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《陳皮》

【学名】
Citrus Unshiu Pericarpium
温州蜜柑
果皮

【分類】
ミカン科ミカン属

【漢名、別名】
橘皮、広陳皮

【原産】
中国(広州省の温州)
日本

【使用部位】
成熟果皮

【五味】
辛苦

【五性】

【五臓】
脾、肺

【作用】
.消化促進
.胃健
.湿気を除く
.去痰

【注意点】
.乾燥気味の方は控える
.熱がある場合は控える

【その他】
原材料は、温州ミカンやマンダリン、タンジェリンなどが使われ、それにより学名も変わったりもする。
陳は古いという意味があり、陳皮は黒っぽくて古いほど高級であるとも言われている。

余談だが、「陳」の字の東は“両側を縛った袋”
コザトヘンの部分は、“盛り土”を表している。

そこから「陳」は並べる、連ねるなどの意味を生じ“陳列”“陳述”などと使われる。

並べたまま古くなった皮が“陳皮”
古臭いことを“陳腐”など、今でも使われている言葉ですね。

日本では、七味やお屠蘇などで馴染みが深い。

また、『脾』は、水気を嫌う臓であるため高温多湿である日本の気候において、陳皮の役割は大きいのではないか。
『脾』を鍛えていく事は、健康保持の源である。

【漢方】
釣藤散(ちょうとうさん)
ニ陳湯(にちんとう)
半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
茯苓飲(ぶくりょういん)
など

【参考資料】
薬膳コンシェルジュ協会テキスト
(株)同仁広大 中医学
北海道大学公式サイト
生薬単

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