あなたの観測する世界は、あなたが知りたいと思っている世界でしかない / 下の娘5.0の発熱にヒヤリ / 出だしも終わりもばっちりなのに、２巻完結があまりにももったいないラブコメ～「こじらせ☆ルサンチガール」を読む

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【ロシュツ】今週のメディア掲載情報

7/6 日本経済新聞電子版　Life is MONEY
新型コロナが変えた　私たちの「お金のルール」
新しいお金の生活様式（1）

7/8　慶応大学（理工）　金融リテラシー論　ゲスト講義
「老後2000万円問題」５つの誤解と５つの対策
～私たちの老後は大丈夫か～

紹介もれ
6/30　夕刊フジ　レジ袋有料化についてコメント掲載

(無料)【テツガク】あなたの観測する世界は、あなたが知りたいと思っている世界でしかない

ものの見方、考え方を整理していくとき、自分を疑う観点は欠かせない。先週はそんな話をしたが、知覚した情報がすでに歪んでいるのではないか、という意識は思った以上に強く持つ必要がある。

あなたは、自覚するにせよ無自覚であるにせよ、あなたの都合がいいように世界を観測しているからだ。

先日、都知事選挙があったが、私たちが情報を判断するのはつくづく難しいのだなあと思った。それは、SNSで耳に入ってくる情報の勢いと、現実の得票がまったく一致していなかったからだ。

これについてはきちんと分析したコラムがYahoo!ニュース個人枠で掲載されていたのでちょっと読んでいただけるとありがたい。書かれているのは鳥海不二夫氏（シリーズタイトルは「計算社会科学で見る社会」）である。

2020都知事選はツイッター上でどのように扱われていたか
https://news.yahoo.co.jp/byline/toriumifujio/20200706-00186907/

2020都知事選で小池都知事への応援メッセージがツイッター上にほとんどなかった件
https://news.yahoo.co.jp/byline/toriumifujio/20200708-00186958/

２つの記事を読んでみれば分かるが、SNSにはたくさんの「当選しなかった候補者」についての投稿が見受けられ、また「当選した候補者」がポジティブに取り上げられることは少なかった、というのは事実のようだ。記事では具体的な数字も示しつつ、こうした現象を

> 少数派の人たちが声を上げることによって，大勢が声を上げているように見えてしまうノイジーマイノリティーという現象

が出現したと説明している。同記事では自分の囲った好みの情報以外が排除されてしまう「エコーチェンバー現象」の指摘もある。なるほどその通りなのだろう。私は起きた現象そのものには違和感がない。

むしろ関心を持つのは、それを「自分がどう知覚するか」にはずいぶん意識を持つ必要があるなということだ。

マスコミの論調、SNS等のネットの評価などは、自分自身がチャンネルを選択し、自分自身がフォロワーを選択しているという意味で「最初からバイアスがかかっている」ことを私たちは忘れがちだ。

メディアが偏っている、という以前に、自分自身がもしかしたら偏っているのかもしれない。しかし自分が偏っていると考えることは心理的には困難だ。

（ちなみに当選したからそれが正義である、というロジックは成立させる必要がない。これは矛盾しているわけではない。だから、落選者を応援した人は、自分の信念を否定されたと考える必要もないのだが、これまた心理的に納めることは困難だろう）

（参考　Wikipedia　エコーチェンバー現象）
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E7%8F%BE%E8%B1%A1

かといって、自分にある程度心地よく社会を観測し解釈しないと生きづらいということも間違いない。すべてを悪意に満ちたものとして捉えていれば息は持たない。

そして、自分の心に沿わない情報ばかり周囲に集めていたら精神は持たない。そんな居心地の悪い情報に囲まれて生きていたくはなかろう。

だとしたらせめて、「自分の持っている情報」「自分の把握する知覚」は自分の好みに偏っているということだけは心に留めておきたいものだ。

何せFacebookの広告のように、あなたの好みを把握してサジェストする機能は今後も高まっていくことこそあれ後退することはないのだから。

……今日は、どうしてもつまらない話になってしまったので、最後に「偏った」オチをひとつ。

私のスマートニュースやGoogleニュースサジェストでは最近「本田翼」さんが頻繁に登場するようになった。どうやら過去にラジオに出させていただいたとき（そのときはどんな女性かほとんど知らなかった）、それ以降表示されると記事を読むようにしていたのが積もり積もって、サジェストに「山崎は本田翼が好み」と認識されてしまったらしい。

確かにかわいいのだけれど、彼女の入院騒動や新番組の発表会記事まで配信しなくてもいいのに、と思いつつ、またクリックしてはサジェストの傾向を「偏らせている」のであった。ま、政治ではなくこういうサジェストなら悪くはないが。

でも、今度は「仮面ライダーゼロワン」に登場している鶴島乃愛さん情報が出るように、サジェストを「飼い慣らして」いかなくてはいけない。新人情報も時折サジェストしてほしい。

アイドル情報ですら、偏らない社会に生きるというのはけっこう大変なのだ。

【コミック】出だしも終わりもばっちりなのに、２巻完結があまりにももったいないラブコメ～「こじらせ☆ルサンチガール」を読む

今回紹介するのは２巻完結があまりにももったいないと思う一作。絵がよく、話もおもしろかったのに、なぜ３～４巻まで育てられなかったのか。そんな気持ちも抱えつつ、未読の方へあえて紹介をしてみたい。