間を割く必要がない。と。

チームの成果を最大化するために必要なこと

チームを持ったあなたに課せられていることは、チームとして成果を出す、チームを成長させて成果を最大化し続けることです。


この時、低層メンバーの問題を独立して考えるのではなく、チームの成果を出すために今何が必要なのかを考えたうえで対応をする必要があります。


ベースのスキルが低すぎる1人がいたときに、そこに教育の時間を設けて対応する必要があるかもしれません。

しかし、それを今、さらに管理職の人がその人のために時間を割き対応する必要があるのかどうかが大切です。

上位層メンバーを上げるか、低層メンバーを上げるかの選択

これはチームに課せられている目的に対して、低層メンバーがボトルネックになっている、緊急度の高い問題になっている、さらに、管理者が時間を割かなければいけないような状況のような場合は低層メンバーの底上げが急務でしょう。

しかし、低層メンバーの課題を中間層、上位層メンバーでカバーできるような場合は(この場合がほとんどだと思いますが)、上位層のレベルアップの方がチームとしてより高い成果を出すことに繋がっていきます。


上位層メンバーに関しては、様々な教育を受けてきたと思いますし、管理者(あなた)からの教育も受けてきた人もいるかと思います。

そういった人であれば、低層メンバー、中間層メンバーの教育だって任せられる場合が多いです。

そのため、低層メンバーの育成(底上げ)をメンバーに任せ、管理者としてやらなければいけないこと、答えのないところに進んでいく上位層メンバーにより一層のパワーをかけるのが成果を出すことに繋がるはずです。

上位層メンバーが中間層に影響を与え底上げにつながる

シンクロナイズドスイミング日本代表の井村コーチの教育方針として、以下のように語っていたようです。

コーチの仕事は、最も力のあるトップ選手のレベルをさらに引き上げることである。そこには見本がないので、コーチの力が必要になる。
残りの選手は、見本となるハイパフォーマー選手に食いついていけば自然と成長していく。それはコーチの仕事ではなく、選手自身の仕事である。
平均的な選手に合わせた教育をしていたのでは、とても世界で戦えない。

これは、会社という組織、ビジネスにおけるチームでも同様と言えるでしょう。


上位層メンバーの底上げを行うことで、中間層メンバーは上位層に憧れを抱き「あの人みたいになりたい」と思うようになっていきます。

また、低層メンバーも同様「あの人みたいになりたい」と思えるはずです。

あとはメンバー自身でくらいついていく、これがチームとして成長していくために必要なことだと言えるでしょう。

本当にできない人は別のアプローチを考える

しかし、本当にできない人、やらない人、くらいついて行こうとしない人も当然います。

そういった人に対しては別の視点からアプローチする必要があるはずです。


なぜなら、食らいついていこうと思うのにできない、上手くできない、そういった人の場合はなにか問題を抱えているのかもしれません。
頑張っているのにできないという状況でノイローゼになっているかもしれませんし、仕事に対して悩みを抱え、退職を考えている可能性だってあります。そういった人を底上げするために取り組んでも良くない方向に進むでしょう。

また、周りのメンバーはどんどん成長していく、そのような状況で、口だけで行動しない、食らいついていこうという気持ちが無い、そのような人に対しても別の視点でアプローチが必要です。
食らいついて行きたくなるようなモチベーションアップと図ることも必要でしょうし、それでもだめな場合、本当にやる気が無い場合は、成果を出さなくても良いと部門に移動してもらう、単純作業で決まったことを決まった時間やってもらうような部門に移動してもらう、そういった対応が必要でしょう。


この場合は1人では考えず、上司や人事部門との連携が必要になるはずです。

最後に

管理者としてやらないといけないことは、上位層メンバーのレベルアップです。

低層メンバーにも目を向ける必要はありますが、上位層により一層の労力を割いてレベルアップできるような状態を作ってあげましょう!

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