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ムスメの思い

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ザ•昭和の父と母をもち、フェミニズミという言葉が広まる前に思春期を過ごした、もと若いムスメ。  詩、エッセイ。
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2020年6月の記事一覧

おばあちゃん、夢の旅行

おばあちゃんが帰ってきた 看取りも覚悟したのに もう会話もできないと涙したのに 熱がしたの…

[詩] 季節の間

夏だった 男は私くらいの若さ 高校になった初めての夏 図書館の自転車置き場 男が近づき 荒い…

[詩] 18才

18のとき嫌だったこと 家を持つこと 車を持つこと ひとつ所へ住みつくこと 好きな誰かがいる…

[詩] 演技

ビデオに映る女の目は 切れ長で私に似ている 女優なのだというその人は 日本の女を演じてみせ…

[詩] 冬の朝 (異国暮らし、スマホ前)

日曜の早起きはつらい 月に一度の国際電話を 日本の夜に届けるために 7時に起きる 無理やり…

[詩] 母

赤い花 黄色い花 やすこの好きな花 おかあさんの好きな花 住宅団地の庭を埋める 母は一度も…

[詩]   上の学校に行けなかった父と母

戦争の記憶がある父と、あるようなないような母。 中学を終えて進学する子供は一握りの、そういう地域、そういう時代。 私は、恵まれた子供時代を過ごした。裕福ではない。でも、文学全集もピアノも一軒家の住まいも年に二回の家族旅行も、両親がいることも、高校の後は大学に行くという考えも、普通のこととして大きくなった。 私は、あまり人の目を気にしない、つもり。 人にばかにされるのも、ばかにするのもきらい、なはず。 でも、おとなになってから会う人に、言ったことがない。 父も母も、義務教

[詩] おとうさん

おとうさんがきらいだった おとこだったらよかったなと いつもわたしにつぶやいた あにとわた…

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【詩】  自転車旅行

トイレで寝たよね  霧がかかって 峠が下りれず 嵐になって トイレに逃げた 167cmの女が…

初めて米国に住んだ頃の気づき。うちのお父さん、アメリカンだったんだ。
うちの父は、話す時、人の目を、そらさず、じっと見つめる。「話は順番に」と、一人が話し終わるまで待ち、言いたいことをさえぎらない。が、うなずきもせず、じっと聞き、自分もとことんしゃべる。今日は父の日。合掌。

[詩]  おみまい  (思い出)

やすこのちょきんは10えん おにいちゃんのちょきんは60えん ぜんぶ もっていこう かいも…

[詩]  母でありながら

「母でありながら キルギス文化の紹介に勤しむ、、、」 静岡県庁のサイトが言う 母でありなが…