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平日の秋葉原で修学旅行生を見て考えること / 内田百閒のおかしみが淡々とした画風で描かれるおかしみ~オススメマンガ「ヒャッケンマワリ」~ / 週明け、軽く炎上していました

  【週刊ヤマサキシュンスケもくじ】

【ロシュツ】今週のメディア掲載情報  

5/27 Yahoo!ニュース個人 人生100年時代に自助努力を、と国が示して怒っている人は、「一部」と「全部」の大違いが分かっていない https://news.yahoo.co.jp/byline/syunsukeyamasaki/20190527-00127495/
5/27 日経DUAL イクメンハック パパも家計管理を! スマホアプリで始めてみよう
 https://dual.nikkei.co.jp/atcl/column/17/1111179/052100014/
5/27 日経新聞電子版:「人生を変えるマネーハック」 いくら使った? キャッシュレスは家計簿アプリで点検 https://style.nikkei.com/article/DGXMZO45075890R20C19A5000000
5/29 AllAbout 賢く生きる3分間マネーハック やっぱりすごい!マネーアプリは何でもLINEでOK
 https://allabout.co.jp/gm/gc/479364/
5/31 楽天証券トウシル 老後幸福度の分岐点来たる。金融庁が発表の「自助努力」は、安心老後の「ゆとり」分だ
 https://media.rakuten-sec.net/articles/-/21394 

【キンキョウ】平日の秋葉原で修学旅行生を見て考えること 

平日の秋葉原は今や、観光客の街である。土日こそ、日本人が大量に溢れるが、平日の秋葉原の過半数を占めるのは外国人観光客の姿だ。

アニメ大好きな白人の女の子が(たぶんあまり興味がないが子どものリクエストに応えて来日したのであろう)父母を伴って、目をキラキラさせながら秋葉原を歩いていたりする。  

あるいはツアー旅行で来たのだろう中国人の観光客の集団がマンガを買おうか悩んでいたりする。観光バスの待ち合わせスポットの前にはドラッグストアや家電量販店(石丸電気とか)になっていて大量に買い込んでいる人もいる。  

そうした中に混じって、春と秋に増えるのは中学生や高校生の姿である。男女5~6人くらいの若い子たちが目をキラキラさせながら秋葉原を歩いている。修学旅行で東京に来た地方の子どもたちだ。  

修学旅行で東京に来て数日を過ごす、というのはちょっとしたイベントだろう。現実問題としては地元でアニメグッズを買えない、というわけではない。国内の県庁所在地の数よりもアニメイトのお店はあるからだ。  

しかし秋葉原のアニメイトににこにこしながら修学旅行生が吸い込まれていく。規模の圧倒的な大きさを楽しんでいるのだろう。  

他にどこに行くのか、というと実はちょっと謎である。修学旅行生が中古パソコンをソフマップで買うとも思えないし、メイド喫茶に行くとはあまり考えにくい(いやあるのかな)。でも秋葉原を歩く学生の姿はとても楽しそうで微笑ましい。  

そんな修学旅行生を見てしみじみと思うのは「これが東京見物をする数少ないチャンス」となる子と「これをきっかけに東京へ進学することを決意する子」が分かれる、ちょっとした人生の分岐点なのだろう、ということだ。  

あまり具体的な根拠はないけれど、5~6人のグループのうち、1人か2人は東京の大学に進学してくるのではないか。そして1人か2人は高卒で就職したり実家の仕事を継いで東京に来ることはほとんどない、という人生になるのではないだろうか。  

どちらがいいとか悪いといった議論はここでは置くが、もしかすると修学旅行が人生の転機になって「東京に行きたい!」と決心する子どももいるのだと思う。

 秋葉原に限らず、東京の圧倒的パワーに触れたことで、「またここに来たい!」と思う子がいて、その子が進学の夢を実現させ、東京で就職したり人と出会っていくことは多様性が実現することでもあり、素晴らしいことだ。 

私の友人にも、地方出身で高校まで地方暮らしだったが不思議な縁で東京に出て、結婚をし子どもが産まれ子育てをしている人は何人もいる。そして首都圏の住宅エリアに家も買って、田舎と東京を年に数回行ったり来たりしている。  

きっと地方にそのまま暮らしていたのとは違う、人生が開けるに違いない。それが、最終的に地方で働くことになったとしても、得られた経験は自分自身と、自分が育てることになるかもしれない子どもの選択肢を広げることになるはずだ。  

もし秋葉原を歩いたり、地下鉄に乗って「東京、おもしろい!」と思った人がいたら、ぜひ大学のときにでも東京にまたやってきてほしいなと思う。  

そんな私は、タリーズやミスドで原稿を書きながら、修学旅行生の様子を眺めているのである。 

【オススメ】内田百閒のおかしみが淡々とした画風で描かれるおかしみ~オススメマンガ「ヒャッケンマワリ」~

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