見出し画像

アメリカの強さの裏側

2021年11月
久しぶりの渡米で見た
アメリカーレポート第2弾
コロナ禍において、実に1年半振りの渡米。

強さの証とも受け取れた
「配りまくったお金」のその後。

働かなくてもお金が降ってくるから、
みんな働くのがバカらしくなっちゃったらしい。

さっさと仕事を辞めて、のんびり暮らしている。


不足しているのは、もっぱら「Worker」と括られる
レストランのサーバーや皿洗い、スーパーのレジ、
トラックの運ちゃんや、港や空港や倉庫などで働く、
荷物を動かしたり現場整理をする人たち・・・などなど・・・。

 

その結果どうなったか?

 

時給$20
それでも応募がない。


じゃあ$30、いやいや$60なんてところも出てきたらしい。
時給$60のレストランサーバーって。

働く人が集まらないから、時給を上げるしかない。

 

確かにレストランでの人手不足は顕著で、
サーバーがいないから、サービスもままならない。
追加注文したくても係が来ない。
テーブルの片付けも間に合わないから、
外で人が並んでいても、席に案内できない。

でも、そんな時給、オーナーは払えるの?と聞くと、
払えないから、人の数を絞ると。

それ・・・悪循環・・・。

諸物価高騰により、駐車場料金も上がり、
時給$30の皿洗いのバイトを始めたけど、
近辺の駐車料が、$20/1時間とかいう、
笑い話なのか笑えない話なのかの現状。

 

そして、もう一つ。

世界的な問題になっている、
Long Beach港のタンカーとコンテナ。

LAXに降りる前の飛行機の窓からも、
湾に滞留している50とも100とも見えるタンカーが、
確認できた。

 

この有様は、港の管理システム人員の不足が理由だ。

さらにだ、写真では分かりにくいが、
Long Beach港付近に、高く積み上げられたコンテナ。
なんの支えもなく、3~4つが重ねられている。
地震が来たらどうなるのだろうか?

広大な土地に積み重なる、コンテナのおびただしい数。
規模感も数も、日本人には想像すら難しいかもしれない。


タンカーもコンテナも不足し、

なんとか陸に上がったとしても、
今度は陸路を運ぶトラックの運転手が不足。
船輸送コストが、コロナ前の3~4倍とまで言われ、
さらに陸路輸送の人件費が高騰。
その上がった分は、当然消費者物価に付加されている。

だからLAのCostcoやWalmartの棚には、
品物が並んでいない。
少ない商材を買い争えば、さらに金額は高騰する。
時給が上がっているから、それでも良いのか?

ただ、ちょっと救いなのは、WholefoodsやTrader Joe’sなど、
比較的ローカルや国内生産品が多い店は、

それほど品不足にはなっていない。

 

日本の賃金が安すぎる、物価が安すぎる、と、それは事実。
でも、じゃあ、このアメリカの状態は?

それでもLAに暮らす多様な民族は、陽気に金を使っている。
これもアメリカの強さか?

 


賃金と物価、経済。
誰か、私にレクチャーして欲しい。
何が良いのか、どうあったら皆が幸せなのか?

 

強いアメリカの裏側、つづきは、第3弾で

 

 

#コロナ禍のアメリカ #アメリカコロナ事情 #アメリカはやっぱり豊か #渡米レポート

写真は、橋から見たLongBeach港