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ネタバレ感想『レディ・プレイヤー1』自分は感動して映画館でボロ泣きしました。

アイテムがすべて

モリーとハリデーがつくった「オアシス」という世界は、アイテムがすべてです。ゲーム内貯金もアバターが死ねばアイテムと一緒に落としてしまいます。

パーシヴァルのおばさんの彼氏はスラムから引っ越すのための貯金を「オアシス」に使い果たしてしまいます。現実でもゲーム内課金のために貯金を使い果たす人がいますよね。そこだけ観ていてとても生々しいです。

みんながこんなにもゲームにお金を使ってしまう状態なら倫理的にも問題があり、当然規制が入りそうなものですが、これは映画の世界。皆は”現実逃避”の名のもとにゲームに没頭します。

現実逃避サイコー!

政治や経済の不安定さから、人々はゴーグルを掛けバーチャルの世界の中に逃げ込みます。太ったおばさんはバーチャル世界でポールダンスを踊り、海がないならバーチャルの海をサーフィンで楽しみます。

「オアシス」の中では何でもでき、ゲームや映画、バカンスなども楽しむことができます。まさに発展の仕方を変えた灰色の砂漠のなかの”オアシス”なのです。

主要言語は”オタク語”

登場人物達の喋り方、早口なところや漏れ出る知識の泉やストップをかけないと止まらないこの感じ。そう皆オタクです。オタクの王みたいな人が「オアシス」を作ったため、その世界を最大限に楽しむためにはオタクである必要があります。

「オアシス」の至るところにポップカルチャーのかけらが光ります。イースターエッグをありかを示す鍵探しでは自らのオタク知識を総動員してああでもないこうでもないとうんちくを漏らし続ける姿にオタクらしさが溢れておもわずクスリとしてしまいました。

ネットリテラシーって大切

ストーリーが進んでいくにつれて出てくる問題発生と解決の糸口。すべてはネットリテラシーのほころびから生じます。

パーシヴァルが身バレをし、現実世界で狙われてしまったのは、気軽にネット内で本名であるウェイドという名前をしゃべってしまったため。IOIにハッキングできたのはソレントがパスワードを紙に書いて貼っていたから。

ネットの中にいて気軽に本名を喋らないことは基本的にはやめたほうが良いですし、パスワードを紙に書いて見えるところに管理しているなんてもってのほかですよね(笑)

ネットリテラシーって本当に大切なんだなと感じさせられます。

改めて考えると敵も味方もおバカ過ぎでは…?パーシヴァルが身バレをしてしまった理由は、アルテミスに対する恋心が暴発してしまったからだというのはまだ理解することができますが、終盤IOIがピンチになったのはソレントがオアシスに入るための据置型装置にパスワードの紙を貼り付けていたからです。

バーチャル業界の2番手3番手となるこの会社ではセキュリティに関して誰も注意する人がいなかったのでしょうか……(笑)

思い出の鍵探し

予告公開から話題になっていた登場するキャラクター達。観てみたらわかるのですが、一度観てすべて把握するのは不可能です。すべて知りたい方は是非ともWikipediaを見てみてください。

個人的にたまらなかったのは、60秒時を戻す事ができるルービックキューブ型の爆弾を投げた瞬間、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のテーマが1フレーズ流れ、終盤ソレントがメカゴジラに乗った際、ゴジラのテーマが流れた時でした。この時ばかりは涙腺が爆発せずにはいられませんでした。

この映画の魅力とは

VRの発展の先のほんの一例が今作ですが、やはりスピルバーグは自分たちにちゃんと伝えるべきメッセージを残してくれました。発展していくテクノロジーのなかで、バーチャルな世界を何のために必要とするのか。顔と顔を突き合わせたコミュニケーションを忘れてしまうのではないだろうか。そんなことを言っている気がしました。

これは観る前は予想外だったのですが、自分は終始涙ぐんでいました。途中少し涙をこぼしつつ、エンドロールには涙腺が爆発していました。それでも泣き足りず、終わったあとにトイレに駆け込み静かに泣くほどでした。

この作品はもともと感動するような映画なのか難しいところにいますが、自分にはこの作品、思い出に突き刺さるものが多すぎるのです。さまざまなキャラクターが登場したり、音楽や展開が知っているものばかりで、なによりアイアン・ジャイアントは自分が親に感動の泣き顔を見せるのが恥ずかしく初めてトイレで泣いた映画でした。

どの場面でも懐かしさがあらゆるキャラクター達の協力が涙腺のツボをついてくるのです。

この作品は是非とも家族で観てほしいです。自分が若かった頃に観てきたスピルバーグ作品がどれだけの影響を与えてくれたのか、是非とも子供に話してあげたくなる作品です。

また、あんなキャラクターやこんなキャラクター、親と子それぞれが知っているものと知らないものがあると思います。それを親子で探し合い、どれを見つけられたか観終わったあとに聞かせ合うのも楽しいと思います。ただのパロディ映画だと思って観たらびっくりしますよ。この作品は世代を超えて自分たちに大切なものを見つけさせてくれる最高の”鍵”なのですから。

ちなみに

一人で映画館に行くと、だいたい食べ物は買わず飲み物のみを買うのですが、今回はお腹がすいていたため、ホットドックか迷いつつポップコーンを買いました。キャラメルポップコーンとコーラをホクホク顔で持ちながら、上映する部屋へ向かいます。席について膝にポップコーンを載せながらカバンを座席の下に置こうとしたその時、

ポップコーンが倒れました。

散乱するポップコーンを見ながら感情がスルスルと無になっていきます。ポップコーンは近くにいた方が一緒に拾ってくれたのですが、力の入らない「ありがとうございます」と言うので精一杯でした。

でも映画が良かったのでプラマイゼロ

改めてこの作品を鑑賞してみました


改めてこの作品を観てみることにしました。童心に帰ったようにワクワクしてしまいやはり何度観ても面白かったです!そして、また号泣してしまいました…


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