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【BadBuddySeries】第8話感想 : この2人の関係に、心配なことは何もない。【タイBLドラマ】

タイBLドラマBadBuddySeriesが好きすぎて記憶を失くしてもう一度楽しみたくなったので、気合いで記憶を失くし初見の心意気で感想を書き殴ろうという主旨のnoteです。正気です。

というわけで、今回は第8話。
人間関係の理想とする姿を2人に見た。

では、いざ。

《第8話あらすじ》
建築学部の劇に主役として参加することになったパット。練習で四六時中パーンと一緒にいられるのがうれしく、すっかり恋人気分でSNSに匂わせ投稿をするように。それがコーンたちや劇のメンバーの間でウワサの的になり、慎重派のパーンは周囲にバレないかと気が気ではない。一方、パーはインクに憧れ新聞部に入部。先輩・後輩としても仲を深めていくが、パットの妹だと知らずにパーに一目惚れしたワイもチャンスを狙っていて…。
テラサ/各話あらすじより引用

以下記憶喪失になります。
※全力ネタバレ注意※

8話のストーリーのラストまで触れているので各自お気を付けくださいませ。

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切ない片思い期間、楽しくももどかしい勝負期間を経て、7話ラストで遂に気持ちが通じ合った2人。
いよいよ全世界待望の恋人期間に突入です。

再生前に一旦深呼吸。よし。

ピッ(一時停止)

分かっちゃったんですけどこれ無理な奴ですね。
開始1秒で死を宣告されている気がします。

Patの大切なぬいぐるみ(ノンナオ)を抱き締めて、ベッドですやすやと眠るPran。ベッドのヘッドボードには2人で撮ったセルフィーとやり取りした付箋。壁のハンガーには色違いのワーガーシャツ。

ふいに漂ってきた焦げ臭い香りに飛び起きて辺りを見回すと、部屋の入り口にはPranのための朝食を用意したPatが笑顔で立っています。

【速報】PatとPran、ガチで付き合ってる。

皆様は覚えておいででしょうか?
2話冒頭の2人のライフスタイルの違いを。

本来のPranは余裕を持って起床し、シャワーを浴び、自分で用意した朝食を摂り、完璧に身支度を整えて家を出ます。
一方でPatはめざましを何度も止めては二度寝を繰り返し、ギリギリのタイミングで目を覚まし、ボディスプレーで色々誤魔化し、慌てて家を出る。

そういう2人だったはずが、今やこんなことに。

PatとPran付き合ってる〜〜〜〜!!!!!
幸〜〜〜〜〜〜!!!!!

恋人のお世話をしよう!といつもより早起きして慣れない朝食を作ったであろうPat。それを見つめるPranの幸せそうな顔。この世の幸せをぎゅうぎゅうに詰め込んだみたいに愛しさが溢れています。

キザな奴って揶揄ってみたり乱暴すぎ!って可愛いわがまま言ってみたり、ケチャップ口に付けて戯れのキスしちゃったり、付き合いたてのとにかく毎日ニヤけちゃうくらい幸せな空気感に当てられてこちらも胸いっぱいです…。あのPatとPranがこんな…こんな…。はぁ。幸。

この図、ラブコメのそれすぎる。

結局ソーセージを焦がして怒られてしまうPatくんですが、そもそも焼いただけで「お前が料理出来るとはな♡」って料理認定してくれる判定激甘Pranくんは多分すぐ許してくれたと思います。私だっていつでもソーセージ 焼いて 料理してあげるのに。特別にシャウエッセンでもいいし。

結局出かける時間ギリギリになってしまった2人。
まだまだ恋人としての時間を過ごしたいPatは手を繋ごうとしますが、恋人として過ごすことに慣れていないPranは思わずPatの手を振り解いてしまいます。

振り払われて落ち込んでしまうPatだけれど、何も言わずに誤魔化すのではなく、慣れるまで時間が欲しいと正直に気持ちを伝えるPranの誠実さがとても素敵です。しかも、もう慣れたから繋ぐ?とおどけた表情ですぐに手を差し出すのはもはや可愛すぎて恋。

