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【BadBuddySeries】第10話感想 : 最後泣きながら書いた。【タイBLドラマ】

タイBLドラマBadBuddySeriesが好きすぎて記憶を失くしてもう一度楽しみたくなったので、気合いで記憶を失くし初見の心意気で感想を書き殴ろうという主旨のnoteです。正気です。

というわけで、今回は第10話。
このジェットコースターに振り落とされぬよう、ご注意ください。

では、いざ。

《第10話あらすじ》
パットが銃で撃たれた事件を経て、ワイを含む大学の友人たちから関係を認めてもらえるようになったパットとパーン。さらにパーンがパットの濡れ衣を晴らしたことから、パットの父親の態度も軟化する。しかし少し希望が見えた矢先、パットの家の元従業員で、今はパーンの父親の下で働くチャイの話から、自分たちが親から聞かされてきた両家の争いのいきさつと事実に食い違いがあることが判明。パットとパーンは真相を探り始める。
テラサ/各話紹介より引用

以下記憶喪失になります。
※全力ネタバレ注意※

10話のストーリーのラストまで触れているので各自お気を付けください。

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Waiとの仲は元通りになり、Patの容疑も晴れて無罪放免。晴れやかな気持ちで病室を後にしたPranの目の前に現れたのは、Patの父、Minでした。

自分たちが今現在どういう関係かなんてもちろん言えるはずもないけれど、病室の中にいるのはPatただ1人。しかも出てきた時の幸せが滲む自分の表情だって見られているかもしれない。
言い訳も出来ない状況でPranは動揺し、Minたちには挨拶だけ済ませて逃げるようにその場を去ります。

両親を連れて病室へと入ったPaは、たった今Pranと鉢合わせてしまったことをPatに目配せで伝え、両親に対しても必死に誤魔化そうとします。お兄ちゃんたちを守ろうとがんばるPa。嘘つく才能が無いところ込みで愛おしい。

誤魔化せないと悟ったPatは機転を効かせ、ありのまま起こったことをMinに伝えます。拳銃不法所持の容疑をPranが晴らしてくれたのだと、一言一句嘘偽りのない事実を堂々と。嘘で誤魔化すより、その方が分があると無意識にでも判断出来る地頭の良さが好き。PatもPranも基本的に賢くて頭がキレるのほんと良さしかないですね。

家同士憎み合い、罵り合い、自分自身も冷ややかに接してきた筈の隣の家の息子Pranが、まさか自分の息子の窮地を救ったとは俄には信じがたいMin。Patになんと言えばいいか分からず黙りこくってしまいます。それはそう。そうでしょうよ。ええ。気まずかろうよ!!(落ち着いて)

しかしここでまたツッコミ入れたいんですけれど、息子が銃で撃たれて搬送、日を跨ぐ入院、更には容疑をかけられ絶対絶命だったのに、それが全て終わってから病院来るの遅ないか父と母よ。
まあPatは実家暮らしではないし、余計な心配掛けたくないから言うなとPaに口止めさえしておけば実家に知られることはないのかもしれませんが。ぐぬ。


家族総出で退院したPatを迎えに行った帰り、家の前にPranがいることに気が付くPat。
今までであれば話しかける事すらタブーのような扱いだったにも関わらず、Patは車を止めて欲しいとMinに頼みます。

今回の件でPranに対して負い目を感じているMinは車を止めざるを得ません。
心配そうに様子を伺っていたPaが、大人なんだから彼にお礼を言うべきと母にド正論をかまされる父を見てほんのりニヤッとしてるところが好き。

車を降りたPatは、真っ先に大丈夫か?とPranに問い掛けます。撃たれて入院していたのも危うく逮捕されかけたのも自分なのに、親父に傷付けられてはいないか?と最初にPranを心配しているのほんと愛。2話で父親が一方的にPranの家族を詰りPranを傷付けてしまった事、実は気にしてたりするのかな。そうだといいな。あの日ベッドの下で1人静かに傷付いていたPranごと、Patには抱きしめて欲しいなあと思ってしまいます。

奥様に論破されたのか、家の前でひそひそと話をするPatとPranの前によく言えばゆったりと、悪く言えば渋々近寄ってくるMin。

また何か言われるのではないかと思わず身構える2人でしたが、Minの口からPranに告げられたのは、とてもシンプルな感謝の言葉でした。息子を助けてくれて「ありがとう」と。

Pranにとっては「父の許しを得て自分と話すPat」も「自分にお礼を言うPatの父」も衝撃でしかありません。あのいつだって威圧感たっぷりに自分を冷たい目で見てくるMinの態度が明らかに軟化しているのです。

