権限と責任について

うちはメンバーの裁量権、権限が大きいと言われることが多いし、意識してそうしている部分があります。そうしている理由はその方が人が成長すると思っているからです。

ただ、権限が大きく自ら意思決定ができるから成長するのではなく、その意思決定に責任が伴うから成長するのだと思っています。
自分の意思で好き勝手やったから成長するなんてことはありません。自らの責任で本当にうまくいくのか真剣に考え、徹底的にリスクを排除し、それでもいけると思うものを意思決定し、それでもうまくいかないときに自ら責任を取ることで成長をするのだと思っています。

権限と責任は表裏一体

当社のマネージャークラスには、提携する会社、発注する金額、購入する金額などを決定する権限があります。またメンバーでもマネージャーの承認を得られれば自ら業者の選定、一定の金額までの購入の意思決定ができます。

権限が大きいというのは楽しいことばかりではなく、セットで責任が必ずついてきます。これはどこの会社も一緒だと思います。

メンバーは自らの意思決定して選んだ業者、発注した金額、仕込んだ物件が想定通りに、進行するか、利益を出すかしっかりと遂行する責任があります。マネージャーは自らの意思決定に加えて、メンバーの意思決定に関して責任が発生します。

私は、社長として対外的な責任を負います。

私は、社長として銀行や取引先に対しての責任を負います。
例えば、社員が意思決定して、物件を借り入れをして取得したとします。それが赤字になった時、私個人で連帯して保証しているので、私個人が負担して返済する責任があります。赤字分を給与から引くぞと言うことはありません。私がみんなに任せた責任が私にはあるからです。

ただし、赤字になったことを元に戻すように社員に求めます。
300万円赤字になったら、黒字300万円を求めます。

責任とは何か?

責任には遂行責任と上司に対する説明責任があると思っています。

遂行責任

例えば500万円の支払いで終わると思っていたものが、担当者の確認ミスで実際には800万円かかったとします。この時、300万円を取り戻すことが遂行責任だと思っています。

他の会社で500万円でやってもらえる会社を探してきたり、または別の何かで300万円の利益を作って来るなど、最短で元の状態に戻すことが私が求める遂行責任です。

これが金額で済む話で言えば簡単ですが、人間関係や会社間の関係性の場合はもっと問題は複雑です。いずれにせよ元の状態に戻すあるいは元よりも良い状態にすることを求めます。

説明責任

合わせて失敗が起こってしまった背景、それらを今後どのように回避するのかまで説明する責任があると思っています。怒られることを避けて曖昧に説明をする、すぐに説明をしないという人がいますが、それは責任を果たしていないと思っています。

責任を果たすことで成長する

経験が人を成長させると言いますが、私は楽しい経験よりも、苦しい経験が人を成長させると思っています。
失敗してしまった、できると言っていたものができなかった。これは誰にでも起こりうることなのです。それを乗り越えて、責任を果たすことで人は成長すると思っています。

権限が多いぞーと聞くと楽しそうなイメージを持たれると思うので、誤解なきように。権限が多いと責任がくっついてきて、大変なことが多い分、成長が大きいがより正しい理解だと思っています。それを踏まえてやってみてーと言う人に集まっていただきたいなと思っています。

人は乗り越えた壁が高いほどまた多いほど、頼られる人になるだろうし、大きなことを為せる人だと思います。

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