VRで人と会う体験のリアリティさ

 ※ ポエムです

  VRを初めて触ったのは3年前、その時にふれたのはジェットコースターアプリだった。その時はVRの臨場感と没入感に感動したが、実際に欲しいとまでは思わなかった。ジェットコースターのような一人で楽しむアプリはすぐに飽きると思ったし、30万も掛けてVR環境を整える気分にはならなかった。

 それから1年後、ミライアカリが VRChat で遊んでいる動画をアップした。
VRChat の自由でいろんな人間がいるコミュニティに、ある種の憧れを感じた。

 VRChat では 3D アバターを使って仮の姿で他人と交流する。自身の容姿に自身が無く、コミュニケーションが苦手な自分でも、この世界のコミュニティなら馴染めるのではないかと感じた。

 それから1年後、友人からゲーミングPCを借りてVRChatに潜り込んだ。そこに広がる世界はまさに自分の思い描いた通りで、毎日のようにVRChatで遊んでいた。初めてTwitterをやった時を思い出し、知らない人と話すことの楽しさを感じた。

 VRChat は全員が会話する前提で参加しているので、会話の敷居がめちゃめちゃ低い。また、動きをトラッキングしてるので言葉を発さなくても、身振り手振りでコミュニケーションが取れる。何より一番凄いと思ったのは、人と会って話すという体験のリアリティさ。人と会って話すことがこんなにも楽しいとは思わなかった。

 それから数ヶ月、VRイベントルームを誰でも作ることが出来る cluster というアプリに出会った。VRChat での体験からこれは絶対おもしろいと思った自分は、早速 cluster でイベントを開いてみた。すると、不思議なことに人前で話す時と同じ種類の緊張を覚えた。ここでも人に会う体験のリアリティさを感じ、VR の可能性にワクワクした。

 そして自分は、「VRで人と会う体験のリアリティさ」を更に追求したサービスを作ることにした。


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