見出し画像

無題

単なる小説とその実写版映画の感想
大したことは何も書いておりません最初に言っておくね

島本理生さんの『ファーストラヴ』という作品を去年の10月あたりに初めて読みまして、すっごい面白かったから何回も読んでた、今年はまだ読んでないんだけど。なんで読もうかと思ったかというと、去年に『ファーストラヴ』が実写化されてたんですけど、その予告をTVか何かで見てめっちゃオモロそう!と思ったから。後私は芳根京子さんが好きなので芳根京子さんが出てたというのもデカかった。
漫画と違って小説は基本的に絵がないから完全に自分の脳内で人物像を作るじゃないですか。私は小説より先に実写版のキャストを見てしまったので完全にそのイメージでしかなかったんだけど、いざ読んでみると庵野迦葉は中村倫也では無かったし由紀も北川景子ではないかな〜と思ったんだけど、映画を見てみたら意外とそうでもないかもしれないとも思った、まあそんな話は置いといて本題(?)に入ります。

この本を簡単に説明すると、

ある就活中の女子大生(環奈)がなぜか父親を殺してしまう、なぜ父親を殺さなければならなかったのか臨床心理士の由紀と弁護士の迦葉があらゆる方向からアプローチして事件の真相を探っていく

みたいなお話です。

これはねー、ほんとに、『ファーストラヴ』というだけはあって、愛ってなんなんだろうかと思った。哲学の話?


由紀も迦葉も環奈も、人からの愛情を知らずに育ってしまったが故に傷付いて傷付けあって心に深い傷を負ってしまう。環奈が幼少期に強要された事とか息苦しかったであろう空間が想像できて読み終わった後めっちゃ鬱になったんだけど、本読んで鬱になりたい時ってあるじゃないですか、そういう時におすすめできる作品。

由紀と迦葉のギクシャクした関係が環奈の件をきっかけに徐々に解けていくのがいいなぁと思ったんだけど、実写版の方は約2時間にギュッとまとめなきゃいけない関係もあって(たぶんね)そこらへんがちょっと駆け足だったかなと思った。由紀と迦葉の出会いって本当に運命的だと私は感じてて、不安なのが醸し出てた由紀に「なんでそんな不安そうな顔してんの、あなた」って言葉をかけたのとか節々に家族へのトラウマが感じられる発言をする加減が丁度良くて本当にいいんだよね〜。多くは語らずともなんとなく同じものを感じてずっと一緒に過ごした仲だからこそ境界線がよく分からなくなって最終的にお互い傷付けあってしまったんだけど、二人とも面と向かって謝罪ができたのは前に進めた証拠だと思うし映画でカットされてたのが残念だったな〜ここだけは絶対にいれるべきだったと!個人的には思う!

本当に鬱展開が多くて読み終わった後はズーンって気が沈んじゃったり気持ち悪くなる人もいるかもだけど映画の予告を通してこの作品に興味を持ててよかったし映画を観る前に原作に触れる事が出来たのも良かった〜。ぜひ読んでみてほしい。

近いうちに絶対流浪の月読む。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?