見出し画像

英語学習のモチベーションを保つ方法

こんにちは。
今回は英語学習におけるモチベーションの保ち方についてお話ししたいと思います。
何を勉強するにしてもモチベーションを保ち続け、なるべく長く勉強を続ける事が重要になってきます。
仕事に関連した勉強をするにしても、長い時間をかけて少しずつ勉強を積み重ねてやっと成果が現れてくるという経験をみなさんしたことがあると思いますが、英語も同じように長い時間をかけて少しずつ磨かれていくものです。
しかし、英語学習には他の勉強項目とは大きく異なる点があり、それが多くの英語学習者のモチベーションを打ち砕いているのです。
それは、成長曲線が他のものに比べて緩やかすぎるのです。
私の体感では、他の勉強項目に比べた英語の成長曲線は、下のグラフのように傾きがかなり緩いように感じます。

多くの場合、本を読んだり、実践を何度か繰り返す事で、それなりに成長が目に見えるようになり、それがモチベーションの維持に繋がります。
新しくスポーツを始めるにしても、経験者からフォームを教わり、何回か反復練習をする事で練習試合ができるようになったりします。
そのレベルまで我慢すれば、そのスポーツの楽しさがわかるようになり、その後もモチベーションを維持する事は比較的簡単にできます。
しかし英語の場合、忍耐強く英語の勉強を続けたとしても、英語が聞き取れるようになったり、洋書をそのままストレス少なく読めるようになったりはほぼなりません。
英語が聞き取れるようになってからの英語力の伸びはかなり早いという意見も聞いた事がありますが、たとえそうだとしても、英語が聞き取れるようになるまでの道が果てしなく長いのです。
特に日本のような、日常生活で英語を全く使わない国で生活していると、英語が聞き取れるようになるまでの道は、先の見えない暗闇のような印象です。
以前の記事にも書きましたが、アメリカの外務省職員が日本語をある程度習得するのにおおよそ2000時間程度の時間がかかると言われています。(参考記事:何時間勉強すれば英語を話せるようになるのか
外務省職員のようなエリートでもない私達であれば、それ以上の時間がかかるのはほぼ確実でしょう。
1本1時間のドラマで換算すると2000話、1本2時間の映画を想定すると1000本の映画を見て初めて英語がある程度わかるようになると考えたら、『ある程度』のレベルに到達するまで途方もない時間がかかることがわかります。
もう少し成長曲線の傾きを上げたいと皆が願いますが、それは日本語を母語に持つ我々にはかなり難しいです。
そのため、素直に2000時間勉強するまでモチベーションを維持する事に心血を注ぐ必要があるのです。
それでは実際に、モチベーションを維持するためにどのような方法があるのでしょうか。
私の経験からいくつか方法を考えてみましたので、今日はそれをご紹介します。
ちなみに、人によってストレスに強い自信のある人と、時間がかかってもいいからストレスなくやりたいという人に別れると思うので、2つのカテゴリーに分けて紹介します。


目次

  1. ストレス耐性が強い人向け

    1. 1英語試験を毎月受験する

    2. 2外資系企業に転職

    3. 3留学してしまう

  2. ストレス弱

    1. 1ライバルや勉強仲間を作る

    2. 2日本語を勉強したい英語話者と繋がる

    3. 3英語で映画、ドラマを見続ける

ストレス耐性が強い人向け

こちらは自身に強いストレスはかかりますが、自分に強制力を働かせて比較的短時間で英語を身につけられる方法を考えました。

1英語試験を毎月受験する

これは試験前に勉強を頑張るタイプの人に向けた方法です。
ある程度区切りをつけて勉強をしないとモチベーションが下がってしまうのが人間のサガなので、目標となる試験日を先に予約して決めてしまい、それに向けて勉強を続けるという方法です。
私は試験日が近づいてくると勉強に集中できるタイプだったので、この方法をずっととっていました。
留学前はIELTSの試験を半年先まで前もって予約しておきました。
そうする事で、IELTS試験の予定に基づいて仕事の調整をするようになり、うまく勉強時間も取れるようになりました。
弱点を一つ挙げるとすれば、試験のたびにお金がかかるので、安い試験を選んだ方が良いでしょう。
IELTSは1回受験するのに2万円以上かかったので、留学前にかなりの出費をしてしまったと後で後悔しました。
留学出願のために受験するのでなければ、TOEICなどの安い試験をお勧めします。
TOEICもライティング&スピーキング試験を取り入れているので、モチベーションを維持するための方法としては十分でしょう。
TOEICで使われる語彙は比較的限られているので、正しく勉強さえすれば他の試験よりも点数が上がりやすく、その点でもモチベーション維持にはうってつけでしょう。

2外資系企業に転職

こちらは英語技能試験を受けるよりもさらに強制力が強い方法になります。
帰国子女でもなければ、いきなり英語環境で働けるだけの英語力を持っている方はかなりの少数でしょうから、初めのうちはかなりのストレスがあると思います。
語学学校であれば、英語を聞き取れなくても相手がそれを察してくれたり、間違えることも勉強だという雰囲気ができているでしょうが、会社ではそうはなりません。
正確に英語でコミュニケーションを取ることが求められ、英語のせいで業務上のミスが起きれば責任も発生します。
英語が拙い状態で外資系企業に飛び込めば、そのようなプレッシャーにさらされる事になり、受けるストレスは計り知れないものになるでしょう。
しかし、もしその大きなストレスにさらされながらでも働き続けられれば、最短で英語を習得できる事は間違いありません。
ミスが起こらないように最大限の注意を払って毎日英語を使い、日々の職場でのコミュニケーションも英語で行えば、最も効率の良い英語学習方法でしょう。
もちろんハイリスクハイリターンである事は言わずもがなです。
みんながみんなそんなストレスフルな環境で耐えられるわけでは無いので、途中で精神的に参って退職してしまえば、働き口もなくなりますし、何より精神衛生的に良くありません。
そのため、外資系企業に飛び込むのは英語にある程度自信を持っている人か、ストレス耐性がものすごく強い人のどちらかに限定されるでしょう。

