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【初心者向け】初めての測量補助、何を気を付ければいい?

初めて測量現場で補助業務をする方向けに、私が伝えたいことを書いてみました。
人によっていろいろな考えがあると思いますので、ここに書いたことが通用しない事務所もあるかもしれませんが、ご了承くださいm(_ _)m


①器具の取り扱いについて

測量時に使う道具はなかなか値段が高いものが多いです。
なぜかというと、ミリ以下の単位で精密にできているからです。
まず、「器械」とよばれるトータルステーションは200万オーバーします。
光波を反射するためのプリズムは10〜3万円くらい、「石突」と言われるポールの先っちょについてる尖ったとこだけでも数千円します!高い!
これらの道具はできるだけ優しく扱っていただけると助かります。
測量に関わる道具:トータルステーション、オートレベル、一素子プリズム、三脚、ミニプリズム、プリズム用ポール、レベルスタッフなど。
反射シートなんかはそんなに高くないです。

逆に、測ることに関わらない道具はそんなに高くなく、頑丈なものが多いです。
コンクリートを加工するハンマドリル、カッターは数万円するけど頑丈だし、スコップ、刷毛なんかは100均レベルです。
こんなのは現場でぶん投げといても大丈夫です。
…ウソです、ぶん投げないでください。

②現地で会う人には笑顔で挨拶を

測量は、ある意味他人の家の前で怪しげな儀式を行うに等しい行為です。
事前に隣地の方に挨拶はしますが、留守のお宅で帰宅した方、近所の名物おばちゃん(おじさん)などに警戒されるといろいろな業務が進みにくくなります。
周辺の家から出てきた人や道を通る人と目があったな〜と思ったら、不自然でない範囲で「こんにちは」と挨拶していただけると助かります。
「何やってんの」と聞かれることもあるので、現場担当の調査士にあらかじめ何と答えれば良いか聞いた方がいいかもしれません。
私は返答を迷ったら、「バイトだからよくわかんないんで、担当者連れてきます!」と相方を呼んじゃいます。
ただでさえ一緒に現場に行く調査士先生に気を使って大変かと思いますが、気を使う優先順位は、
現地の方>>>>調査士
です!

③コミュニケーションは、はっきり大きな声で、自信を持って!

測量作業は屋外なので、お互いの声が届きにくいです。
車通りの多い幹線道路沿いなど、どうしても声を張り上げないと聞こえないこともあります。
なので、怒鳴っていても怒っているわけではありません!
慣れないと怖く感じるかもしれませんが、ちゃんとコミュニケーションを取るために致し方ないのです…。
相手にしっかり情報を伝えるために、なるべく大きな声ではっきり話していただけるとありがたいです。

そして、補助者の方から発していただく情報は調査士にはとっても貴重です。
多くの場合、調査士と補助者はミラーと器械に別れて現場仕事をします。
ミラーを立てている調査士が、そのミラーが器械から見えないことに気づかず、器械をのぞいている補助者だけが気づく、なんてこともあります。
そんな時は自信を持って「ミラー見えません!」と伝えてください。
ミラーが見えないのは補助者のせいではなく、単純に器械を据えているトラバー鋲の位置が原因ですので(^_^;)

ほかにも、気が付いたことがあれば、それがたとえちょっと間違っていたとしても、伝えていただけると嬉しいです。
仕事を進めていけば、おのずと何を伝えるべきかの知識が増えてくると思います。
調査士と補助者、現場で立っている場所が違うので視野も違います。
調査士からは見えていない状況を補助者の視点から発見できることも多いです。
補助者の方に的確な情報を頂けると、調査士にとっては現場での視野が二倍になったに等しいです!

また、間違って三脚にさわってしまって少し動かしてしまったり、点名を間違えたり、なにかミスをした時は、言いにくいでしょうがそこはなんとか頑張って調査士に伝えてください。
ミスは誰でもありますし、初心者ならなおさら当たり前です。
個人的には、ここが補助者の方に一番お願いしたい所です。
正直に、かつ遠慮なく伝えていただけるとありがたいです。

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