プライドが高く隣への敵対心が常に剥き出しの父が告げた感謝の言葉にPatもまた目を丸くしますが、Pranが自分を助けてくれた事でここまで関係が改善するなんて!と希望を見出します。

Pranの家がPatの家の従業員を買収し、Patの家はPranの家の入札を邪魔した。幼い頃から何度も何度も呪いのように刷り込まれてきた諍いの理由も、何かきっかけがあれば解決するのかもしれません。

このシーン、表情や服装も相まって、2人が妙に幼く見える気がするんですよね。子どもではないけどやっぱり大人でもない、親の庇護下にある2人なんだなと謎に気付かされてしまう感じがしてしまいます。


ベッドでぐっすり眠るPatの枕元で、Pranからの電話が鳴り響きます。

寝ぼけ眼で電話に出ると、忘れ物を大学まで持ってきて欲しいと言うPran。
当たり前のようにPranの家で寝泊まりし、Pranが先に部屋を出た後もそのままベッドでぐっすり寝てるPat。なんとなくベッドの右側に1人分のスペースがあるような気がします。そっかそっかふーん。ふーん!!!!!(圧倒的鼻息)

建築学部棟に着いたPatは待ち受けていたWaiらに棟内の大階段へと連れられて行きますが、なんとそこには建築学部生だらけの沢山のギャラリー、Pranのメンターであり酔拳の使い手(?)P'Joke、そして、したり顔で微笑むPranの姿がありました。

P'Joke(写真右) 5年くらい留年してない?

P'Jokeは、俺の大事な後輩と付き合うというなら俺の許可を取ってみせろとPatを煽ります。Pranへの愛を示して俺を納得させてみろと。
まんまと仕組まれたこの状況にしてやられたと苦笑いしつつも、全力でこの状況に乗っかり、PatはPranへのありったけの愛を叫びます。

細かいし片付け魔だと、一見ネガティブな意味合いにも聞こえるチョイスなのに、Patが語る「Pranはどんな人間か」には愛しさが滲むばかりで、ともに過ごす日常の気配を感じさせます。咄嗟に口をついたような「いい匂い!」も最高。

見てないけど、ことあるごとにPranの首元に顔突っ込んでスンスンスンスンしてからにぱーーって笑うPat見えた。見てないけど絶対いた。

なかなか納得してくれないP'JokeはまだまだPatを煽ります。本気で好きならこの場で愛を告白してみせろと。マジかよと怯むPatに、さあどうぞ?と言わんばかりに眉毛をくいっとあげるPran。

Patは少し緊張した面持ちで、喉をこくりと鳴らして、見守るギャラリーの前で覚悟を決めます。
建築学部のギャングたちもニヤニヤしながら見守ってるのがなんか凄く幸せになりますね…。
PatとPranは祝福されるのがよく似合うよ。

お前が好きだというPatの告白に、声が小さくて聞こえないな?アライナ?と言いながら階段を降りてくるPran。

「アライナ?」は多分全人類好き

遂にPatは恥も外聞もかなぐり捨てて、お前が好きだ!頭からつま先までお前を愛してる!と全力で叫ぶのです。カーーーーーーーーーーーーーッ

もうこの一連のPranの幸せそうな顔を見てくださいよ。見た?見ました?
この恋を諦めようと1人静かに泣いていたPranが、どうせ上手くいかないってPatから離れようとしていたPranが、あんな顔で、みんなの前で。
Pranが感じている幸せな気持ちが全身から溢れ出していて、もうキラキラしすぎて内側から発光しているみたい。10000ルーメンくらいの眩しさ。もはや直視したら目をやられる眩しさです。

指輪のかわりに拳を合わせるPatとPran。
人目を避けるように過ごすことしか出来なかった2人が、今はこんなにも大勢の人たちに囲まれて祝福されている。
この一連のシーン、PatもPranもずっと瞳がキラキラと輝いていて、ちょっとの恥ずかしさも、どうしようもないほどの嬉しさも、ありとあらゆる幸せがぎゅんぎゅんに詰め込まれていて、ただただ幸せなシーンなのに見ているとなんだか泣けてきます。
どうかこの笑顔がずっと続きますように。

と、またもフラグを立ててしまう私。
いやだ…続き見たくないよ…うぅ。

それはそうと、新婦側の友人たちがあの手この手で新郎の前に立ちはだかり、新郎はそれを突破して新婦の元に辿り着かなければない…というのがどうやらタイの伝統的な結婚式ではあるそうです。
Patが「婚約の儀式とは聞いてない」というのも、Pranがプロポーズを受けて指輪を強請るのも、きっとその儀式を絡めた意味合いなんでしょうね。
興味を持って調べるとこういう異国の文化も知ることが出来て2度面白いし、異国のドラマを見る醍醐味だなと思います。