3留学してしまう

留学と言っても、語学留学と、現地の大学や大学院に入学する本当の留学の二つがあります。
私がお勧めしているのは後者の方です。
語学学校はあくまで語学の練習の場であって、語学を使って社会生活を送る場ではありません。
語学学校に留学するだけでもある程度の英語は身につくでしょうが、我々が期待する英語レベルに到達するには、やはり実際英語圏での社会に入り込んで生活してみない事には難しいでしょう。
海外大学・大学院に留学すると授業を英語で受けるだけでなく、同じ授業を受けている友人ができるという利点があり、人間関係の輪を広げる事ができます。
もちろん最初は英語でのコミュニケーションに不便を感じ、ストレスはかかるでしょうが、強制的に英語しか通じない環境に身を置く事で確実に英語技能を上達させる事はできるでしょう。
強いストレスがかかること以外に心配する事とすれば、留学期間が短い場合、勉強する専門分野の単語にだけ強くなり、その他の分野の語彙が増えない事があります。
そのため、留学に行ったからといって英語の勉強をサボるのではなく、留学後も積極的に新しい英語に触れる機会を作っていく必要があります。
ワーキングホリデーの権利が使える年齢の方はワーキングホリデーも有効だと思います。
英語圏で働いた経験があれば、それはその後の長い人生の事を考えればとても大きな武器になります。

ストレス弱

次に強制力が少ない方の英語学習方法を見ていきましょう。

1ライバルや勉強仲間を作る

これは強制力は比較的低いかもしれませんが、モチベーションを保つのには有効な方法です。
一緒に勉強をしてくれる仲間がいるだけで勉強のペース作りができますし、ライバルがいれば競う事でお互いの能力向上にもつながります。
問題は、社会人になるとなかなかそのような友人や仲間ができにくい事です。
社会人になっても勉強を続けられる人は限られていますし、英語の勉強ともなればさらにその数は少ないでしょう。
しかし、今の時代はSNSで英語学習の進捗を報告している方達を多く見ますし、同じ興味や志を持っている人同士なら比較的容易に友人になれるのでは無いでしょうか。
Twitterでは高得点の人ばかりが目につきますが、しっかりと探せば自分と同じくらいのレベルの人もきっと見つけられるはずです。

2日本語を勉強したい英語話者と繋がる

2つ目の方法としては、英語話者と友人・知人になってしまう事です。
日本に住んでいる外国人の中には日本語を勉強したい、日本人の友達が欲しいと思っている人が結構多くいます。
中にはお金を払ってでもいいから日本語のレッスンをしてほしいという方さえもいます。
これなら日本に住みながら、ネイティブから英語を吸収できる機会を作れ、程よい勉強の強制力も働くというわけです。
ちなみに私の場合は、日本には住んでいないけれど、日本語に興味を持っていて教えてもらいたいというオーストラリア人と知り合う事ができたため、その人から英語を習っています。
外国人の友達を作るなんて普通の人には難しいと思うかもしれませんが、これもネット時代なら簡単です。
以前にも紹介記事を書いたように、日本人と繋がりたい外国人と日本人をマッチングするサイトが存在し、そこでは日本人の参加者が求められています。
巷のマッチングサイトと違い、恋愛目的に限らないので、比較的マッチするのは簡単です。
ただし、気の合う友人ができるかどうかは運による所が大きいので、プロフィールの吟味と、何回かのトライアンドエラーは覚悟しておいた方が良いでしょう。
ちなみに、私個人の意見として、同じ業種についている方に声をかけると、話が弾みやすくうまくいく可能性が高いように感じます。
私の利用したサイトはOhMyJapanというサイトなので興味のある方は一度試しに利用してみてください。(参考記事:ネイティブの友達を作る方法

3英語で映画、ドラマを見続ける

この方法はほとんど強制力が働かず、モチベーションの維持も映画やドラマの面白さに影響されるので、映画好きでなければこの方法だけでモチベーションを維持し続けるのは難しいかもしれません。
しかし、面白いドラマにあたることができれば全シーズンを見終わるまではモチベーションが高く保てる事が期待できます。
私はあまりドラマが好きなタイプでは無いので、この方法はあまり取りませんでしたが、それでもいくつかの人気海外ドラマにハマってみていた時期はあります。
ドラマであれば自分に合ったジャンルを選ぶ事ができ、英語が聞き取れなくてもストーリーが多少推測できるので長く英語に触れるには最適です。
もしあなたが映画やドラマを楽しめるタイプならば、この方法でモチベーションを保つのは最適な方法では無いでしょうか。
いかがだったでしょうか。
モチベーション維持のための方法をいくつかご紹介しましたが、最も大事な事は自分に合った方法を模索する事です。
もしここに書いた方法以外でもっと良い方法を知っている方がいたらコメント欄でぜひ教えてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?