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「秋田県文化財デジタルアーカイブツアー」が公開されています。

 秋田県DX推進ポータルサイトで、秋田県内の文化財建造物の3Dモデルを閲覧できるウェブサイト「秋田県文化財デジタルアーカイブツアー」が公開されています。

 秋田県が令和3年度から推進している「DX加速化プロジェクト形成事業」のうち、令和5年度の実証プロジェクトとして、スリー株式会社が行った「CG技術による文化財の新たな継承モデル構築事業」は、「県内の文化財建造物について、災害で被災した際の復旧等に活用可能な間取りや通年非公開の内部、収蔵品等の3Dデータを高精度カメラで記録するとともに、スマートフォンやタブレット等のマルチデバイスで閲覧可能な建造物や収蔵品のコンテンツを製作し、学校教育での活用を検証」した事業です。
 その成果を活かして、最新の測距センサー内蔵の360°撮影カメラを使用し、空間スキャンで空間計測と360°CGデータの合成を行うことで、文化財建造物のデジタルアーカイブ化を行うサービス「秋田県文化財デジタルアーカイブツアー」が開発されました。
 
 このサービスは、「昨今の頻発する自然災害で貴重な文化財建造物が多く破損する中、創建時の図面しか残っていないなど、改修記録や建具の意匠などの情報が不十分なことから、復旧が難しいという問題があること」から、「次世代に文化を継承する上で災害に備え、復旧に活用可能なデータを保存かつ包括的に管理する」ことを目的として開発されました。

 現在は、重要文化財である大仙市の佐藤家住宅や秋田市の旧奈良家住宅、国登録有形文化財である男鹿市の森長旅館、県指定有形文化財である秋田市の旧松倉家住宅や鳥潟会館(旧鳥潟家住宅)の3Dモデルが用意されています。

 かなりスムーズに、グリグリ動きますので、ストレスなく見ることができます。
 今後は、文化財建造物の3Dモデルも増えていくようですし、開発目的にもあるように、復旧に活用可能なデータが増えていくことになりますので、需要は大きいでしょうし、文化財を継承していくうえで、非常に重要なものです。

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