このシーンだけでどれだけ喋るつもりなの?と怒られそうなのでそろそろリピする手を止めて進みますね。すいませんごめんなさい。


階段での愛の告白騒ぎのあと、PatとPranは親友同士の関係改善を図ります。
Patの親友KornとPranの親友Wai、ギャングたちの戦いの始まり、そもそもの火種と言っても過言ではない2人だけれど、PatとPranにとっては大切な友人です。
どうせならみんな仲良くなりたいもんね。

4人で同じテーブルについて、トムとジェリーよろしく仲良く喧嘩するWaiと Kornを眺めながら余裕のPatとPran。肩に手を掛け、顔を見合わせて笑い合い、なんかもう俺たち付き合ってます感が凄い。
隠す必要がなくなった10話の2人は何気ないシーンも破壊力が凄いのです。ありがとう世界。

なんだかんだですっかり仲良くなったWaiとKornも交えて話している中で、Waiは自らの恋について語り始めます。
お前の妹が好きだから付き合わせて欲しいと言うWaiに、それを決めるのは俺じゃないけど本気なら急げよと伝えるPat。さすがお兄ちゃん。恋する妹のことはお見通しです。


Paは悩んでいました。

先輩に絡まれていたら助けてくれて、いつも気に掛けて声を掛けてくれて、カフェで過ごしていたらお菓子をオーダーしてくれるInkのことを。

リアル「あちらのお客様からです」

Paはまだ自分自身の気持ちも分からないけれど、Inkがどういうつもりでここまで自分に良くしてくれているのかはもっと分かりません。
4人で鍋を囲んだあの晩告げられた「なら私と一緒にいるのは楽?」はもしかして本心だった?そうでないならここまでしてくれるのは何故?

自分のこととなるとなかなか上手くいかずに思い悩んでしまうPaでしたが、相談したPatから、かつて自分にしてくれたアドバイスを実践してみれば?と逆に言われてしまいます。勿論そのアドバイスとは、5話でPatがPranへの気持ちを自覚するに至った、あの4つのチェック項目です。

① 触れ合った時の動揺
② じっと見つめた時の反応
③ 恋人の有無を気にするか
④自分の前でぎこちなくなるか

この4つが当てはまれば脈あり!というこちらの診断、当初はPatがInkの気持ちを確かめるために試したものの、Inkには全く脈がないことが一発で判明し、更には自分がPranに対して脈がばっくばくのどっくどくにありまくるいうことを自覚してしまった神診断なのです。
確かに使える!と感じたPaは、写真を教えてもらうことを口実に早速Inkを呼び出します。

勇気を出して手に触れてみても特に動揺はなし。でもじっと見つめたらニコッと笑ってくれるInk。まだまだInkの気持ちには確信を得られません。
引き続きあの手この手でがんばろうとするPaでしたが、そこへまさかのWaiがやってきます。
安定の招かれざる客ポジションのWai。

Paのことが諦められないWaiは、Patに言われた通り、早めに行動を起こそうと奮起していたのでした。Pranと2人でジョギングしていたらたまたま遭遇しちゃった〜という設定で不自然に通りかかり、めちゃくちゃ不自然にPaに声を掛けるWai。

Wai「のんぱ〜🥰」の物悲しさは異常

Inkのひと声でWaiもモデルとしてPaに写真を撮ってもらうことになりますが、別に試していないのに4つのチェック項目に自ら引っ掛かりにいくWai。あからさまに脈アリな反応を見せる様子にPaも思わず苦笑いです。

Paへの恋心ですっかり使い物にならないWaiに代わって「恋人に写真のモデルを頼まないのか?」とPranはPaに探りを入れるものの、返答を聞けないどころかご機嫌を損ねたInkから忌々しげに睨まれ、おまけに舌打ちまでされたWaiはもうズタボロです。
ところでPranといるWaiを殺しそうな目で睨んで来るPatの話もっと聞かせて?それ大好物。
それにしても、Waiが不憫であればあるほどWaiを好きになるこの気持ちは一体。

敵意がすごい
よちよち

粉々に打ち砕かれたWaiを連れてPranが去った後、InkはPaに、さっきの質問に対する答えはどうなの?と答えを促します。モデルを頼む恋人はいるの?と。Inkからのその言葉を聞いて、嬉しさが隠しきれず笑顔が溢れ出してしまうPa。

