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当駅始発の電車に整列乗車する直前ってクラウチングスタートみたいでドキドキする

通勤の朝、当駅始発の電車に乗って座りたくて、少しだけ早く家を出る。

始発駅からの整列乗車。
それはクラウチングスタートに似ていると思う。

 

〜乗車までの流れ〜
①当駅止まりの電車到着後、乗客が降りる。
②そのあと駅員さんたちが車内点検を行う。
③一旦ドアが閉まる。
④再びドアが開いたら乗車できる。

ドアが開いたら、スタートの合図だ。
 

並んでいる人はみんな緊張しながら待っているはず。少なくとも私は毎朝、ドキドキしている。

先頭の人は勝ち確定、余裕な表情だ。
4人目以降はソワソワしているように見える。
私はいつもそれ以降なので、ギリギリ座れる日と座れない日がある。運ゲーだ。

もっと早く行けば確率は上がるが、どうやら私はこの当駅始発ギリギリ乗車ライフを楽しんでいる節がある。やめられないんだ、このクラウチングスタートのようなスタートダッシュを。

ドアが開いたあとの電車内は、
どこか戦場に近いものがある。 

 

一部の人たちは殺気立っており、いつここで殺傷事件が起こってもおかしくないと感じる空気感。
実際に何度も、トラブルになりかねない場面を目撃している。
食い気味に割り込んできた男性を勢いよく肘打ちするおじさん、体当たりしてくる女性など…

乗車スタートと同時に、背後から遠慮なく攻めてくる図々しいおばさんに跳ね飛ばされることなんて日常茶飯事だ。

華奢ではない私の体を跳ね飛ばすとは、相当な執念と馬鹿力である。
しかもそのおばさん本体は華奢だったりする。
これが火事場の馬鹿力というやつか。

当駅始発の整列乗車は命懸け。
席を取るためなら手段は選ばない人たちに
負けるわけにはいかない。

 

そんなくだらないことを考えながら出勤する朝も悪くない。

まるでクラウチングスタート直前のオリンピック選手のような気持ちで、

乗車する瞬間を心待ちにしながら、今日も。

戦場へ、いざ行かん。


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