頭ではPranの言葉を理解していても、手を振り払われたことに少ししょんぼりして大きな背中を丸めていたPat。これには思わず満面の笑みです。
恋人繋ぎじゃなくガシッと手を繋ぐのも可愛いし、繋いだ後にぶらぶら揺らすのも可愛いなあ。2人が幸せになればなるほど語彙が減っていくので最終話では可愛いと尊いしか言えないかもしれないけど許してくださいね。まあそれでもいいか2人が幸せなら…。はあ可愛い。

誰にも関係を言えないしバレるわけにはいかないけれど、向かいの部屋から出てきたPaに訝しがられてもなおこっそり手を繋いでしまうほど、手を繋いで歩きたい2人が愛おしいです。

幸。

この大好きなお兄ちゃん2人にぶら下がるPaと、その後ろでこっそり手を繋ぐお兄ちゃんたちの図、あまりにも良すぎて死ぬまでに見たい絶景リストに追加しました。それはそうと、Paの言った「疲れ顔だもんね」の件を出来れば詳しくお聞きしたいですね。


劇の主役であるPat。練習にも参加するということはつまり、Pranのそばにずっと居られるということ。漏れなく浮かれまくりPranにダル絡みするPatですが、以前ならウザがる素振りを見せていたであろうPranも今はすっかり浮かれているため、ただただひたすら2人でじゃれています。笑

Waiのヘルプで音響も担当しているPranに、主人公リアムを演じるPatと心情の擦り合わせをして舞台音楽の参考にしろとトトは言います。

Patはとある悲痛なシーンでのリアムの気持ちを想像してPranに語ります。
恋人クワンの行いにショックを受けて、惨めな気持ちだったのではないか。だからリアムは悲しみを発散するためにひたすらにラナートを弾き続けて…

その先にある気持ちをPatが理解していたのかは定かではないけれど、続きを口にはせず、PatはPranを夕食に誘ったのでした。
トトにめっちゃ怒られながら。

トト様が見てる

劇の宣材写真を撮影するInkのもとでお手伝いをするPaを見て、Waiは一目惚れしたあの子だ!と歓喜し、詳しく情報を聞こうとInkに話しかけます。
よりにもよってInkに聞いてしまう持ってなさが流石Wai。

Paに近付く輩に対して厳しいInkから雑にあしらわれ、牽制され怯みまくるものの、どの学部に在籍していて何の部活に入っているかを知れただけでWaiにとっては大進歩。喜びのあまりPranに報告します。

Pranは見せられたPaの写真を見て驚愕。けれど「この子は宿敵Patの妹だからやめておけ」と本当のことを言いたくても言えません。言ってしまったら、なんでそんなことを知っているのかとWaiに聞かれるかもしれない。付き合っていることまではバレなくても、自分とPatが実は赤の他人ではないことがバレてしまうかもしれない。そこから生じるリスクを考えれば、ここではまだWaiに言えないのも納得です。

夕食の約束をしたPatとPranは駐車場でこっそり落ち合います。ただ放課後に待ち合わせて一緒に夕食を食べるというだけのことなのに、人目を避け、友人に嘘をつかなければならない。幸せそうな2人につい忘れてしまいそうになるけれど、やはりとても不自由な恋なのだと改めて気付かされます。浮気相手の気分だとPranが言うのも無理はありません。
本当は寮の中でも手を繋ぎたいくらいなのにね。

けれど、そうやってひっそりと恋をする2人を、車の向こうからそっと見ている不穏な影が…。

ちなみにこちら。

Patが楽しげに歌う歌は、NanonくんがガールズグループのSIZZYとコラボしたLOVE SCOREという楽曲です。Pranとは全く違う雰囲気を纏うNanonくんも最高なので是非MVをご覧ください。
この曲を聴いた上でこのシーンを見ると、真似して歌うPatもといOhmくんに素で笑うNanonくんに見えてしまい、このリアクションアドリブかな?と想像したりと大変美味しくいただけるのでおすすめです。

