2021/09/08 白饅頭日誌:暗黒メモ「令和の怪談:フェミ社員」 への長文コメント

※500文字でツッコミが終わらないので記事にしました。

「目覚めた社員」の特徴は、

・たかが個人の快〜不快を公共的なものと思い込む「夜郎自大」
・制度的でない個人的な不全感や怨念を社会に投射する思考

であり、要は単なる他罰思考の問題だから、associationを壊す存在でしかない。

そういう人間を迎え入れるのはリスクだし、本文でも触れられているような「不適性検査」の問題も同じ構造だ。

このリスク評価を基準に特定個人を排除する社会システムのあり方は、ジョック・ヤングというアメリカの社会学者が、後期近代(ポスト・フォーディズムの時代)の特徴であると指摘した。

そうやって「排除」された人間は、現状に噛み付くだけなのは、「社会改良への回路」を持たないから。

その意味では、8/10の記事

にある

それぞれがいま享受している「自由で平和で快適で個人主義的な暮らし」のために、かれらのような人間を包摂せず「疎外する」と決めたその瞬間、この社会にいる全員でロシアンルーレットを回す。
 そのルーレットによって、何億人もいるうちの数名に「必要経費」の支払いが求められる。自分がそのロシアンルーレットに当たることは、確率的にほとんどないに等しい。
 しかし私たち全員の手でそれを回している。それだけはたしかだ。

という指摘そのものなんだよね。

これがちょうど20年前に起きた911同時多発テロが、アメリカの自業自得であると言われる構造と全く相似である点は強調しておきたい。

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