旧東海道をゆくvol.6(二宮〜風祭)

こんにちは。

第6日から第8日(二宮〜三島)は、2泊3日で続けて歩きました。今回は第6日、二宮から風祭までの道のりを振り返ります。

春の気配

年初に始めた東海道ウォークですが、箱根路に差し掛かろうと言う頃にはもう2月下旬になっておりました。

1年間で完歩するためにはかなり良いペースですが、歩き始めた頃はまだまだ冬でしたので、季節の移り変わりを感じます。

桜も咲き始めました
個人的に好きな花ランキング上位の馬酔木

海の偉大さ

私は海へのアクセスがそこまで悪くないところで生まれ育ちましたし、海派か山派かと問われると迷ってしまうぐらい山も好きなのですが、何歳になっても海を見ると目を輝かせてしまいます。

二宮から国府津あたりまでは、海沿いの道が続いたので、キラキラの海と刻一刻と形を変えていく雲を思う存分楽しみました。

運送会社のポスターに使えそうな一枚

歩きながら、海を見た時の高揚感、その特別感を言語化しようと試みていたのですがなかなか難しく、言語化なんて野暮だという言い訳しか思いつきませんでした…。

はじめての精進料理

この日は国府津の「精進カフェ マリアージュ」さんでランチをいただきました。

築100年近い建物の素敵な雰囲気に惹かれて入ったのですが、お料理、というかお料理のボリュームがすごかったです!精進料理のイメージを変えてくれる、大満足のご飯になりました。

これは前菜だそうです笑
野菜たっぷりのカレー

学びの楽しさ

パンパンのお腹を抱えながら小田原方面へ進む途中、なかなか渋い「看板建築」に出会いました。

「看板建築」とは、建築家・建築史家の藤森照信が命名した、店舗兼住宅の一形式である。その多くは関東大震災後の復興期に突発的に現われた木造2-3階建の建物で、その正面だけを銅板やモルタル、タイル、スレートなどの耐火素材で覆い、装飾した町家のことを言う。建築物でありながら、商屋のファサード自体が屋外広告と化している。このファサードは「看板」という文字通り、一枚のキャンヴァスに見立てられ、民衆の手による表現の場となった。

看板建築 | 現代美術用語辞典ver.2 - アートスケープ

私は2年ほど前に「看板建築」を知ったのですが、気にして探してみると意外にたくさん残っていることが分かります。

なんともない建物の一つだったものが、この言葉を知ったことで目に留まるようになり、街歩きの楽しみを増やしてくれました。学ぶことの楽しさや意味はここにあると改めて感じました。

そのあとは数々の練り物屋さんを横目に小田原の街を抜けて、箱根駅伝で小田原中継所が置かれる風祭まで歩き、この日のゴールとしました。

なんとも可愛らしい名前の通り
小田原中継所はこのあたりでしょうか

おまけ

ホテルの最寄り、根府川駅の駅舎
夜は練り物をたくさん食べました

つづく