劇の宣材写真を撮り終え、外で食事をするInkとPa。絵に描いたようなドジっ子ムーブをPaがかましてもInkは怒ることなく、もうしょうがないなあPaは…と可愛がっている様子です。
てっきりタイのピーノーン的な構い方だと勝手に思っていましたが、目に入ったものを取ってあげるよと、PaがInkに顔を寄せた瞬間。

確定演出、スローモーションいただきました。

これは間違いなくトゥンク…と心が動いた瞬間に入るあれです。タイBLで死ぬほど見たから知っています。
そうかそうかInk、そういうことなんですね。ついニヤニヤしちゃいますが、まずは何よりWaiに見込みなさそうで安心しました。(当たりの強さ)

InkとPaが仲良く食事をしているその頃、寮の屋上でPatとPranもまた食事をしています。

誰かに見られるわけにはいかない2人は、素敵なお店に行くことも出来なければ、SNSにその様子をUPすることも出来ません。人目に付かずにいつもと環境を変えるには、屋上に登るくらいの選択肢しかないのでしょう。

景色は最高だし隣には大好きな恋人。それで十分幸せだけれど、本当は隠れたりせずに手を繋ぎたいし、デートだってしたいし、自分には素敵な恋人がいるんだとSNSにだって載せたい。タイは日本以上にSNS文化だと聞きますし、恋人がいたら当たり前の欲求なのだと思います。

せめてもの楽しみにと食事をするPranの手を撮影しInstagramにUPしようとするPatでしたが、例え指しか写っていないとしても、関係が明るみに出ることを恐れるPranは難色を示します。
Patは悪ノリして頬にキスをする写真も撮ろうと揶揄いますが、動揺したPranは思わずPatの腕を弾き、図らずもスマートフォンを叩き落としてしまいます。楽しかった空気が一瞬で止まってしまうのが辛い…。

咄嗟の行動だったとはいえ、Pranからの強い拒絶に明らかにショックを受けているPat。Pranはすぐにごめんと謝り、Patも気にするなとでも言うように笑って食事の続きを促します。けれどPatを傷付けた自覚があるPranは、ほんのちょっとつついたら泣きそうなほど不安でいっぱいの顔。確かにPatはちょっと悲しいかもしれないけど、絶対怒ってないから大丈夫だよと言ってあげたくなります…。


翌朝目覚ましの音で目を覚ましたPatは、目覚まし時計に、トイレットペーパーに、用意しておいてくれた食事の器に、そして部屋の扉にも、Pranからの愛情の欠片を見つけます。

きっと前の晩はぎこちない雰囲気のまま眠りについたであろう2人ですが、Pranは早起きしてPatのために食事を作り、Patが確実に見るであろう場所に手書きでメッセージを残していたのです。もう機嫌直せよPatと。こんな可愛いことされてしまったら、機嫌が直るどころかますます愛しくなるばかりです。

Pranからの愛を受け取りすっかりご機嫌なPatが学校へ向かうと、そこには何やらニヤニヤとしたKornたちが。PatがSNSにUPしたPranの部屋のドアハンガーの写真を見て、この意味深な写真はなんだ、近頃の様子から見て相手は建築学部生だろうと予想していたのです。

焦るPatを他所に相手は女性と信じて疑わないKornたちにPranの存在を気付かれることはありませんでしたが、いざ劇の練習に向かうと今度はやはりPranがご機嫌斜めに。Kornたちが騒いでいたのと同じように、PranもまたPatのSNS投稿に気が付いたからです。

あの特徴的なドアハンガーの写真を見てしまったら、何度も部屋に遊びに来ているWaiたちに自分だと気付かれてしまうかもしれない。その可能性を考えれば、Pranが怒るのも無理はありません。