Paが喜ぶのも無理はありません。
これはチェック項目③「恋人の有無を気にするか」にガッチリ該当するからです。
Inkが本当に自分のことを好きかもしれない。そう思ったら嬉しくて嬉しくてたまらなかったんだろうなあ。


※時系列が少し前後しています。

Pranに付き添われ、Patは先日銃で撃たれた怪我の経過を見せに病院を訪れていました。
経過はすこぶる順調なくせして彼氏のサポート無いと歩けないかも…と嘘をつくPatと、その嘘を分かっていながら信じてやるよと支えるPran。

気の緩みがすごいぞPran

ここのPranの支え方、この2人絶対友人じゃなくて恋人だなって見て分かるくらいになんだか色っぽくて凄く好きです。めちゃくちゃリピした。

そろそろLove so sweet流れる遭遇率

ああもうそんな…バレちゃうよ…とヒヤヒヤしていたら、まんまとPranの家の従業員チャイさんに見られてしまう2人。笑

もう誤魔化せないと悟った2人は、付き合っていることをチャイさんに打ち明けます。
2人の関係を既に察していたため特に驚きもせず受け入れるチャイさんでしたが、自身も両家の敵対理由の一因でしょ?というPatの言葉には逆に驚いた様子。

自分が一因ってどういう意味だ?というチャイさんに、PatとPranは子どもの頃から耳にタコができるほど聞かされてきた話を伝えます。
Pranの家が従業員を買収して、Patの家は入札の邪魔をした。だから険悪な関係なんだろうと。

ところが当時からずっと勤めてきたチャイさんからそれは事実とは全く異なると聞かされますが、もしチャイさんの言うことが本当なのであれば、一体両親はなぜこんなにも敵対し、憎み合っているのだろう。
困惑して首を傾げる2人。

同時にチャイさんは言います。
親同士がどれだけ憎み合っていようと、その子どもたちは仲良くなれることが嬉しい、と。

親の憎しみは親のものであり、我が子に受け継がせるものではない。そしてそもそも受け継がせようとしたところでそう上手くはいかないということを体現している2人にとって、チャイさんの言葉は凄く嬉しかったろうし心強かっただろうと思います。
和解出来る日がいつか本当に来たらいいな。


自分の知る家族の歴史に疑問を抱いたPatは、父Minと学生時代から交流がある大学の教授に両家の不仲の原因を問い質します。
そんな理由は知らないよとあしらわれてしまうものの、「高校までは普通だった」という言葉に驚くPat。父とPranの親が同じ高校出身だなんて一度足りとも聞いたことがありません。

Patから報告を受けたPranは早速両親のデスクや棚を調べ始めます。出身校の秘密が分かる何かがどこかに隠されているかもしれません。

親は留守だからお前も手伝いに来いとPatに電話越しに伝えると、Patからは探すどころじゃなくなるかもよ?と含みのある返答が。まあね。親のいない家に呼ぶPranくんが悪いよね。これはね。ニチャア

こういう時に恥ずかしいって照れるんじゃなくて、ふーん?それどういう意味?とドヤ顔をかませるPranがとても好きです。PatもPranも大学生らしく性に積極的な感じ、健康的でとても好き。
後ろからガバッとハグするPatの背中の大きさも振り向いたPranのドキドキした表情も最高〜!!おっほぉ~~⤴︎⤴︎!?と私の心に棲むおじさんが前のめりになりましたが、流石におっぱじまることもなく(最低)真面目に探し物をする2人。ちっ。

Pranの通知表を見たりと横道に外れつつも、2人は遂にお目当てのものを見つけます。それはPatの父Minと同じ高校出身であることを証明する、ミスコンの出場証書でした。Pranの父はインターナショナルスクール出身であることを考えると、当てはまる可能性があるのは母Dissayaだけ。
2人はますます疑いを深めます。


真相を突き止めるべく、かつて共に通った高校へと出向くPatとPran。
高校時代、先生に怒られて罰を受けるPatのことをこっそり物陰から見ていたPranは、懐かしい場所で当時に思いを馳せて、思わず笑みを浮かべます。

そしてPatはその表情を見ただけで、罰を受ける俺を見てお前はいつもそうやって笑ってた!と言い当てます。うん。それはつまりお互いに見てたってことですね。うんうん。

かつて大人の都合で引き離されてしまった因縁の場所で、今は恋人として並んでいる2人。感慨深げにその場に立っている姿を見ていると、あの頃2人が感じていた悔しさ、悲しさ、寂しさにも、きっと何か意味があったのかもしれないなとほんの少しだけ思える気がします。

