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やどんとMTGと愉快なデッキ達

やどんでございます。

今回は晴れる屋さんからMTG30周年記念の記事というお題があったので今回こちらにやどんのMTG歴史を書いていこうかな、と考えております。
後半からは簡単なやどんのレガシー作成デッキの歴史になります。

本題に入る前に二つ前準備としてご紹介しておきたいことがあります。
ひとつは私、やどんという男のMTGの実績
もうひとつがこの話題には絶対抜けないやどん兄という人物の紹介となります。

【やどんの実績】

さて、あまり大きな大会に参加することがないため、私に実績などないと思っていたのですが視点を変えれば結構面白い物が見つかるものです。

  • 晴れる屋さんのレガシー入賞リストに唯一2マナティボルトを載せた男(2022月12月現在)

  • まつがんさんのデッキ紹介記事の第1号でレガシーのデッキを紹介してもらった男(デッキは殺虫剤)

  • レガシーでイニシアチブ使用第1号&デッキアーキタイプを認めてもらう

  • 困ったらネザボ4の人

  • コボルドストーム(サイドからポストに変形)の人

なんか最後の方は実績でもなんでもないような気がしますが面白いので載せてみました。
さて、次にこの話題になると欠かすことのできない、やどん兄の簡単な紹介となります。

【やどん兄】

  • コンボ大好き

  • MTG関連の訳のわからないものを買ってくる

  • よくパックを奢ってくれる

  • 一番好きなカード「contract from below」


実はアンリコを越えるスーパーカードがここに存在したのです。ドレッジと相性抜群()


コンボに関しては、無限マナに持っていくのが好きでそこまでは普通なのですが問題は締め方。

以前に一度あったのは無限モードに入った後、【Ashnod's Coupon】と札束を準備してきてこちらの体力と相手のマネーの勝負を強制させられたことがありました。(本人は漫画の哲也のゴールドマン一家ごっこがしたかったらしい)


伝説のジョークカード

【初めてのパック】

やどん兄「ポケカ買ってきてやるよ」
やどん「よろしく」
ドンッ

オーラトグはシュール

いや、冗談抜きで初めてのパックがこんなスタートになります。というかポケカといって買ってきたブースターの絵柄がオーラトグなの、なかなかに衝撃的だった覚えがあります。
新しいものにあまり拒否反応を示さない子供だったので「へぇ~」くらいの感じだったのですが、ここでこの年代でMTGを初めたプレイヤーにあるあるなこと
それは
「土地がない!」
当初おもちゃ屋でスターターが売り切れていることが多く、カードショップのようなお店もネットの未発達のため、なかなか見つけることが出来なかったため、案外子供界隈では基本土地が貴重品でした。
そんなこともあり、やどんがMTGを遊ぶのはもうちょい先の話となります。
その代わり、兄や兄の友人達からどういうアクションが強いか、ドローをするアクションは滅茶苦茶強い、ライフは1残っていればいい、などのカードゲームのいろはを仕込んでいただきます。

【図書館に・・・】

「ディープマジック」


なぜか図書館に置いてあったやどんの熟読した最古のMTGの本
何で図書館に置いてあったかは今まで謎だったのですが、この記事を書くに当たって気がついたことがあり

・図書館の置き場は「手品」のコーナーだった

・「ディープマジック」という名前

・本自体はほぼ文章主体のそこそこ暑い本

これ、きっと手品の本と間違えて購入したやつですよね・・・
そんなおそらく図書館のほんのした間違いが性癖の狂ったMTGプレイヤーを産み出してしまうことになるとはなんと罪深いことでしょうか?

ここに記載されているデッキの紹介は本当に面白く、今のやどんの考え方の根幹のひとつにもなっています。読みごたえあります。
コロナ前は晴れる屋さんにもマンガと一緒に置いてあって無料で読めたのでオススメ出来たのですが、今はこんなご時世ですので・・・残念

さて、このディープマジック、ベータからホームランドまでの全てのカードリストがあり、まだ見ぬ未知のカードの効果に胸を踊らせるやどん少年でしたが、そんな中、一際やどんの胸をときめかせるカードがありました。
それは


やどんの性癖。困ったら4枚

「なんでやねん!」という突っ込みが入りそうです。
この時からもう性癖がねじまがっていたんですねー。これが20年後、大きな影響を与えることになるとは


【初めての大会】

その後中学2年生くらいまでは友人達と緩く遊んでいたのですが、ここで地方のショップではあるのですが初めて大会に出ることになります。この時のスタンダードはウルザブロックとメルカディアン
そして初めて大会に出るために作ったデッキが


大好き!

