【高校野球】春季奈良県大会で超個性派投手発見!! #1
センバツ大会が終わり数週間経ちました。
まだ甲子園の余韻が少し残る中、高校球児達は夏の大会前の最後の公式戦である春季大会に挑みます。
春季都道府県大会は夏のシード権をかけた大会であり、甲子園に直結した大会ではありません。
なので、秋、夏とは少し違った選手起用や作戦なんかが見れる特殊な楽しみ方ができる大会なわけです。
ここからはそんな春季大会の観戦レポを綴らせて頂きます。
僕は大阪在住なので主に近畿地区の試合を観に行く事が多いのですが、先日4月16日(日)
たまたま予定がなかった事もあり春季奈良県大会(1.2回戦)を観に行く事にしました。
4月15日に開幕予定だったものの雨でながれたので16日は開幕初日。
佐藤薬品スタジアムで8:30から1日4試合。
僕は1試合目の途中に球場に到着しました。
[第1試合]
磯城野 0120601 : 10
奈良高専2000001 : 3 ※7回コールド
到着事にはすでに4回表までイニングは進んでいました。
この試合は両チーム共に細かいミスが目立ちましたが、相手の隙をついて一気にたたみ掛ける磯城野の攻撃が試合を決めました。
個人的には敗れた奈良高専の4番の福島くんが恰幅のいい体型から鋭い当たりをかっ飛ばしてたのが印象的でした。※何となく森友哉みたいやったw
[第2試合]
畝傍 100011001 : 4
桜井 000000010 : 1
この試合は1試合目と打って変わって痺れる投手戦に。
畝傍は初回1番山田くんが二塁打でチャンスメイクすると3番永野くんの内野ゴロの間に1点を先制します。
桜井は序盤2回に先発の小角くんを代えエースの植田くんを投入。
ここから桜井の植田くん、畝傍の石崎くんの素晴らしい投げ合いが始まります。
植田くんは球は暴れていたものの力ある直球で三振を量産。
しかし、中盤以降に畝傍は4番の小橋亮くんのホームランなどで加点していき4-1で桜井を振り切りました。
畝傍先発の石崎くんは7回途中まで無安打投球。
細身の左腕から繰り出されるなんとも癖ありげな球が面白いように相手打線を翻弄していました。
[第3試合]
生駒 110201001 : 6
青関ニ 200000010 : 3
※青翔、関西中央、二階堂の連合
この試合は両チーム先発投手の立ち上がりがピリッとせず、ともに序盤から失点する展開に。
ミスが絡み4回に生駒高校が2点勝ちこしそのままずるずるいくかと思いきや連合チームも踏ん張る!
特に関西中央の花瀬-増井のバッテリーが気迫十分!
アドレナリン吹き出しまくりの投球で生駒に流れを渡しきらない。
結果的に両チーム共に立ち上がりの不安定を修正し6-3と試合を崩す事なく見応えのある戦いを見せてくれました。
関西中央の選手が試合後涙を流してたのが印象的でした。人数少ないチームやけど、全力で野球に打ち込んでるんやなぁ…。
[第4試合]
帝塚山 123000001 : 7
高円国際001000000 : 1
※高円芸術、県立国際の連合
個人的に1番楽しみだった試合。
なぜかというと、帝塚山に物凄い個性派アンダースロー投手がいるという噂を聞いていたから。
帝塚山のエース、その名は岡崎くん。
嬉しい事に岡崎くんが帝塚山の先発マウンドに上がる。
「どんなフォームからどんな球を投げるんや?」
期待に胸が躍る
投球練習の1球目を投げた….。
!!!!?
なんやこのフォームは!?
衝撃やった。
アンダースローはアンダースローでもリリースポイントがかなり低い。地面スレスレ。
そしてそのリリースポイントがまた身体に近いこと。
もうほぼソフトボールやん?っていうくらい真下から浮き上がる軌道の球を投げる!面白い投手!
ただ、試合が始まると岡崎くんはその独特のフォームを扱いきれず制球に苦しみます。
しかし、なにぶん球の軌道、質ともに異質中の異質なんでゾーンにくると相手打者は捉えられない。
四球→抑える→四球→抑える
感覚としてはこれの連続のようなそんな投球で岡崎くんは4回を投げ切りマウンドを降りました。
な、なんやこの投手は…
結局岡崎くんは4回無安打1失点、与四球6
投球内容まで超個性的でした。
自分でもまだ扱いきれていない超アンダースロー。
ストレートは全て一回浮き上がりナチュラルにシンカー気味に落ちていく。
抜いたカーブは浮き上がりながら滑るように外へ逃げていく。
荒れ球の中にも時折抜群のコースに決まるこれらの球は歪な魅力を放っている!
これが完成されだしてきて、制球力が向上したら
強豪私学相手にどんな投球をするんやろ?
試合中そんな事ばかり考えてました。
そんな岡崎くんの投球に応えるように打線は序盤から相手を攻めたて合計7得点
帝塚山が高円、県立国際の連合を圧倒して3回戦進出を決めました。
おそらく次も岡崎くんが投げるはず。
最後の夏まであと数ヶ月。
貴重な夏前の公式戦で1試合でも多く経験をつんで、何とか高校の間に完成に近づいてほしい!
これからも追いかけてみよう。
というような感じの4月16日の春季奈良県大会の観戦レポでございました。
高校野球は甲子園だけじゃない。
あまり光の当たらないところにも個性豊かな花が沢山咲いているんです。
よろしければあなたが見つけた魅力的なお花
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おしまい。
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