当時の先生曰く「伝説のライバル」だった2人が恋に落ちて今は甘い日々を過ごしているだなんて、Patも恋愛映画並みに長くなりますよと思わせぶりに言うわけです。とりあえずいつまででも付き合うからフル尺で話してもらっていいでしょうか。

両親の在籍当時を知る数少ない先生の手が空くのを待つ間、2人は軽音部へと向かいます。そこには、かつて最後まで演奏出来なかったJust Friend?を歌う後輩たちの姿が。2人では歌えなかったけれど、後輩たちに曲だけは引き継がれていたのかな?
音楽ってそういうのが素敵ですよね。

久々に遊びに来てくれたOB2人に喜ぶ後輩たちはギターを弾いてくれとPranにせがみますが、あまり乗り気ではなく、少し困惑気味のPran。
その様子に気付いたPatはまるで助け舟を出すように、お釣りはやるから行ってこいと後輩たちに飲み物を買いに行かせます。
Patの彼氏力(なにそれ)爆上がりすぎて困惑。

Patは後輩たちがその場を離れてから、音楽祭向けに作った曲を聴かせてくれとPranに頼みます。あの曲は未完成だし、そもそもギターだってもうやめたからと渋るPran。
それでも諦めないPatからの「俺のために弾いて」に対して「それじゃ一生やめられない」って笑って返すPran良すぎて泣いちゃう。
思えばこの2人プロポーズ済みですもんね。当たり前のように一生、この先もずっと一緒にいるのが共通認識なんだなと思うと胸いっぱいです。幸。

母への負い目からなかなかギターを手に取らないPranに、歌ってくれたら今まで話したことのない秘密を教えるぞと、Patは魅力的な交換条件を差し出します。そしてその甘い誘惑に負けたPranは、遂にギターを手に歌い始めるのでした。

愛をテーマに作られた、Pranの作ったその歌。
愛は何よりも美しく、素晴らしいもの?俺はそれが何か分かったよ…と優しく歌いながらも、語りきらずに途中で終わってしまいます。
まだ自分の中にある愛を、自分の言葉で、納得がいく形で表現が出来ていないのかもしれないですね。

ここまでしか出来てないとギターを返すPranでしたが、聴いていたPatはとても幸せそうでした。母を思うがゆえにギターをやめてしまったPranが、今こうしてギターを弾き、自分のために歌っている。
うっとりと聴き入るPat込みで、このシーンも本当に素敵。監督の光の使い方、どのシーンも見とれるほど美しいです。

Pranの歌を聴いたPatは、約束通り秘密を打ち明けます。それはPranが無理やり転校させられた、何も告げずに居なくなってしまったあの日のことでした。

実はPatはあの日、部室に置き去りにされたPranのギターを持って、Pranのことを追いかけていたのです。
結果として間に合いはしなかったけれど、置いていくなと言わんばかりにギターを抱えて走るPatの姿は、例え直接目にすることは出来なくても、あの頃のPranを救ったかもしれないなあ。

そんなPatの秘密を笑顔を浮かべて聞いていたのに、ハッとしたように表情を戻して「なら先に惚れたのはお前だな」と言い出すPran。これからもずっと、お前が先だ!いいやお前だ!と勝負し続けて一生を過ごすんですよこの2人。俺は知ってる。

教授が戻り、本来の目的である両親の過去について改めて確認する2人。
Patの父Minが出身であることは確実だけれど、本当にPranの母Dissayaもこの学校出身なのかと問いかけると、教授からは予想外の答えが返ってきます。2人はとても賢く、仲が良く、いつもペアを組んであらゆる大会に出ていたというのです。因縁の仲である今の2人しか知らないPatとPranからすれば、両親がかつて友人だったなんてあまりにも信じがたい話です。

Pran「本当に母さんだ!」 私「いや違くない?」

そんなに親しい仲だったのであれば、なぜ今あそこまで憎み合ってしまっているのかと教授に重ねて聞きますが、もちろん教授はそんなことまで知りません。ただあくまでも一般論として、10代のトラブルなんて大体恋愛絡みだと言ってのけるのです。MinとDissayaも、別れて犬猿の仲になったのでは?と。
想像もしなかった展開に、思わず2人は顔を見合わせるのでした…。


Patは知ったばかりの父の秘密を、そしてPaは自分でも認めざるを得ないほどに膨らんでしまったInkへの恋心を抱え、お互い思い悩んだ表情で屋台で食事をする2人。

口を開いたPaが告げた「女子に惚れた」の言葉に驚きはするものの、自分だって隣の家の息子に惚れたのだから、お前だって誰を好きになろうが自由だと答えるPat。

しかしPaが言い淀んだのには理由がありました。何せ相手はPatがかつて恋をし、おまけにフラれたInkなのです。気まずい思いをさせるのではと兄を気にするPa、なんていい子なんでしょう。Patは正直に答えます。元カノじゃないから全然平気だと。それはそう。笑

