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感動の価値

2023年5月24日、バーレスクTSのダンサーようちゃんのBDEVが行われた。

ダンスに人生を捧げ、内定を蹴ってショーダンサーの世界に身を投じたようちゃん。彼女の本気はどれ程のものか。予約した時からワクワクが止まらなかった。

筆者もこれまで色々な所でショークラブのイベント見てきたが、個人的には、単独でイベントを打つ、ってことは「xxxに挑戦します。応援してね」で止まって欲しくなくて(もちろんそれも重要な事なので否定してるわけではない)、「この日は私がやりたい世界観を全て私が作り上げます。それがダメなら全責任は私が取ります」っていうプライドというか覚悟に付加価値があると思っている。そう言う意味ではようちゃんはSNS、会って話した時、全てにその覚悟を感じさせた。

本人リクエストにより当日は正装で参戦。てもどこかしらに匂う反社な感じ😂


それならば、観る方だって本気にならないと。幸か不幸か当日の座席はブース下。撮影がちょっと難しいこともあり、できるだけ五感フルに動かして今日のイベントを感じたいと集中した

SPパ

この日お披露目された新作SPパは2種類。これにつき誕となり誕のリバイバル、ようちゃんのソロパの中で1番世界観に惹き込まれる「すずめ」

新作は「ナリリン・モンロー」の5人(通称Aチームの酒893達)にうい、つかさ、こころ、つきを加えた総勢9名。たぶんTSでは今まで見られなかったジャンル(?)で、集団としての統制がビシッと取れていながら、「音ハメの極限」というか本当に細かいフリが特徴的だった。ほんと目ん玉が20個ぐらい欲しいくらい。「苦戦した」とSNSで書いてたコもいたけど、これは絶対新しい扉開くキッカケになったよね。

もう一つはソロパ。一言で表現するならば「THE•いいウォンナ」本人も拘ったと言ってた照明。スポットライトに照らし出されたようちゃんに魅入るしかなかった。ようちゃんフロアだと無邪気な笑顔が印象的なのにステージでの豹変は毎度脱帽します

もちろんリバイバルもブラッシュアップされていて、新たな感動を呼び起こしてくれました。


初クィーン

初クィーンは「ヒール(black wedding)」、「シュガーフリー」、「ボール」、「SM」の4種類(かな)。もちろん全部良かったけど、個人的に特筆するならヒールとSM

ヒールに関しては、ようちゃんには不利、というか、どうしても演技スタートに代表されるポーズ(ヒールの中から出てくるとこ)のように身長の高いクィーンがその長い肢体を活かして魅せるのが見栄えする演目。でもそれを感じさせない大きな動きでクィーンを立派に務めあげた

カモーン!!!!

そしてもう一つのなみとのSM。飲みメンタル高めなマイメン2人で繰り出される官能の世界。ようちゃんのSは表現するなら「冷血」かな。翌日なみとの感想戦で話した特徴的なシーンは「センターサークルで拘束台にS役が上に乗る場面、ようちゃんは身体を撫でた後、じっと見てくるの(なみ談)」と、「ラスト前すがりつこうとするなみを冷酷に突き放す所」SMってベースには相互の信頼がないといけない愛のカタチだと思ってるけど、2人で織りなす世界はこれまでのWクィーンとはまた違った色を感じた。再演熱烈希望❤️‍🔥

歪んだ愛のカタチ。でも2人の間には確かな愛が存在した

そんな感じで総括するとダンス、ショーって無限の可能性秘めてるなと再認識だし、ショーはほんとに生モノ。その時にしかない感動が必ずある。この先何回となくようちゃんのイベントはあると思うけど、また違ったテイストで違った感動をくれるんだろうな。よう伝説はまだ始まったばかり。次も期待しかしてないんだかんね!!!

最後に1番良かったなと思うことを。タイトル悩んでた時にふと思ったこと、それは、ほんとに色んなお客さんからようちゃんへ高額のチップが出てたこと。自分も酒893だし人のこと言える立場にないのは分かってんだけど、ショーの感動の価値を我々が還元する手段はやっぱりチップであって欲しいな。勘違いして欲しくないのは高額=良い(もちろん彼女達も生活があるので高額に越したことはないけど)ってことを言いたいわけじゃない。人それぞれ事情はある。でもショークラブの価値尺度としてチップという制度の上に成り立ってるものだから、それが我々から送る感謝のカタチのあるべき姿かなと思います。

バルーンが落ちて手持ちしたものを割ってもらった瞬間が面白すぎたので〆に

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