私とグルーヴコースター

これから焼束香椎というVTuberとしてではなく、1人のグルーヴァーとしてこのnoteを書き記す。
ハナからケツまでずっと自分語りなのでよろしく。
そして、昔話も多く退屈する場面も多い上に私から見た視点のため正確性も担保できない。
私の記憶を記録として残すために書くとする。

2024/4/1、私がプレイしている音楽ゲーム「GROOVE COASTER」の歴史にひとつ大きな区切りがついた。
アーケード版のオンラインサービス終了である。
稼働10年と言う年月は正直贔屓目で見ても人気他機種ほど栄えていなかったゲームとしては本当によく続いたと思う。

私とグルーヴコースターアーケード(以下グルコスAC)との出会いは、それこそ10年前まで遡る。
当時App版を既にプレイしていた私は、App版の告知で「グルコスAC稼働」の文字を見ても正直なところ誰がプレイするのか、と思っていた。
何故ならApp版は基本無料でそこそこの曲数を遊べるため、わざわざゲーセンまで行って1コイン使ってプレイするのは全く理にかなっていないのでは?という考えだ。
当時そこそこしょうもないツイッタラーだった私は、「音ゲーマー始めました」のネタツイのためだけにNESiCAを購入。あまり記憶がないが千本桜とPlay MerrilyとFess up!をプレイした気がする。今当時のアカウント見てリザルト探してたんすけど、ちょっと見てられないすね。ハハ。グルコスageしすぎだろコイツ……。とにかく、稼働当初はその考えもあったんであまりプレイしてなかった。

転機になったのはやはりグルーヴァーのuroco@99氏(うろこくん)と知り合い、グルコスの店舗大会に初参加してからだろう。
うろこくんとの出会いは詳しい記憶が欠落しているが、Twitter上で私がなんか結構ちょけたことを言ってうろこくんに空リプでツッコまれたのが最初だった気がする。向こうの1stインプレッションは最悪だった筈だが、結局10年間の付き合いになるのでインターネットは何があるか分からないものだ。
うろこくんは当時からめちゃくちゃ交友関係が広かったため、うろこくんとつるんでいると他のグルーヴァーとも知り合いになるボーナスタイムが発生。私自身も動物のマスクを被ってグルコスをプレイするなど色々目立った行動をしていたのもあったのかもしれないが。

わざわざグルコス用のTwitterアカウントを作ってからの日々は、ものすごい濃密だった。
当時のグルコスは明らかにグルーヴァーの人数が少なかったため、Twitter上のグルーヴァーを片っ端からフォローするだけでどこで何が起きたのかすぐ見られるような状態になっていた。
小さいコミュニティのためヘンな文化が発生したり、時には東西でケンカが起きたりとそれはもう色々なことがあった。
当時のグルコス文化を語る上で外せないのはやはり「肉理論」と「でんぷん氏」ではないだろうか。

「肉理論」は「肉を食って理論値を出す」がテーマのグルコスチームの名前である。
元々他機種でプレイしていたプレイヤーたちが集まったチームなのだが、グルコスの全国ランキング上位をほぼ埋めるほどプレイが上手い所謂ランカー集団だった。
ただプレイが上手いだけでなく、グルーヴァーとの交流も盛んに行なっており、当時のグルコスコミュニティを盛り上げてくれた一因だと思っている。

「でんぷん氏」は1人のグルーヴァーなのだが、グルコスコミュニティ内のムードメーカーだったと思う。
It's a pit worldを「ツァピ」と略すなど面白略語「クソ略称」の第一人者であり、ZUNTATA土屋氏や小倉氏の楽曲に関連するものを見るたびに大興奮するキャッチーなおもしろ人間である。

他にも語りたい要素はいくらでもある、動物マスクをつけパフォーマンスをするブーム「グルコス動物園」や、Got more raves?を信仰し崇める「ゴモア教」など様々なブームがあった。

今こう記事を書いて思ったのだが、当時のグルコスはコミュニティが小さかったのもあるが非常に「ブーム」が起きやすかったと思う。
お世辞にも流行ってるとは言えない音楽ゲームだったが「ブーム」により一種の団結力のようなものがあり初期のコミュニティの長続きに影響したんじゃないか、と私は考える。

グルコスの文化面はさておき、次はゲーム面の話をしていこう。

当時のグルコスのゲーム面は正直言ってかなり「音ゲー未満」だった。
音ゲーとしてあるまじき「三連符が置けない」ため配置がめちゃくちゃだったり、小節ごとに判定もぐちゃぐちゃ、背景演出のせいで処理落ち、音取りもミスってるなどなかなか激しかった。今のグルコスはだいぶ音ゲーになったと言える。
ただ、グルーヴァー達はその環境に慣らされていたので(もちろん文句を言いつつ)プレイしていた。本当によく付いて行ったなコレで。

譜面に関しては基本8分音符主体だったように思う。物量こそ多くないため接続はしやすいが、前述のように判定がめちゃくちゃなためスコアを取るのは難しいと言った感じだった。
今では信じられないが当時は「聖者の鼓動」が最高難易度で物量譜面と呼ばれていたのである。