そんな少し気まずい空気の中、やってきたトト。
指示されるがまま2人は主役カップルが仲直りするシーンを演じてみることになります。

ここぞとばかりにPatはPranを後ろから抱き締めるように立ち、背を向けたPranの肩に顎を乗せ、怒らないで許してくれよと甘くささやきます。

首筋や耳にかかるPatの吐息に身を捩りながら笑うPran、あまりにも可愛すぎて可愛い。このシーンを真顔で見られる人、おそらく地球上にいないのではないかと思います。いや、もしかしたらトトだけは目の前でなにこれ…って真顔で見ていたかもしれないですね。なんにせよリアムと音響係によるファンミーティングinJAPAN、お待ちしております。

そういえば居たトト

練習が終わりみんなが帰り支度を始める中、バイト中のはずのWaiがPranのもとにやってきます。一目惚れしてしまったあの子に会いたくてバイトをサボったそうですが、Pranに音響係頼んでおいて良い度胸です。Ink呼ぶぞコラ。と治安の悪いことを考えていたらまさかのPa、更にPatも偶然その場に現れます。

このタイミングはもはや運命とばかりにWaiはPaに迫ろうとしますが、観念したPranはこれ以上ややこしい事態になる前にと、ついにPaがPatの妹であることをWaiに伝えるのでした。

WaiにとってはPatは宿敵です。その妹と恋をするなんて考えられない。Pranは失恋が確定したWaiのヤケ酒に付き合いますが、WaiはいまだにPaのことが諦められない様子。もうPatのことなんて無視すればいいんじゃないかと言い出すWaiにPranは言います。

仮に付き合ったとしてPatが2人を認めるはずがない。会うことも話すこともままならず、前にも後ろにも進めない。俺ならそんなキツい恋は絶対にごめんだと。

言わずもがな、これはPatとPran、自分たちのことです。付き合っていても、親が自分たちのことを認めるはずがない。ありのままでいられるのは寮の部屋の中だけ。
ろくに会うことも話すことも出来ないけれど、愛し愛される喜びや幸せを知ってしまった今となってはもうそれを知らなかった頃に戻ることも出来ない。
互いの手を離せないのであれば、それがどんなに不自由でも、部屋の中、息をひそめて愛を育むしか2人に出来ることはないのです。

きっとPranは自分の恋を自覚するまで、よりにもよって何故Patなんだと何度も何度も考えたでしょう。6話で頑なにPatを拒み続けたのも、頭の良いPranにはこの未来が分かっていたからかもしれません。
関係をオープンにしたいPatを理性的に諫めてきたPranだけれど、本当ならPranだって誰に隠し立てすることなくPatとありのままでいたいのだと、Waiに語るその言葉で改めて気付かされてしまいました。

一方で実家に帰ったPatは、ラグビーの練習を休んで劇に参加していることを父親から追及されてしまいます。

スポーツで好成績を残す事もステータスと考えている父にとって、それを疎かにして他学部の劇に参加することなど到底受け付けられないのです。
今まで期待され、その期待に応えては褒められてきたであろうPatは、父親から向けられる初めての失望の眼差しに大きく打ちのめされてしまいます。

ところでふと思ったのですが、PatとPranって頭が良くて、運動神経も抜群で、学生代表を務めるだけのリーダーシップがある優れた人物なんですよね。なぜそうなったかって、図らずも生まれた時からずっと近くにいたライバルと切磋琢磨し合った結果なんじゃないでしょうか。しかも親たちがお互いを強く意識させたことで、思いのベクトルはさておき、PatとPranの人生において常にお互いの存在は「特別」であり続けてしまった。

ここまで頑なに対立させていなかったなら、もしかしたら2人はこんなにも強く惹かれ合うことだってなかったのかもしれません。
お前を嫌いだと思っていたけど、考えてみればお前も同じ境遇なんだから嫌いにはなれない。6話でPatがそう言っていたように、2人は人生をかけたライバルでありながら、同時に唯一無二の理解者でもある。親の思いとは裏腹に、皮肉なものです。


落ち込むPatはPranに電話をしますが、Waiと外で飲んでいるPranには話を出来ないまま電話を切るしか出来ません。不自由な恋の弊害はあらゆるところに転がっているんですね。

