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売れてない芸人の出前授業にナメた態度を取っていた中高生が50分後に改心した話

オシエルズの矢島です。

どんな内容の講演であれ、生徒の私語が多く、ザワザワしていて収拾がつかない時、たくさんあります。そういう態度じゃない学校の方が珍しいです。

そんな時でも、僕はほとんどの学校で生徒たちを静かにさせ、その態度を一変させることができます。

最初の切り出し方はこう。

「今この状況で、僕は君達からメッセージを受け取った。つまり僕に全く興味がなくて、あんたをナメてますってことだ。話さなくても態度と表情でわかる。コミュニケーションとはそういうものだ」

ほとんど静かになります。
本質に気付かされます。
そこから目を背けたくなるぐらいの本質。

その後、静かになった生徒と、どのように信頼関係を築いていくべきでしょうか。よく伝えていることを覚えている限り載せます。

「でも、それは僕が全部悪い。皆さんに期待されていないのも、僕がもっと有名ですごい人だったら違かっただろう。僕は出前講師として選ばれた側だが、君たちには選択権はない。学校が決めた人に教わるしか選択肢がない。それに対して、やれこんな態度を取るな、そんな態度では講演ができないというのは、ハッキリ言って大人のエゴだ。だから50分だけ僕の話を聞いてから態度を変えるか考えてほしい。」

「そして、もっと本質的なことを言うと、大人はみんな態度で人を見る。人は見た目が9割とよく言う。見た目で判断すること自体が間違っていると君たちは言うかもしれないが、大人になり社会に出て、日々忙しい中で、じっくり人の内面を見てる余裕なんかあるわけない。それは、高校生活を日々、忙しく暮らす君たちだって分かるだろう。」

「だから、外に出す態度は取り繕ってでもいいからよく見えるようにしなさい。そして、例えば就職の採用や大学受験のように、同じ能力の人と比べられて、どちらかを落とさないといけない状況の中で、態度やマナーで勝ち残りなさい。今からは、本当に君たちが大人になる上で必要な態度と振る舞いを学ぶ時間だ。」

そこからは、お笑い芸人についての仕事、コミュニケーションとは何か、多様な価値観を認め合う上で大事なことは何かなどを話します。

①本質を突いた後にフォローをする
②世の中が時に理不尽であることを共感する
③だからこそ理不尽に立ち向かう術を伝える

この3ステップを心がけています。
お笑い芸人は職業柄、よくナメられますから、そこで思いついた指導法かもしれませんね。

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