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福岡fgnを見て、もっと頑張ろうと思った話

4泊5日で沖縄、宮崎、福岡に出張に行ってきました。目的は今作っているシェアオフィスの参考に地方でのシェアオフィスの成功例を見ることです。

シェアオフィス作り一緒に作ってくれる仲間を求めています。

1.福岡が半端なかった


なんと言っても福岡が半端なかったです。東京はよく行きますし、それはそれは日本の首都ですからレベル違いますよねっていうので、札幌と東京の差なんて考えたこともなかったのです。

今回は福岡です。よく比較される地方都市の福岡となると話が違うわけです。札幌と比べて今、福岡はどうなんだろうという視点で見てしまったのです。福岡といえば高島市長がスタートアップシティ宣言していますので、札幌よりも進んでいるという覚悟はして行ったつもりです。

結果として、正直打ちひしがれています。悲しいほどに差を感じましたし、起業カルチャーに関しては、少なくとも札幌の10年以上先を行っているのではないかと感じました。

起業家の数も、VCの数も、資金調達の額もどの数字も札幌どころか北海道中集めても敵わないのではないか(調達額は非公開も多いので正確な数字は把握しようがないのだけど)。少しづつExit案件も増えて再投資のエコシステムも育ちつつあるという話も聞きました。

まじで、、、

また、行政の支援制度、インキュベーション施設、シェアオフィスの賑わい、官民の一体感などこちらは完全なる肌感覚ですがちょっとやめてくれと言わんぐらい差を感じてしまったのです。

TOYOTA九州が運営するシェアオフィス GarawayF

東京のひとが地方移住しようかなと考えている人がいたら札幌より先に、福岡出てくる人の方が多いでしょう。

2.FGNの話

今回の視察のメインだったFGNが半端なすぎました。
FGNは福岡発のスタートアップを支援するシェアオフィス&インキュベーション施設です。

事業主は福岡市プラス公募で募った民間会社3社で共同で事業を行なっています。現地で運営しているメンバーはその民間会社から出向という形で集まっていて、給与はそれぞれの民間会社から出ているわけです。
なので、シェアオフィスから入ってくる賃料は建物の所有者の福岡市に少しと、それ以外のほとんどのお金は全部起業支援のプログラムに使われているんです。

なんやそれ。

儲けは二の次でみんな手弁当で起業家を支援しているとのことです。

敵わへんがな

この4年間資金調達をした企業数が107社、資金調達額が178億とのこと。福岡全体ではなく、九州全体ではなく、あくまでFGNの入居者のみということ。

目がくらくらするわ。

と冗談半分で書いていますが、笑い話にしないと辛いくらい北海道との差を感じていました。

fgnに入居する会社の紹介ボード 私が知っているサービスもいくつか。。

3.FGNを支える民間企業の存在

FGNは先ほどの通り公募で選ばれた3社が支援に回っているのです。その中の一つに福岡を代表するデベロッパー福岡地所があります。

福岡地所は業界でも有名な地場のデベロッパーで(札幌でもこっそり開発して儲けいらっしゃる)、創業60年、年商200億円。関東関西を除くデベロッパーとしては恐らく日本最大です。

不動産屋なのに、スタートアップに深く関わり、起業支援をしつつ自社で作ったCVCで投資をしているのです。もちろん長期的に見た投資リターンや社員の能力開発などあるのでしょうけど、効率のいい自社事業から離れて、起業支援にかねも人も投資できるのは本当に尊敬であり、脱帽もであります。

札幌の地場デベロッパーは私の知る限りなく、何をやっとんねんだから置いてかれんねんと思いつつ、私がそのポジションを取ればいいのでラッキーと思っています。

4.もっと頑張ろうと思っている

隣の芝は青く見えるバイアスがかかっている部分もあると思うのですが圧倒的敗北感とともに帰宅しました。とはいえ、このまま劣等感とともに死ぬまで生きていくには、時間がありすぎて辛いので、いちプレイヤーとしてもう少しもがいてみたいと思います。

もっと行政がスタートアップに力をとか、成功企業がもっとエコシステムを作ってよとか、福岡とは違う路線で勝負だよねとか、言いたいこととか言い訳とかたくさんあるのですが、お前は何してんねんと言わますので、黙って会社をでかくします。

Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.
国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。John F Kennedy

まずは、FGNを支える福岡地所のように札幌北海道を代表するデベロッパーを目指したいと思います。福岡地所は200億を超える企業ですので追いつくのは果てしなく遠い存在ですが、今のペースで成長すれば10年後に追いつける計算です。まあ、そうなったとしてもアセットとか全然追いつけやしないでしょうが。

まあ、ギャグみたいな話として聞いて下さい。頑張ります。

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