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渥美清さんから告げられた不思議な言葉〜完結編

渥美清さんが旅立たれて今年で28年になる。
映画 「男はつらいよ」 の寅さんと重ね合わせ
渥美清さんは、長い旅に出たままなのだと
イメージしている人も少なくないはずだ。
この寄稿は、かつて大船にあった撮影所にて
筆者が、渥美清さんから告げられたお言葉で
異空間を実体験したことの完結編である。
(令和3年に配信された記事とは異なります)

電車の窓から見える 大船観音寺の白衣観音像が、
幼少期から気になっていた筆者は、中学2年の時に
祖母と一緒に初めて大船観音寺の長い階段を登り
間近で見る白衣観音像に目を奪われていたのだ。
その時、祖母に声をかける男性(以下A氏)が… 。
A氏は祖母の知人であり松竹映画の社員だった。
A氏から撮影所見学に誘われ徒歩で大船撮影所に
入ると撮影所の中庭では、西城秀樹さんと早乙女愛さんが「愛と誠」のフォトセッションをしていた。
報道カメラマンが撮影する様子を食い入るように
見ていた筆者に「一度銀座の本社にいらっしゃい」とA氏に言われた。翌月 当時新富(東京中央区)に
あった松竹キネマ本社に独りで出向くとA氏は、
地下一階にあった食堂に案内してくれた。
昭和49年の松竹キネマ本社の地下食堂には、

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