普段は鬱陶しいほど元気なPatの彼らしくない声が気にかかるPranは、そんな自分を少し不思議そうに見ているWaiの表情にまでは気が付かないのでした…。

しばらく後、いまだ部屋で落ち込むPatの携帯にPranから着信が。大丈夫か?と聞くPranに何もないよと強がってみせるPatでしたが、Pranには自分の声音だけでバレてしまっていること、心配して電話してきてくれたことが嬉しそうです。

Patは包み隠さずに起きたことをPranに話します。ラグビーの練習を休んで劇に参加しているのが父親にバレたことも、父親に失望されたのがかなり堪えていることも。

茶化すでも励ますでもなく、ただベランダに出ろと言うPranの言葉に従って向かったPatが見たものは、Patを心配して早々に帰宅したPranの姿でした。

Pranは落ち込むPatを元気付けよう、笑わせようと、おどけたり甘やかしたりと目いっぱいの愛情を伝えてくれます。そしてPatを信頼しているからこそ、劇に絶対に出ろなんて決断を促すようなことも言いません。Patに願うのは「目がなくなるくらいの笑顔を見せて」と、ただそれだけ。
Patもまた、Pranに答えを求めたりはしません。Pranから注がれる惜しみない愛情で自信を取り戻し、どうすべきかを自分自身できちんと決断します。

好きな気持ちを誰にも言えない恋だからこそ、お互いにだけは包み隠さずちゃんと気持ちを伝える2人。自分の弱さをちゃんと曝け出せるPatも、その弱さごと受け止めて、笑ってよと愛を伝えられるPranも、本当になんて素敵な関係なんだろうってこのシーン見てるとなんだか泣けてきます。
大人と子どもの境目に立つ彼らが、お互いの存在を支えに強く成長していく過程のように感じてしまいます。

それから、たとえ思いが通じてもPranは素直になれないままなんじゃないかと思っていた先週の私は本当に分かっていなかった。あのPranがエアハグして「ん~~~っ♡」って言う未来がくるなんて。

ただ、どんどん可愛くなるPranをどんどん好きになってしまっているであろうPatくんに言いたいのは、可愛くなってしまったのはあなたが力いっぱいPranを愛しているからですよと教えてあげたいです。
なんならTシャツをくんくん嗅ぎながら幸せそうにしているPatもまとめて可愛いよ。

どうかこの2人がずっと幸せでいられるよう、優しくて柔らかくてあったかいものでまるっと包んであげたい気持ちです。無印の人をダメにするクッションとか買ってあげたい。


翌日の練習で、PranはPatのSNSが話題になっていることを噂話で知ってしまいます。Pranの部屋のインテリアや持っている小物に「#ただの友達」とタグを付けてあげられた写真たちは、確かにどれも関係を匂わせるものばかり。Pranは舞台裏に控えていたPatを捕まえ、何故写真を載せるのか、何故自分の服をこの練習にまで着てくるのかと問い詰めます。

そんなPranにPatもついカッとなり、お前が大事だから我慢してるのに、そんなにダメならこんな服脱いでやるよ!と怒りのままにTシャツを脱ぎ捨て、その場を去ってしまうのでした。

これ凄く悲しいなと思うのが、「お前が大事だから」っていうのは2人ともに共通した思いなんですよね。大事だから、Patは関係をオープンにしたくても関係を隠す努力をしている。大事だから、Pranはこの関係に危険が及ぶような危ない橋を渡る真似はやめてほしいと思っている。大切にしたいものは同じなのに、小さな不満や不安を重ねた結果起こってしまったすれ違いなのが切ないです。

再開された劇の練習は、リアムが怒りをラナートにぶつけるシーン。
吐き捨てるように服はクサいから脱いだと言ったPatは、上半身裸のまま、体内で燃え盛るやるせない怒りをラナートにぶつけます。
まるで本当のリアムのように。

