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11.29

 気づけば11月が終わろうとしている。ほんとうに気づけば、という感じで最近はあまり見える場所に文章を書いていなかったなと思った。こんなにも自分のことなのに、なぜだかすごく近い他者の気分で。インターネットと距離をとろうという意識的な作戦とかではなく、単純に自分の中に言葉を還元している時期なのかもしれないし、見える場所に置く言葉へのハードルが少し高くなったのかもしれない。とはいえ、いまは本を作っているので、それが一番な気もする。

 もうしばらくはそんな感じで、ここ一年ほどあらゆる場所に散乱していた詩を集めているとき、やっぱりうれしいものだと思った。その時のそばにあった媒体に書き込むので、ノートだったり、スマホだったり(しかもバラバラのファイルだったり)時々無くしてしまったものを探すような気持ちで何度も何度も読んでいる。noteもxもInstagramも、日記も撮ってきた写真も書いてきたものを眺めて心強いと思う。日々の研究の参考文献たち。自分のインターネットのホームというのは小屋のように思っている。最近は手入れが行き届いていなくて申し訳ないけれど、わたしはここへくれば何度でも出会い直せると知っていて、時々埃を落としにくる。詩を書きはじめてから、自分の詩の性質が変わってきているような感じがしている。まだもっと身体に馴染んでくるはずだと思いながら、まだ書いてたいな、まだ書いてたいなと繰り返し繰り返し言う。一番自分に聞こえる場所で。

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