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核P-MODEL 回=回 私的詩的レビュー

核P-MODEL 回=回 私的感想になります。


1曲目 回=回 鉄釘舐めてるギタリストはリヴァーヴの波に乗り刻む電子の海超えるサーフギターサウンド。

2曲目 遮眼大師 真っ暗闇の中、前に進めぬ事を嘆く人々に自らの眼を覆い隠しているその手を開きなさい。と看破するは大師の教え。

3曲目 OPUS 最小単位から最大単位まで、キミからカミへの作品番号。

4曲目 TRAVERATOR 二重螺旋の鎖に縛られ、存在せぬ自我、彼我はギガ。飢餓、歯牙にかけぬmankindの上昇する先は?

5曲目 亜呼吸ユリア 1つの息吹とて同じキミはそこに居て、そこに居ない。ただ一度の揺らぎが無ければ一切無の前提が、此処にある個々の今を凍結し粉砕する凝結した一瞬の永遠。

6曲目 無頭騎士の伝言 明かし得ぬ共同体が引用する。神の斬首は時の断絶に言い換えられ、還ることのない理の伝言を伝える。

7曲目 ECHO−233 雷鳴は溶融する大地と沸騰する海の時代にも響き、我々はかつて失っていた目と耳で感知できないそれらを知り、あぶくから湧き出た命の先端の座標に位置している、雷鳴の残響は他ならぬ我々であった。

8曲目 幽霊飛行機 鉄塊が空を飛ぶと嘯いた男がいた、その男は狂人と見做された。我々は叶わぬ夢を見ることを辞めた、ソレに見合った代価か?大罪か?

9曲目 PLANET−HOME 星も死ぬなら子等は飛ぶ、その綿毛は闇に漂う、花に咲く道理の道。

10曲目 HUMAN−LE 人間原理 存在定理 解はそこはかとなく=を還元し、回帰するキミは万象を経由して尚キミで在る絶対の解=回=回である。

#平沢進 #核p -model #レビュー



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