そんなこと気にせず自由にしろと頭をなでるPat良すぎてまじヒアって感じなんですが、基本的にPaの意思を尊重するPat本当ヒア(?)
思えば9話でWaiがPaと付き合わせてくれよと言った時も「Paが決めることだ」と言っていたし、1話の頃からは考えられないほどに兄としても素敵に成長している気がします。まじヒア。

この2人、なんだかんだで仲が良く、なんだかんだでしょっちゅうお互いに相談してるのすごく好き。このシーンの2人の喋り方とか兄妹ならではの砕けた表情とか雰囲気、ナチュラルで最高です。


翌日、校内でPaは偶然Inkに遭遇します。
夜は空いてる?と誘われてウキウキが止まらないPaでしたが、Inkに手渡されたメンターからのお菓子を見て顔色が変わります。

自分のメンターからのお菓子に付けられた付箋の文字に、なんだか見覚えがある。そう感じたPaは、入学当初に先輩たちが書いてくれたサイン帳を見返して、あることに気が付いてしまいます。これはInkの筆跡だと。
PaのメンターはInkだったのです。

Inkは自分を気にかけ、何かあれば助けて、目が合えば笑ってくれた。
そうやって不思議なくらいに自分を特別に扱ってくれていたのは、自分を好きなのではなく、ただメンターだったから。舞い上がっていた気持ちがぺちゃんこに潰れてしまったように落ち込むPaが辛い。

落ち込む気持ちを隠してInkと約束した暗室へ足を運ぶPaですが、明らかにPaがいつもの笑顔を見せてくれないことに、Inkは違和感を感じます。

どうしたの?私何かしちゃった?といつも通りInkが優しければ優しいほど、どんどん悲しくなって涙声になってしまうPa…。
優しくしてくれて嬉しいけれど、メンターとしての優しさならもう十分。勘違いして、浮かれて、Inkは自分に気があるんだと思い込んでいたことが滑稽で恥ずかしい。Paの辛い気持ちが手に取るように伝わってきます。

Paの言葉を聞いて同じ気持ちであることを悟ったInkは、自分が学部全員を相手取ってPaのメンターの座を勝ち取ったこと、Paをただのメンティーだとは思っていないこと、笑顔を一人占めしたい人なのだと告白します。

Inkの本当の気持ちを知り、ようやくいつもの笑顔が戻るPa。照れてそっぽを向いて、その頬を両手で包んでこちらを向かせて、手を繋ぎ、髪にキスをして。幸せいっぱいな2人にこちらもニコニコしてしまいます。周りから見ればバレバレだったけれど、すれ違うことなくちゃんと伝え合えてよかった。

BBSの主要な登場人物たち、基本的にコミュニケーションをとってきちんと意思の疎通を図れる人たちばかりなので、変に拗れることなく安心して見ていられます。見ていて気持ちがいいなあと思うのです。

が、中には意思の疎通が図れない人もいる。
対決の時は刻一刻と迫ってきています…。はあ。


PatとPranはPaたちのことや親のことを話しながら、自分たちには叶わない夢だと思っていた「外で食事」を楽しんでいました。
たわいもない会話を交わしながらじゃれ合って、一緒に美味しいものを食べて、2人の生活に必要なものを一緒に買い出しして、ちょっとふざけていちゃいちゃしてみたりして、ただ普通のカップルのように、ただ普通に2人で過ごしていたのです。

でも、幸せな時間は長くは続きません。

空気を切り裂くようにPatを呼ぶ、鋭い声。
一瞬で凍り付いた空気。
消えてしまった2人の笑顔。

偶然居合わせたPatの両親に、ついに2人の仲睦まじい姿を見られてしまったのです。

なんとか誤魔化そうと、ただ友達同士ふざけていただけだと必死に弁解するPatでしたが、馬鹿にするなと激昂するMinがPatに手をあげそうになった瞬間、Pranが咄嗟に2人の間に身を滑り込ませます。
そんなPranを邪魔だと言わんばかりに力任せに突き飛ばすMin。絶対に許さん。

倒れこむPranにすぐさま駆け寄るPatでしたが、大切な恋人に手をあげられたことで、その心に火がついてしまいます。
自分とPranが一体何をした。親の立場や気持ちも考えたからこそ関係を隠してきたのに、そんなに知りたいなら教えてやるよと声を荒げます。

