(無料)【オシゴト】「講師脳」を取り戻せ
【シャープなこんにゃく~週刊ヤマサキシュンスケもくじ】
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【ロシュツ】今週のメディア掲載情報
9/21 日本経済新聞 LIFE IS MONEY
新婚夫婦の最初の仕事 お金のルール5カ条を決めよう
結婚かおひとり様か(3)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63935730W0A910C2000000/
9/22 Yahoo!ニュース個人
ゆうちょ銀行が不正出金で狙われた3つの理由と3つの対策
https://news.yahoo.co.jp/byline/syunsukeyamasaki/20200922-00199518/
9/22 楽天証券トウシル
なんとなくから卒業!実践・資産形成術
なぜ長期投資家はGPIFへの「悪口」に学ぶべきなのか?
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/28839
9/23 Yahoo!ニュース個人
ドコモ口座2764万円より巨額の被害 SBI証券9864万円の不正出金は恐れるべきか
https://news.yahoo.co.jp/byline/syunsukeyamasaki/20200923-00199581/
9/25 講演 JJK 50歳代ライフプランセミナー基調講演
【オシゴト】「講師脳」を取り戻せ
講師仕事が久しぶりに2回あった。久しぶりの講演というのは緊張するものだ。心配の多くは「舌が回るか」のほうにあった。
滑舌良く、すらすらと話ができるかどうかは、講師の評価を大きく左右する。「まー」とか「えー」とか間に挟まない方がいいのはもちろんとして、話がそもそも聞き取れないというのでは困る。
会場入りする前に、JRの線路沿いをひとりで歩いて電車の通過に合わせて少し発声練習をしてみたり(無音のところでは恥ずかしいので)、ヴィックスドロップをなめて喉をいたわったりしたが、蓋を開けてみればそちらのほうは杞憂にすんだ。
というかZOOMセミナーのようにオンライン受講者がある場合、早口でしゃべることは向いていない。むしろゆっくりめに話したり、少し間を置くことのほうが大事だと思う。通信が不安定の場合でも、聞き取れるようなことも考えてしまうとそうするべきだ。少なくとも私が聞く側だったらオンラインはゆっくりめのほうがいいと思う。
だから、実際には少し口が回らなかったとしても、それで困るようなシチュエーションにはならずにすんだ。
一方で、「講師脳」のほうはリハビリが必要だなあと思った。
「講師脳」とは何か。
講師の頭は受講者と同じことを考えているわけではない。受講者は話を聞いたあとにのんびり内容について考えてもいいし、考えなくてもいい(分からないなら飛ばしてもいい)。自分のペースで行ったり来たり資料を見てもいい。いっそ、詰まらないなら寝てしまうこともできる。
しかし、講師はそうではない。受講者の半歩先、あるいは一歩先を常に考えながら講義をしていくことになる。また、当然ながら講師の話には一貫性と完結性が求められる。
中断も許されない。話の区切りがいいところで数秒くらいの間を置くのはむしろ効果的だが、ストップしては問題だ。基本的には話し続けなければいけない。
一方で時間も合わせなければいけない。この日は40分という注文だったからそれに合わせて話を終えるべきだし、120分とリクエストされればどんなに短くても110分は話さなくてはいけない。
となると講師の頭の中では
「今話している内容」
「次に話すつもりの内容」
を同時に描いている。
話題Aを話しながら、頭の中では次の話題Bのことも考えているのだ。講師はレジメの次の行やその先まで常に見ている。
また、内容だけではなく、講義の状況についても頭をめぐらす。
「時間配分は順調か」→早く話しすぎていたら追加の話題をいくつか出して時間調整をしなくては、逆に遅れているようならどこかで説明を省く時間を作らなくては
「聴衆の反応はどうか、難易度調整はすべきか」→難易度が高すぎるようなら専門用語を減らしたり解説を加えて調整しなくては
のようなことを考えているわけだ。
「レジメに書くほどではない小ネタ」「公表されたばかりの最新データ」「笑いを取るネタ」などはレジメに全部書くわけではなく、話の中で適宜用いる。実際には多めに用意をして、ちょっと削って使う。
焦って早くしゃべりすぎたときほど小ネタのカードを持っておくと助かるもので、すらすらと雑談を入れると、「実はこれ、時間調整なんだよね……」と聴衆に悟られずにすむ。
「講師脳」というのは勝手につけた言葉だけれど、講師の頭では一方通行のストーリーをきちんと結末まで導くためのバランス調整が常に行われているのだが、この「感覚」が鈍っていることを痛感した。
今回は、新ネタ(法律改正)があったので、話慣れていないことは否めないものの、しばらく講演回数が減っていたことの影響もあるのだろう。アスリートがトレーニングを怠るとタイムが落ちるような感じだ。
「講師脳」復活に向けて、またいろんなことを喋っていきたいところである。機会があれば、ぜひお声かけいただきたい。
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