喜怒哀楽-あんじゅ卒業寄稿
2022年6月11日、バーレスク大阪からあんじゅが卒業する。最近こそ足の状態が思わしくなく、パフォーマンスの面では本人も歯痒い思いをしていたと思うが、振り返ってみて、やっぱりあんじゅはお店の要としてなくてはならない存在だったなぁと感じることも多い。本記事がはなむけの言葉になるか分かんないが綴ってみたいと思う。
序-ザギンの女
バーレスク大阪のダンサーの出身地は様々であるが、彼女の出身地は東京、しかも昔から続く繁華街として日本のハイソサエティー文化を支える街、銀座である。筆者はお隣の日比谷に勤めていて通勤に銀座駅を利用しているし、アフター5に足を伸ばすこともあるが、「ヒト住んでるんや😮」な街であるのは間違いない。
一方で学生時代はギャルサーで渋谷でブイブイ言わせてた(死語すぎるwww)のは有名な話である。
そんなバックグラウンドを持つあんじゅの魅力は、パフォーマンス、オフステージどこでも感じることができる。とにかく感情が豊かで見てる者を飽きさせない。そんなあんじゅを『喜・怒・哀・楽』で表現してみたい(多少こじつけ感があるのはご容赦願う)
喜-気配りの人
ある日入場待ちをしていると後ろに並んでいだ一人の男性から声をかけられた。聞くと初めてお店に遊びに来たらしい。なるほど不安と緊張が入り混じる表情が見て取れた。
着席してあんじゅが私の席に挨拶に来た際、その男性の情報をインプットした。あんじゅに任せておけばよくしてくれるはず、と筆者の信頼ゆえの行動だった。即座にそのテーブルに移動していった。その後は逐一追ってはいないが、帰り際にその男性に「楽しめましたか?」と聞くと、満面の笑みで「お兄さん、ありがとうございました!!」と私にリオンを挟んでくれた🤣🤣🤣
ショークラブに於いてはもちろんショーでお客さんを魅了することが1番大事、だがそれと同じくらい筆者は接客が大事だと思っている。どれだけ良いショーを見せてもらったとしても接客対応がそっけないと居心地が悪く長くその店に通うというモチベーションには繋がらない。
一見さん、常連さん関係なく「喜」、すなわち笑顔になってもらうための妥協はなかったなーと改めて思う。
怒-叱れる人
最近ではその任務は後輩に受け継がれているが、あんじゅと言えば新人教育のスペシャリストの印象が強い。お店全体がちゃんと見渡せているし、時には配慮が行き届いてない新人を即座に指導する(決してお客さんを不快にさせない、かつ、本人の心にはしっかりと響くように)。そんな場面には何度も遭遇した。
関西で使う標準語という点もプラスされると誤解を招くことが多々あったと思うのだが、ただ皆さんに勘違いして欲しくないのは、彼女がやっていることは「怒る」のではなく「叱る」ということである。
本人も損な役目と笑いながら自虐していたこともあるが、誰かを「叱る」という行為は決して自分の感情に流されて行うではなく、愛情がないとできないもの。そして多量のエネルギーを必要とするので誰にでも出来ることではない。
あんじゅに鍛えられDNAを受け継いだ数多くの後輩がこれからもお店を超楽しい場所にすべく活躍してくれると思うので心配しないで。
哀-泣き虫な人
人は色んな場面で涙を流す。悲しい時、嬉しい時、悔しい時...
私がお店に通っている間だけで何度あんじゅの涙を見ただろう。ある時は先輩、同期、後輩といった戦友たちの旅立ち涙し、ある時は後輩がイベントの主役を立派に勤め上げた姿を見て涙する。もちろん我々の見てないところでも悔し涙を何度となく流してきたろうなと思う。
本人も必死に止めようとしても溢れ出す感情、それに従うってシンプルに素敵なこと。人前で泣くのは恥ずべきこと、みたいな変な美徳もあるかも知れないけど、涙は表現の一つだから。
自身の卒業でも泣きたければ我慢しなくていいと思う。我々は笑顔でいて欲しいけどね。あと、泣いてもいいようにメイクは厚くしとましょう😁
楽-楽しむ人
結びに変えて
卒業イベントまであと1週間(執筆時)。自分自身の幕引きを自分でプロデュースするって並大抵の事ではないし、本人もあれやこれや試行錯誤して悩んでいるところだと思う。でもそれも含めて楽しめば良いと思う。苦しみは当日何倍にもなってハピネスとして返ってくる。そして当日集まる多くのお客さんはあんじゅの味方だから。
泣いても笑ってもあと数日、皆さん満面の笑顔でもボロボロの泣き顔でもいいから、最高の空間作って送り出してあげましょうね(最近涙腺ゆるゆるの筆者は多分後者です😭😭)
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