見出し画像

僕が僕ら「オシエルズ」自身を推す理由③

オシエルズの矢島です。

写真は結成当初に撮影した宣材写真です。お金がなかったので、何人かと一緒にお金を出して撮った記憶があります。当時のコンビ名は「モクレン」でした。

お互いに華がない見た目。少しでも華のある名前がいいと付けた安易な発想のコンビ名ですが、2017年に改名するまで、このコンビ名に苦しめられ続けます。

とにかく、ネットで「モクレン」と検索しても花しか出てこない。そりゃそうですよね。毎回、検索をしてくれる方に「モクレン お笑い」とひと手間取らせてしまう。調べてもらう上では最悪のコンビ名だったと反省しています。

さて、オシエルズも今年の3月でコンビ結成7周年を迎えました。僕の相方は野村真之介といって、鹿児島から上京してきました。教育学府の名門、東京学芸大学を卒業し、トリオとして芸人活動をしていましたが、半ばいじめのような形で脱退させられました。

彼は就職することも考えていたそうですが、その寸前で僕は彼に声をかけました。どうせ辞めるなら僕と一生かけてやろう、お笑いで教育を変えるために力を貸してほしい、と。本人は悩まず2つ返事でコンビ結成を了承してくれました。

彼とコンビを組んで最初にわかったこと。それは、想像以上のポンコツだったということでした。セリフの覚えは悪い、演技の幅も狭い、インプロをやっているのに肝心な時にアドリブが利かない。天然で失礼なことを言う、などなど、挙げればキリがないくらいのポンコツぶりでした。

しかし、一つだけ彼を尊敬していることがあります。それは「僕のアイデアを何も言わずに受け入れてくれること」です。

普通ネタを作ったら、やる前から「ここはこうしたほうがいい」とか「俺はやりたくない」とか、芸人なら色々と言いたくなりますよね。それで仲が悪くなるコンビもいっぱいいます。

それに対して野村くんは、最初のライブでネタを試すまで、何にも文句言わず僕のネタをやってくれるんです。全部言う通りにやってくれてから、上手くいかなかったことをフィードバックしてくれる。時には改善点も挙げてくれる。

こちらからすれば、もう「ウケなかった」とサンプルが取れているわけだから、彼が言う改善点に合点がいくし受け入れられるんです。だからオシエルズは成長できたんだと思います。

野村くんはいい意味で芸人っぽくない。僕がやりたいことを最初は全部やってくれる。全面的に信頼してくれているのか、単純に何も考えていないのか分かりませんが、とにかく野村くんの「イエス、アンド」で成り立っているコンビであることは間違いありません。

そんな能力の持ち主だから、もちろんツッコミの腕もピカイチです。ボキャブラリーこそは多くないですが、ツッコミのタイミングと勢いは「関東の若手芸人で一番」だと本気で思っています。

そんな野村くんを
ぜひ単独公演で見てほしいです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?