俺たちは恋人だ。付き合ってる。聞こえたか!と。

それは何よりもPranを大切に思うからこその宣言だったけれど、それを聞いているPranの瞳に絶望が浮かんでしまうのが辛い。だって、高校時代同じバンドで演奏していたという、ただそれだけの関係ですら許されなかったのだから。
ついに知られてしまった、もう終わりだと。

Patはその場に留まりPranの側にいようとしますが、Pranはそれを許してはくれません。家族で話し合え、いいからさっさと行けよ!とPatを突き放してしまいます。

10話冒頭、学部棟の階段でみんなに祝福されながらプロポーズを受けていたのが遠い昔のことのよう。あんなにも幸せそうに笑い、Patに愛されている自信に満ちていたPranが、今は顔を伏せ視線を逸らし、Patすら拒もうとしている。

一人きりで涙を拭い、転がったフルーツを拾う姿が悲しすぎて見ていられません。ようやくまた始めてもいいと思ったであろうギターが、こんなにも悲しく見えるなんて。


帰宅したPranを待ち受けていたのは、母Dissayaでした。

隣の家の子どもと親しくしているのか、また友達になったのか、あなたの口から聞きたいのと言い募る母に、諦めを瞳に浮かべてPranも遂に本当のことを話します。
友達じゃない、付き合っていると。

その答えが信じられずに激昂したDissayaはPranを詰りますが、Pranもまたこれまで抑えつけてきた気持ちを我慢することが出来ません。
受け入れる気もないくせに暴こうとすることも、2人が元恋人であろうと親たちの都合を自分たちに背負わされてきたことも、真実を話しても真実を返してはくれないことも、何もかも。

母さんが嫌がるからと大好きなギターもやめた。学校だって転校した。本当は嫌いじゃないのに憎み合うよう育てられ、それでもPatに恋をしてしまったことに罪悪感を抱えて生きてきた。全ては両親を悲しませたくない、期待にこたえたい気持ちがあったからだと思います。

計り知れないほど多くの言葉をこれまで飲み込んできただろうに、遂に零れ落ちたPranの心の叫びに「そんな口を利く子に育てた覚えはない」と返される残酷さに眩暈がします。

母さんが育てたからこうなったんだ。
瞬きもせずに告げたこの言葉の重さ、頬を打たれても涙一つ零さずに見返した瞳の色に、心が震えてしまいます。なんて目をするんだろう。

Pranに手をあげてしまった自分にも、初めて見たであろうPranの様子にも呆然とするDissayaは、Pranがおかしなことを言っていたことを思い出します。「2人は元恋人」だとPranはなぜか誤解している。どうせまたMinが吹き込んだに違いないと踏んだDissayaは、Patの家に猛然と乗り込みます。

未だ膠着状態にあったPatとMinの前で、嘘を息子に吹き込むくらいなら真実を、自分の悪事を教えなさいよ!と激昂するDissaya。
父の悪事とは何かと問いかけるPatに遂に過去の真実を告げるのです。

ペアを組んで大会に出場するほど拮抗する賢さを持ち合わせたMinとDissayaは、その賢さゆえに奨学金の枠でライバル関係にあった。けれど「Dissayaは大学進学を目指していない」とMinが教授に嘘をついたことで、奨学金はMinが受けることになってしまったのだと。
日本以上に学歴社会であるタイにおいて、奨学金を奪うことは可能性を、未来を、人生を、夢を奪うことに他なりません。
2人の間にあったのは痴情のもつれなどではなく、人生の選択肢を潰したという取り返しのつかない過去だったのです。

ここ、Dissayaの「最悪なのは、あなたが家業を継いだこと」という言葉が本当に辛い。
もしもMinにやりたいことがちゃんと他にあって、そのために卑怯な手を使ってでもライバルである自分を蹴落としたのであれば、許すことは出来なくてもいつか分かり合えたのかもしれない。でもそうではなかった。ただメンツのために、必要でもないくせに奪っただけだった。
絶対に許すことが出来ないその気持ちが痛いほど分かります。

これまで尊敬してきた父の真実を知り、Patは呆然と問いかけます。
自分とPranがずっと敵同士でライバルだったのは親父のせいなのか、父親にとっての自慢でありたい、ただそんな理由だったのかと。

大粒の涙を流しながらも自分を真っすぐ見つめてくる息子に、何一つ答えられないままMinはその場を立ち去ります。
いつだって父の期待に応えたいと頑張ってきたのに、その父にこんなに失望させられるだなんて。全ては自分の父が元凶だったと知ったPatの絶望もまた計り知れません。

