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【テツガク】あなたが長くメシを食いたいなら、その業界の一発屋ではなく10年ネタを出し続けられるかがカギ

歌手でもお笑い芸人でも小説家でも、自分の業界のような世界でも「一発屋」というものは常に存在する。

日本人のほとんどが知っているような知名度があって、代名詞といってもいいような「代表作が」デビューすぐに誕生したものの、その「次」が出せずに徐々に消えていくというやつだ。

もちろん、「一発目」のヒットのおかげでしばらくは売り上げも確保できるのだろうが、新作ごとに徐々に落ちていくと、いつかは仕事がなくなってしまうことになる。

たぶん、「一発屋」対策としては2つあるように思う。

1つは、大ヒットで稼いだお金を上手に蓄えて、「資金寿命」を伸ばす方法だ。次がヒット作を上回ることを期待せず、しっかり蓄財をしたり節税を行うことで、大ヒットの恩恵で得られた収入をその後の何十年もの資金とする方法が考えられる。それこそ一生困らないくらいの収入を得たのなら、それも方法のひとつだろう。もう一度ヒットがあればさらに豊かになれる。

2つは、大ヒットをする前に、大ヒット以外のネタをたくさん用意しておくことだ。唯一のネタだけで勝負をして当たれば大きいが、二の手、三の手がないために次を当てられないのではトータルでは稼ぎが平凡なものになるリスクがある。「次」をたくさん用意しておくことで、中ヒットをいくつか出せる。

どちらがいいかは難問だ。そもそもデビュー間もなくで大ヒットしたとき、「これから先、こんなヒットはもうない」と考えて蓄財していくことは心理的に難しい。というか大ヒットすればぜいたくはしたくなるに決まっている。

だから前者の戦略は採用しにくい。しかし、第2の方法そもそもいきなり大ヒットに恵まれるチャンスがあるかは分からないから、最初からできる限り全力で勝負するのは当然のことで、そのときネタをいくつもキープしておく余裕はない。よってどちらの戦略も難しいところだ。

この話題を酒のネタにしていたら、友人の小説家の回答は簡潔で、『10年食えるネタももたずにデビューするほうが悪い』とのことだった。早々にヒットを飛ばしたものの、ストックを持っていたと思っていた本人が10年執筆に苦しんだことを知っているだけに発言には重みがある。

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