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I still consider myself rather likable.

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記事一覧

マネーボール2.0

2000年代のオークランド・アスレティックスに代表される「マネーボール」は、これまで無視されていた新しいデータ分析手法を活用するというチームの(フロントオフィスの)…

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1年前

Do the little thing

中日ドラゴンズの根尾選手が投手に転向するという。かなりの球速もあり期待されているようだ。野球というのは、基本的には投手と、それから投手になれなかった人たちによる…

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2年前

図書館とチャック・フィンリー

大谷翔平の活躍で今や日本中に知られるようになったロサンゼルス・エンゼルズ。スペイン語と英語の「天使」が連続してなんだか頭が混乱するチーム名だが、昔はカリフォルニ…

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2年前

Jackie, Tim, and Josh

ジョシュ・ドナルドソンは並いるA's出身の選手の中でも特にお気に入りの選手だった。だった、と過去形で語らなければならないのが残念だ。 5月13日のヤンキーズとホワイト…

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2年前
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空席の椅子の記念碑、背番号42

今日のオークランドとミネソタのゲーム前に執り行われたセレモニーはバーニー・ウィリアムズのギターによる国歌の演奏であった。90年代のMLBに君臨した当時最強のヤンキー…

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2年前

遅咲きルーキーたち

コーストガード 2008年に「The 33-Year-Old Rookie」という自叙伝が発売された。独立リーグおよびマイナーリーグに11年間在籍した末にフィラデルフィア・フィリーズ…

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2年前
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ある配管工見習いの失投

黄昏デトロイト・ロック・シティー 2022年のデトロイト・タイガーズはパッとしない一年になるという開幕前の予想を大きく下回る成績で、現時点でMLB全チームの中でも下か…

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2年前

マネーボール2.0

2000年代のオークランド・アスレティックスに代表される「マネーボール」は、これまで無視されていた新しいデータ分析手法を活用するというチームの(フロントオフィスの)大胆さがその最大の特徴だった。好感度が高く口のうまいジェネラル・マネージャーのもと、過小評価されている選手をトレードで獲得する際の選手の分析がその真骨頂で、もう少し後になるとプレーの評価のためにレーダーを活用した打球のトラッキングのよう

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Do the little thing

中日ドラゴンズの根尾選手が投手に転向するという。かなりの球速もあり期待されているようだ。野球というのは、基本的には投手と、それから投手になれなかった人たちによるスポーツであり、投手というのはそれだけ特別な存在だ。投手から野手への転向という例は多いし、プロ入りして何年か経過してからというのはなかなか難しいようだが成功事例もなくはない。近年でもリック・アンキールのようにMLBで勝利投手になった経験もあ

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図書館とチャック・フィンリー

大谷翔平の活躍で今や日本中に知られるようになったロサンゼルス・エンゼルズ。スペイン語と英語の「天使」が連続してなんだか頭が混乱するチーム名だが、昔はカリフォルニア・エンジェルズだったりアナハイム・エンジェルズやロサンゼルス・エンジェルズ・オブ・カリフォルニアだった時期もあるので、いっそ新しい記号でも作って The baseball team formerly known as Las Angele

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Jackie, Tim, and Josh

ジョシュ・ドナルドソンは並いるA's出身の選手の中でも特にお気に入りの選手だった。だった、と過去形で語らなければならないのが残念だ。

5月13日のヤンキーズとホワイトソックスの試合中、今年からヤンキーズに移籍したジョシュ・ドナルドソン内野手は、相手チームのショートストップのティム・アンダーソンに試合中に2度も「Hey, what's up Jackie?」と呼びかけた。ホワイトソックスの大ベテラ

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空席の椅子の記念碑、背番号42

今日のオークランドとミネソタのゲーム前に執り行われたセレモニーはバーニー・ウィリアムズのギターによる国歌の演奏であった。90年代のMLBに君臨した当時最強のヤンキーズのセンターは今は熱心に慈善事業に取り込んでいるらしく、ゲストとして登場した放送ブースではコミュニティの価値について熱弁を奮っていた。

MLBでは2004年以来ずっと毎年4月15日は「黒人初の大リーガー(実際には1900年以降の近代野

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遅咲きルーキーたち

コーストガード

2008年に「The 33-Year-Old Rookie」という自叙伝が発売された。独立リーグおよびマイナーリーグに11年間在籍した末にフィラデルフィア・フィリーズ等で活躍したキャッチャー、クリス・コーストの二冊目の著作だ。NCAAのディビジョン3という微妙なレベルの大学でプレーした後、ドラフトされないまま独立リーグでプレーし続け、26歳でクリーブランド・インディアンズ(当時)

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ある配管工見習いの失投

黄昏デトロイト・ロック・シティー

2022年のデトロイト・タイガーズはパッとしない一年になるという開幕前の予想を大きく下回る成績で、現時点でMLB全チームの中でも下から2番目の9勝23敗、 得失点差はマイナス42で、もうチームを上げて今年で契約満了につき引退するスーパースター、ミゲル・カブレラの個人成績を讃える他にはモップを噛んで屈辱を耐えるくらいしかすることがない。

そんなデトロイトが属する

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