Patの演奏を観客席からただ静かに見つめるPran。
顔を上げ、Pranを真っすぐ見つめ返すPat。
2人の脳裏に蘇ってくるのはこれまで過ごしてきた日々の欠片たちです。
廊下で渡したギター、バス停の修繕工事について助け合った夜、思いが爆発して屋上で交わしたキス、ついに勝負に決着をつけたこの劇。

この8話の序盤。悲しみをラナートにぶつけたリアムはどんな気持ちだったと思う?と尋ねられたPatは、その心情を最後まで答えることはありませんでした。けれど悲しみを発散するために弾き続けた末にリアムがどんな気持ちだったのか、Patはこの瞬間に理解したのかもしれません。

Pranが目いっぱいの愛情でもって自分を笑顔にしてくれた昨日の夜。
渡されたTシャツがあんなにも嬉しかったのに、幸せだったのに、さっき自分はそれを力任せに脱ぎ、もういらないと叩きつけてしまった。
悲しみの末にPatが抱いた感情は「後悔」でした。

燃え盛っていたはずの怒りが勢いを失い、ラナートの音色や響きの強さも変わっていく。序盤でさりげなく伏線を張った上で、演奏を通して2人の心情が変化していく様を見せるこの演出、本当に見事だなと思います。
これだからBBSはやめられません。

自分は一体何をしてるんだろうと舞台裏で落ち込むPatのもとに、脱ぎ捨てられたTシャツを手にしたPranがやってきます。

冷静になった2人はお互いに言い過ぎたことを謝り、自分がどう感じていたかを改めてきちんと伝え合います。

例えこの関係が秘密でも、気持ちは嘘じゃない。そう言うPranの言葉に安心したように笑うPatは、もしかしたら手を握ろうとして振り解かれたことも、頬にキスをして拒絶されたことも、Pranが関係を隠したい理由に少しずつ不安を募らせていたのかもしれないですね。

Patはもう今後写真をSNSに上げないと言いますが、逆にPranはもう好きにして構わないと答えます。関係を知られてしまうことを恐れるあまりに少し見誤ってしまったけれど、一番大切なのはPatだからと。

初めてPranがくれた「カレシ」という言葉に大喜びしたPatは、即SNSに繋いだ手の写真をUPします。いや確かに良いって言ったけど。笑

少しだけズレてしまっていた気持ちを、しっかりと言葉で伝え合い確かめ合った2人。さっきまでの空気が嘘のように晴れやかな表情で、ハグしろ!服着ろ!と、いつも通りのじゃれ合いも復活です。幸せそうな2人の表情に、なんだかこちらも幸せいっぱいな気持ちになっちゃいますね。


しかし。

突如外される幕。
呆然とする、晒された2人。

8話はここで終了。
衝撃のラスト。、


いやそんな酷いことある…?
Aof監督は神であり鬼なのか…?

辛いので一旦忘れて8話を振り返りましょう。

BadBuddyが大好きな理由の一つに「モヤモヤを無駄に引っ張らない」という点もあるのですが、それはひとえに、PatとPranがちゃんと話し合える関係性を築けているからだと思っています。

喧嘩もするしなかなか上手くいかないことも勿論あるけれど、それでも大切だから、分かり合いたいから、ちゃんと言葉で伝え合うことが出来る。そうして一緒にいるための努力を2人が重ね続けているところが大好きです。

傷付けたなら謝って、誤解があるなら説明して、嬉しかったら感謝して、溢れそうになったら愛を伝える。変に強がったり誤魔化したりせずに、弱さも強さも相手になら見せられる、2人のその信頼の強さが大好きで、とても気持ちが良いのです。
見ている私も「2人なら大丈夫」と信じられる。

だから、より強固な関係を築いた今のPatとPranならきっと、9話で訪れるであろう苦境も乗り越えられると信じています。2人の手はもうしっかり握られているのだから、2人なら大丈夫。
この波をどう乗り切るか、次回が楽しみですね。

最終話まで書けるように頑張るので、よろしければリプライとかマシュマロとかコメントとかくださったら嬉しいです〜😊

読んでくださってありがとうございました!
ではまた次回。



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