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催事現場で思ったことのおはなし
いつもお読みくださりありがとうございます。
先週の催事出店も無事終わり、年のせいか時間差で疲れが吹き出てきている今日この頃。
6月も取り急ぎ3回の出店も仮決定し、7月頃には本格始動でいきたいと考えております。
今日は時間もできたので久しぶりのテキスト投稿。
お題は、復帰後に感じた催事現場についての考察について。
私の主観でお話しますのでお見苦しい点もあるかと存じますが、だらっーとお読みいただければ幸いです(^^)
私が今回出店した催事出店、わかりやすい言葉でマルシェと呼ばれています。
マルシェを管轄する団体は、それぞれ別組織の法人等にて運営され、規模にもよりますが、大きいところですと100店舗、私が今回出店したもは20〜40前後の店舗数の規模のマルシェが複数存在しています。
参加される団体について、大まかに下記の通り
生産者、加工業者自らが出店
私も含め実店舗を持つ、持たない仲介業者が出店
地方自治体のあるグループがその地方の商材を紹介
といった団体、組織が同じ会場で出店されています。
私の場合、生鮮なり加工食品での出店でしたが、もちろん食べ物以外の生産物での参加も運営者側の許可があれば問題なく出店できます。
運営者側のコンセプトはそれぞれ異なりますが、私の参加した運営側のルールとしては
出処のしっかりしたものであること
食での出店は、その栽培履歴なり、加工履歴の開示を求めらそれをクリアしなければ出店することができません。他の運営者での場合は開示を求められないところもあります。
とまあ、形式的なものをただ喋っていても何ですので核心に入っていきます^^;
私が今回出店してみて思った事
モノの適正価格がちゃんとされた上で行われていない
モノへの説明なり販売者側の想いを届ける場として十分に機能していないと感じました。
以前出店していた時も同様に考えていた事ですので、数年ぶりに戻ってきた今も変わっていない現実を再認識できました。
何が言いたいかといいますと・・・。
マルシェのような催事では、圧倒的に消費者優位だということです。
これは、運営者側の落度ではなく、出店者側の意識の問題が多大に影響していると感じます。
本音で言いますと、販売側は消費者に対し、若干擦り寄っていかなければモノは売れにくいということです。
例えば一つの例として、、、
ほうれん草が1袋100円で販売していたとします。
通常のスーパーで思考するならば、何らお得感はありませんが、これがオーガニックの生産物であるならばどうでしょうか?
オーガニック商品は、市場で流通されるものに比べコストも割高です。
栽培なり加工生産にかかる1商品に対してのコストが割高であるのは、流通なり仲介業者も介在すればするほど実際に手に取れる段階になった時に上積みされてゆきますので仕方のない事です。
にも関わらず、なぜこのような価格で販売することができるか?
生産者が直接出店する場合には、仲介が入らない直接の価格であるため納得も多少はできます^^;
ですが、仲介業者がこの価格で販売する時には必ず何か意図が存在しています。
生産者側の何らかの事情により通常より大幅に安く仕入をすることができた為
スーパーで言うところの本日の目玉として利幅を大幅に削ってでも、そこで消費者の目を留めることで数点の利幅の高い商品と組み合わせ紹介する事で売上単価を上げる。
そんなところでしょうか?^^;
では、私のしている事というと
私の場合には、基本的に安売り商品は作りません。
味に対してのお得感、適正な価格をギリギリまで消費者側、販売者側のよい落とし所まで探ります。状況に応じてキャッチボールをしていく感じで、その日の自分、催事場所の空気、お客様との会話の中で臨機応変に変化させていきます。
生産者から購入したもの自体をそのまま販売する事はほぼありません。
例えば、葉物野菜で言えば購入したものを水で洗い、根を少々落とし数時間水を吸い上げさせたのちに袋詰めにしてゆきます。
見栄えも生き生きとしますし、持ちも断然長持ちするからです。
購入してすぐであれば、各ご家庭で処理をしてもらうことで必要はありませんが、実際にお買い求めされる方たちの状況で考えるならば必ず必要な作業であると私は思っています。
お買い求めされてから消費される場に持ち帰るまでの時間
実際に調理されるまでの期間
それらがすぐに行われないからです。
生産者側の考えでは加工食品のように賞味期限はありませんので、見た目で消費者に判断を委ねますし、いつまで持つかなどといった概念がそもそも存在してません。
買ったらすぐに食べるだろうと思っているからです。
ですが、消費者側の意見として皆さまもご質問した事が多いと思われますが
いつまで食べれるか?、持つか?
一度に使い切らずに、数回に分けて調理となるとどれくらいの期間であるならば捨てずに消費する事ができるかが重要になってきます。
であるならば、私は少しでも長く持つ事ができるようにするための下処理をした上でご紹介したほうが私にとってもお買い求めされる方にとってもどちらも都合がよくなるからです。
しかし、私のこの作業をするとなるとその時間も加味した上で販売をさせていただくことになりますので、1袋100円といった金額ではバランスが取れなくなってしまう事になります。
実際のマルシェの他の同業者の方たちが同じ事をしているかというとほとんどされていないと思います。
なぜなら、その作業をせずとも価格を下げて販売したものの方が消費者側にとって善であるからと信じているから。
私が先の処理をなぜするかというとそれはマルシェのような外売場でのご紹介以前に実店舗での販売行動なり経験が前提にある為だと思います。
金銭面、肉体面の体力があるところは価格をギリギリまで下げ大量販売の戦略に乗ったご紹介でよいのかもしれませんが、そういった値付け自体が私は消費者の感性を鈍らせ、消費者優位の思考に傾倒していくことであると思っています。
なぜそのモノがその価格で販売されているのか?
スーパーのような市場で流通されているもの、流通単価で考慮された売価で慣らされていては養う事はできません。
もちろん、値段が安いほうがウケはいいです。
私だって、催事現場を離れれば一消費者ですので気持ちはわかります。
ですが、本当の意味で生産者、販売者、消費者の3方が納得出来る地点
これは、少数の人間だけが享受すればいいのではなく社会全体で認識を変えていかなければ恐らく変わる事はないでしょう。
消費者が優位になればなるほど他の業種でも見受けられるとおり零細なところは撤退せざるをえません。
では、勝ち組に残れたところが扱っているものが本当によいものかどうかは私は一概によしとは思えないのです。
本当に良いものが手に取れる場所
適正な価格なり納得した価格であると双方が見聞きできる思考
私の場合には食がフィールドですので人に紹介しても絶対的に安心できるものなり味の良いもの。
それらを催事現場から出発し、以前のようにそれを100%体現できる空間を作るべく状況に1日でも早くなれるように汗をかこうと思っております(^^)
多少、急ぎ足になってしまいましたが、最後までお読みくださりありがとうございました。
スーパーで買うものが悪いとか価格が安いのが悪だからではなく、消費者自体がそのモノの商品がどういった経路でのものであるか、適正な価格であるかを客観的に判断できる場面がより広がってゆけばよいなーと催事をしながらブツブツ同時に考えていた先週のまやひでした^^;
来月の私の出店状況は確定され次第、勝手にご紹介してゆきますので宜しくお願いします♪
東京は雨降りでどんよりした感じではありますが、明日も皆さま素敵な1日をお過ごしくださいませ☆
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