個人的に私は話したここまでのグルーヴコースターを「古代グルーヴコースター」だと思っている。
では「現代グルーヴコースター」になったのはいつか。それは明確に言えるであろう。
2015/10/15である。

グルーヴコースター2後期、2015/10/15に行われたアップデート「ノーツの判定統一」はグルコスのこれまでの遊び方がガラッと変わったように思える。
グルコス4稼働時に行われた「難易度細分化」よりもプレイヤーに与えた影響は大きいのではないだろうか。

上記で話した通り、古代グルコスでは「少ないノーツの譜面を厳しい判定で叩く」ゲームだったのだが、音楽ゲームの特性上「譜面のインフレ化」というのは免れないものである。
当時の判定は低BPMほど判定が広く、高BPMほど判定が狭くなる仕様だったため、「速くて物量があるのに判定が狭い」という最悪の状況になっていた。
そこで行われたのが「判定統一」。簡単に言うなら低速BPMの曲以外の譜面の判定がググッと広がったのだ。
こちらは先ほども少し触れた「判定ズレ」も多少誤魔化せるほど広くなったためグルコスはここで一気に「理論値ゲー」を加速させたように感じる。実際私も80回以上プレイしてもPERFECTが取れなかったKick it outのNORMAL譜面を2回で終わらせたほどだ。なんならそのままHARD譜面すら爆速で終わった。

このアップデートにより、「古代グルコス」の遊び方をしていたグルーヴァーはフェードアウトしていき、新たなるプレイヤーが大量に現れ始める「世代交代」が行われたように感じる。
「現代グルコス」は「物量譜面を普通の判定で叩く」ゲームとしてじわじわと変貌していった。

この判定統一に関しては賛否がかなりあったのだが、私自身は10年続いたカギのひとつであると感じる。
正直音通りに叩いても光らないゲームというのは音楽ゲームとしては歪であり、スコアラーではないプレイヤーからしたら判定ズレを考えて叩くなんてのは意識の範疇外である。
そこでこの遊びやすいアップデートがなされ、それなりにプレイすればそれなりにスコアが出るというのはモチベーションや継続にかなり直結するハズである。
こうして「かかったプレイヤーを離さない」工夫こそが判定統一であり、10年稼働を支えたひとつではないか、と考えている。

現代グルコスでの私は……申し訳ないが正直言って古代グルコスほどあまり濃い記憶はない。
しかし、これは「私の知らないところで私の知らないことが起きているほどグルコスのコミュニティが大きくなっていた」と言うことでもあるので決して悪いことでもないと思っている。
同期はバンバン居なくなってったから少し寂しくはあったけどね……。

なんだかんだ全譜面触りつつ、全国30位以内をキープしていた。
新曲が出たらプレイしに行き、PERFECTを出して帰る。そのような生活がかなり長く続いていた。

私のグルコスACの1番大きな転換点はやはり地元ゲーセンからの撤去だ。

地元ゲーセンはグルコスをプレイする者が私を含めてもほぼ3人ほどしか見たことがなく、私自身も新曲を爆速で終わらせて帰ったりしていたため、正直なところゲーセンに大量のお金を落としているかと言われたら「否」であった。
そして、撤去。自転車で届く距離のグルコスは消滅し、最寄りでのグルコスは電車で片道1時間となった。
プレイ自体もほぼ月1でしかできなくなり。落ち続ける地力にPERFECTも出づらくなっていった。
そして、完全にグルコスACの譜面全埋めを止めてしまった。

私はアーケードと並行してプレイしていたグルコスSwitch版に移行し、現在もプレイを続けている。
あんだけ続けてたグルコスACをパッと手放してしまった点に関して、後悔がないかと言われるとウソになるが致し方ないと感じている。
元々私がグルコスACを引退する時はプレイが困難になった時と明言していたしね。
ただやっぱ、全譜面埋めたかったなあ。残り50譜面くらいまでは来てたけど「余裕でできるはずの譜面が地力落ちすぎてできない」というストレスはどうにも耐えられなかった。
結局全国123位でフィニッシュ。不甲斐無いねえ。

長々と話したけど、話の着地点が見えないな。
元々書き散らしだし、オチつける予定もなかったけど。
とりあえず、「グルコスACおつかれさん」ってとこすかね。
ゆるゆりや天体観測を黙って消したのも許してないし、4/1限定って言ってたから必死こいて100回プレイしたのに2112410403927243233368を恒常曲にしたのも許してないし、その他色んなやらかしにも呆れかえってはいますけど、グルコスのことはやっぱめちゃくちゃ好きです。ワハハ。
これだけはカタい言葉じゃなくて自分の言葉として伝えたかった。
私自身、グルコスは「The Beginning」から「Eurythmics Trip」まで付き合うつもりなんで、そうやすやすとくたばるんじゃねえぞ。

ともかく、一つの大きな区切りとして本当にお疲れ様でした。
今後ともよろしく。

焼束香椎 a.k.a. "ワニ" より

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