30年振りの夢の国探訪記 #1: 最近の"夢の国"に感じること
昨年12月に、小学生時代以来30年振りに東京ディズニーランドに行ってきた話をゆっくり振り返りたかったのだが、その前にどうしても吐き出したくなったことがある。
マニアとリピーターと金持ちな客層
これは予てから指摘されてきたことだ。
マクドナルドのハッピーセット的な感覚が失われていると、自分が感じたのもムリはないのかもしれない。
むしろ「生娘シャブ漬け」的なものすら感じてしまった。
いわゆる「夢の国価格」という揶揄も聞いたことがあるが、実際に行ってみて、そんなに詳しくもファンでもなく、小さい頃に映像作品は見ていたレベルの人間からすると、飲み物は高いかもしれないが、他の商品に関してはこんなものか、と思える。
よくよく見ていると原価の高い、高そうなものばかり並んでいる。
一番驚いたのは敷地内のホテルの部屋とレストラン。
京葉線車内から建物が見えるディズニーランドホテルとミラコスタの両方に滞在したのだが、確かに施設レベルが高い。
名目上は5つ星となっているが、料金を見ると意外と安く感じてしまった。
コレは比較の問題かもしれない。
それとミラコスタ2階にあるレストランのコース。
確かに本格的な値段がするのだが、トータルで見れば納得感はある。
あんまりキャラクター感を前面に出さないのが意外だった。
園内で売られているスナック類も似たところがあり、チュロスが予想外に長いし、燻製ターキーレッグが値段の割に美味しく感じた。
裏話として、後日、カルディ店頭で似たものが売られていたのだが、値段を見て納得したというのもあるが(笑)
手抜きであるとか子供騙し的な要素が殆どない、というところに驚いた。
何もかもが全力でブン回してくるスタイル。
これがマニアとリピーターを生む要因なのだろうと理解はできたが、やはり高コストの原因にもなるわけで、客層も可処分所得と可処分時間が揃えられる人間に偏るのもムリはない、と感じる。
本物志向とその限界
さて、この「何もかもが全力でブン回してくるスタイル」は、本物志向とも言い換えられるだろう。
しかしながら限界があるのも確かだ。
特に供給制限を課すという形で効いてくる。
ここのところは、運営事業者であるオリエンタルランド社も理解しているはずだ。
予約制レストランの席やグッズ転売を巡る問題が典型である。
先般、新しい区画であるFantasy Springsが拡張の形で開業したが、元々は駐車場だった土地だという。
このような拡張という形で供給を増やすのは経営としてよくある話かもしれないが、ここも早速「争奪戦」の様相を呈している。
供給制限が価値を高めるとは言うものの、オリエンタルランド社の考える適正サイズが混乱をきたしているのではなかろうか。
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