無理がきく選手ってチームに欲しいよね!
女子バレー盛り上がっていますね。
どんなスポーツにも”無理がきく”選手って必ずいますよね。
バレーボールなら、トスがずれても個人技で何とかしてくれる・・・
サッカーだったらどんなに相手に囲まれても、ボールを奪われないとか・・・
技術や体の柔軟性や戦術眼どれか一つが飛び抜けていると考えるべきか
それとも複合的な要素が絡まって通常の人ができないプレーができてしまうのか
それをどう分析するかは難しいです。
自分はサッカーをずっと続けてきて、いろんな選手と対戦してきたが
良いプレーをしている時は、「相手の声が聞こえる」
直接、相手が自分に話しているのではなくて、「相手の”意図”が自分の頭に声となって聞こえてくる」
こういう時はコートやグラウンドが俯瞰的に見えて、相手の目線だったり表情だったりが
いろんな情報が文章としてつながって自分の頭に入ってくる感じ・・・
ただ、上手い選手と戦っていると、これが逆に
”声が聞こえない”=何を意図しているかが特定できない
ってこともある。
バスケットで相手がシュートを打った時にこれは短いからリバウンドが必要と
人が判断するにはそのシュートの軌道から情報を得ていることになる。
要は、どれだけ予測する上での情報を選手やボールが発しているかを感じ取れるかということになる。
逆に考えれば情報をいかに消すかを念頭に考えれば相対的に相手への情報量は減ることとなり意図がばれなくなる。
つまり、何でもできる=何をしてくるか分からないというスタンスが常に”情報がある”と相手は的を絞りにくくなる・・・
となると、選手としてどんな選択肢を持っているのかというのが次の問題となってくる。
ここで最初の無理がきく選手というのは、今までの言葉から
「環境要因でプレーの選択肢が減らない選手」
=「どんな時でも何でもできる」
→「こういう時にこれができない」という課題は
解決できればより巧みな選手になる、材料を得た
ということが言えるだろう。
例えば、育成年代のサッカーコーチとして良くある状況として
浮き玉の対応を考えてみる。
キーパーが蹴った、パウントキックのボールを処理できず失点するということは誰しもが通る経験ではないだろうか?
これも、いつでも何でもできる選手はそのボールをトラップ、パス、場合によってはシュートと処理することができる選手となる。
だから練習で浮き玉の処理をすることによってできることを増やして問題解決に至るのはいうまでもないが、、、
トラップ一つとっても、その浮き玉をインサイドでコントロールするのか、もも、胸、頭、どこを使ってでも処理できれば
寄せてくる相手に奪われる確率は下がる
相手がどう寄せようとしても(環境要因)自分は体に当てる場所とボールを落とす場所、強さ、タイミングを変えることで(何でもできる選択肢を持っている)
浮き玉を処理できる(課題解決)のである。
最後にもう一つ本質的なことを言っておくと
究極、無理がきく人はボールが丸いことを知っているということ。。。
どこにどうやって足を当てるかでボールがどういう反応をするか、
ということを理解しているから、環境要因で状況が良くなくてもボールとの親和性
で
打開することができるということも忘れないでほしい。
だから、サッカーではリフティングを練習するのであって
ただ一人で何の制限もなしにリフティングをするのも最初のうちはいいができるようになってきたら
環境要因に制限を入れてボールとの親和性を高めてあげることは必要である。
今回は無理がきく選手というものを、「環境要因」「選択肢の多さ」「ボールとの親和性」という
観点で分析してみた。
色々な言葉で言い換えて解釈を加えたが
何か思考の琴線に触れるものはあっただろうか?
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