ぜんぶまやかしだよ

ぜんぶ

ぜんぶきのせいだよ

ちょっといまげんきないからいろいろかんがえちゃうだけで

ぜんぶまやかしだよ

ぜんぶきのせいだよ

いまさみしいこともあしたには大丈夫

いまこわいこともあしたにはおもしろくなっちゃう

ぜんぶかわる

きもちなんてそのひそのひでかわっちゃう

ぜんぶまやかしだよ

ゆれる炎みたいなものだよ

ゆれてゆれておなじかたちにはならなくて

かためられないしつかめない

そのゆらぎにみをまかせながら

くるしんだりよろこんだり

そのくりかえし

でもわたしはそのまやかしの炎をぜったいに消さない

現実は蝋燭の火みたいにかぼそくて落ち着いたものだと誰かに言われても

わたしはわたしのあいするまやかしの炎に身をまかせるのだ

ぜんぶまやかしだから

わたしもみんなも

ぜんぶね。

いひひ。