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矢巾町で馬ともに暮らす

チャグチャグ馬コのお祭りは1年に1日。
その祭りに向けて1年間かけて日々馬の世話をする。
大事に世話し育てている馬は「家族と同じ」と存在である。

矢巾町でチャグチャグ馬コの馬を飼っている方は2軒のみ。
その1軒 山本勝美さんにお話しを聞いてみた。

色とりどりの装束に身を包む愛馬と山本勝美さん

今年で55回目の参加


6月10日( 土)に開催されるチャグチャグ馬コ。
おじいさんが始められ、お父さん、勝美さんと代々受け継ぎ
今年で55回目の参加となる。

現在4頭の馬を飼い、愛情を込めて世話している山本さん。
その中には震災9日前に生まれた「あかり」もいる。
(立髪が白い美人さんです)

チャグチャグ馬コに参加できる馬は、農耕馬となっている。
パレードに参加する馬はメスが多く、気性が荒いオスとは
分けて参加しなければ事故にもつながるとも教えてくれた。

後継者問題


近年 後継者問題がチャグチャグ馬コを伝承していくうえで課題となっている。大きな体の農耕馬のお世話や体調管理は負担も費用も大変かかる。
1978年「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に指定され
チャグチャグ馬コの鈴の音は文化庁の「残したい日本の音風景100選」にも選出。後世にこのお祭りを継承するには担い手が必要である。

ランウェイを歩くかのような姿は圧巻
艶っぽい目をしてます…こんな表情をするとは…

地域振興


山本さんはチャグチャグ馬コや農耕馬の振興のため仲間と
矢巾町内でのベントを意欲的に参加している。
今年春に行われた「徳丹城春まつり」では初となる医大通りから
徳丹城までの道のりをパレードし大変好評だった。

徳丹城にて

また毎年 矢巾町内の保育園・小学校・介護施設をまわる
「南部盛岡チャグチャグ馬コ前祝祭」が今年も開催された。
「お馬さんって大きいんだね!」
「綺麗な飾りをついけているね!」
とキラキラした目をする子ども達。
小さい頃からチャグチャグ馬コと触れ合う、馬を近くでみるという経験は大変貴重である。(実際私の子どもも保育園・小学校で馬と触れ合った事が今でも記憶にあるそうだ)

前祝祭で町内各地をまわり、子ども達は馬コとのふれあいを楽しんでいる

未来へ


今年も華やかな装束の馬コが軽やかな鈴の音を響かせ練り歩くチャグチャグ馬コ。
この光景を後世に残す為にもここ「矢巾町」で馬とともに暮らし続ける
人・馬が増えてくれればと願う。

後右:あかり 後左:すみれ 中央:ゆうゆ

             
                     文:ほそやまきこ

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