慰めと理解を促す母を振り切り、家を飛び出すPat。
向かう先は、ただ一つです。


寮の屋上で一人佇むPranは、母を傷付けた後悔も、どうしようもない憤りや苦しさも、体中で渦巻く悲しみも抱えきれずに一本の電話を掛けます。
Pranの全身から、助けてと声が聞こえてくるみたい。

そして、そんなPranの思いに呼応するかのように、その場に現れるPat。

笑うでもなく悲しむでもなく、ただ自分を見つめるPatの表情を見た瞬間、ギリギリのところで抑え続けていたPranの心は遂に決壊してしまいます。
体をぶつける音が聞こえるほど強く腕の中に飛び込んで、入り込む隙間もないほどにキツく抱き締めて、子どものように声を上げて、泣きじゃくって。

苦しくて悲しくてたまらないシーンだけれど、Patの腕の中でなら、Pranはもうこんな風に泣けるんですね。5話では声も上げずに泣きながら立ち去ったPranが、今はPatの腕に抱かれて、苦しい、辛いと心を預けて子どものように泣くことが出来る。
そしてPatはそんなPranを強く抱きしめて、肩を優しく叩き、大丈夫、ここにいると伝えるように頭を撫でて髪を梳き、全身でPranの心ごと受け止めようとしている。守ろうとしている。

素直になるのも心の内を晒すのも得意ではなかったけれど、Patになら傷ついた心も弱い自分も見せられるPran。
直情的なところもあるし嘘をつけない性格だけれど、傷付いてもなおPranのために強くあろうとするPat。
決してまだ大人ではない2人が、傷付きながらもお互いを信じて寄り添い合って、なんとか必死に立っている。
2人の涙の対比があまりにも美しくて、どうしたって涙が出てきてしまいます。

涙ながらにPranが告げた「もう耐えられない」という言葉に、Patは安心させるように、揺るぎない瞳で答えます。2人で逃げようと。

誰の言葉も届かない、誰かの意思に左右されることのない場所へ。どうか2人がただの幸せを、ただ恋人同士の当たり前の日常を送れる場所へ連れて行ってあげたい。
願うのはそれだけです。

10話は、ここでおしまい。


………書けないっっっ!!!!!

こんな凄いもの見せられて、感想なんて書けません。何を書いても陳腐になってしまう…とこねくり回して朝の4時だよ。(計画性のなさ)

まるでジェットコースターのような起伏で感情をガンガン揺さぶられる10話。
幸せの頂点から悲しみのどん底へと連れられるラストシーンの辛さは言うまでもありませんが、PatとPranの互いへの揺るぎない信頼は回を増すごとに強くなるばかりです。
どれだけ辛いシーンであろうと2人の繋いだ手は離れないと信じられるし、見ている私にとってそれが一筋の救いになる。
あとはただ幸せになるだけなのにな…。

ただこの回において欠かせないのは、やはりPatの父Minと、Pranの母Dissayaの存在だと思います。
演じるお2人ともお芝居が上手すぎて、Ohm、Nanonとそれぞれ対峙するシーンにめちゃくちゃ引き込まれてしまいした。
息を止めて見入ってしまった。

MinもDissayaも子どもたちに憎しみを吹き込み自分の因縁を背負わせたのは絶対に正しく無かったし、Minに至ってはPranを力任せに突き飛ばしたことも絶対に許せないけれど、それぞれが抱えた背景は理解出来ます。未来を奪われたDissayaは言うまでもなく、親の期待に押し潰されたMinのことも。

ラグビーの練習を休んで建築学部の劇に参加していたPatがMinの失望の眼差しに傷付いていたのと同じように、Minもかつて何度もそうやって、お前にはがっかりしたと父親に言われてきたのかもしれない。
仮にそうだったとして彼の行いが許されることは無いけれど、もしも側に「笑顔を見せて」と笑ってくれる人がいたなら、奨学金を奪うなんて馬鹿なことしなくて済んだのかなあ。

親の親から引き継がれた負の連鎖を断ち切り、例え失望されようと自分の意思で未来を掴み取る息子たちのこと、きっとMinは眩しくて堪らないでしょうね。
泣きながら問いかける息子に答えることすら出来ないMin、とても哀れに感じてしまったな…。

PatとPranはロミオとジュリエットさながら、雁字搦めのこの場所から逃げることを決意します。
あの2人は悲劇だったけれど、ロミオが2人ならきっと違う結末が待っているはず。
お互いを心から愛する2人なら、必ず幸せになってくれると信じています。

頼むぞ、11話。


最終話まで書けるように頑張るので、よろしければリプライとかマシュマロとかコメントとか何かしら反応くださったら嬉しいです😊

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