「赤単ポンザ煙突」

詳しいデッキ内容は忘れましたが大量のランデス、落盤と蒸気の突風の全体除去8枚積み、シヴのフェニックスで煙突キープしつつ、最終的には相手のパーマネントを一つも残さないというデッキでした。
煙突、このカードも私の心をガッチリ掴んで離しませんでしたねー
さて、こんなデッキですがレベルとストンピィ、コントロールにはかなり強く、無事に予選はしっかり抜けました。
最後はピットサイクルに負けた覚え
残念

でも初めての大会で性癖投げつけて予選抜けは自分ながらもなかなか凄いと思いました()

【中学3年~高校1年】
 

この辺りは割とメタデッキを使っていました。特に青緑マッドネスが好きでよく使っていました。
構築として特殊なところは「魔力の乱れ」を積んでいたことであり、このカードが2ターン目共鳴者の先手と後手をひっくり返したり、フラッシュバックの4マナワームを弾いてくれたりといい活躍をしてくれました。
同じく地方の大会で何度か優勝させてもらったり、チーム戦で優勝したりもしました。 

余談ですがこの15~17年前のチームを組んだ強いプレイヤーだった方と先日レガシーで当たりました。いや、本当に何があるかわからないものですよね。

ここから諸事情で半年程ブランクが空きます。  

【友人Tとの出会い】

高校2年の2学期頃だったと思います。
私はここでMTG人生において非常に大きな出会いをします。当初は同じクラスにいながらあまり話すことのなかった、「友人T」との出会いです。彼はもしかしたらそんなことはないかもしれませんがおそらく彼がMTGを再開するきっかけとなり、私が後にMTGに復帰するきっかけとさせて貰った人物です。

後々海外の大きなレガシーの大会でTOP4に入ったり、ヴィンテ神になったり、対戦動画でも出演していたり大活躍ですが、当初から様々なことに抜群のセンスがある方だな、とは思っていました。(特に笑いのセンスは凄い)

また、好きな物に対する真摯な姿勢、集中力は後々にMTGでなかったとしても大物になるだろうな、とも思っていました。

【大学時代】

ここが自分のMTGを休止していたタイミングとなります。

この時期に始まったゲームとしてヴァイスシュヴァルツがあり、それで遊んでもいました。
後々こちらでもクソデッキを組んだりしているのですがそれはまた別のお話…

ちょっとMTGと関係ある話だとヴァイス参戦のタイトルで【Angel Beats!】という作品があり、そのヒロインの一人が奏(かなで)というのですが、その奏のカードを使ったクロックパーミッションを意識した構成のデッキをレガシーの某有名デッキと響きが似ていたので【かなでちゃん・スレッショルド】と名付けて読んでいました。
カナスレ、いいですよね!

【復帰】

社会人になって最初の年2010年の9月~10月頃、たまたま友人Tとご飯を食べに行く約束をしており、その時にふとMTGの現在の環境の話をします。
そして高田馬場に出来た新しく出来たという「晴れる屋」の話を聞きます。
そして晴れる屋さんでイニストラードのブースターを買う
これが復帰のきっかけとなります。  

さて、そんなMTG復帰の話を聞き付けた男がいました。それは久しぶりに登場のやどん兄です。

やどんがMTGに復帰した時は黒単デプスを使っていました。(当時デプスはまだレシピが整備されておらず、自分の構築も滅茶苦茶だったような気がします。)。そんな自分のデッキと勝負がしたいと言ってきます。 

そこでやりはじめますとやどん兄が不穏な動きをし始めます。

「デュアランスタートで」
そんなもの持っていないと思っていたため、ええと、どういうこと?と困惑する私を置いてまたも大好きな無限マナパターンへ、そして色々置物おかれてキャストされるスペルが「demonic attorney」

どこからこういうカードの知識を仕入れるの…?

全てのプレイヤーはアンティカードを一枚追加するというある意味とんでもないスペル。
ついでにアンティ領域は追放みたいな感じになるので、山札が減ります。
これを正しい手順は忘れましたがミラーリ辺りが置かれていたような気がします。
無限キャストまで持っていかれて私の山札は全てアンティされてしまいました。
どうしろと…

そして兄の一言 
兄「投了で」
やどん「は?」
兄「はい、あげる」

どうも渡すのが遅れていた就職祝いだったみたいです。(当時でもかなりのお値段のはずなので正直震えましたが、今でみると…)
こうして何故か手元にきてしまったデュアラン等
とりあえずレガシーでデッキを考える上で最低限のものは入手します。

【初めての晴れる屋リスト】

過去の自分の晴れる屋さんにある入賞リストを見た時に一番最古のものがゾンバードメントになります。
デッキとしては「墓所這い」を何度も使い回して攻めるデッキでとんでもないサイズの「屍肉食らい」を作り出したり「ゴブリンの砲撃」で盤面を制圧したりライフを詰めたりするデッキでした。
入賞はこのデッキで2回しているのですが2回目の6-0した時にはあのカードが入っていました

みんなのアイドル、ティボさん



みんな大好き2マナティボルトさんです。
これが過去から現在にかけて2マナティボルトさんがレガシーで入賞した唯一のリストとなります。

それではティボルトさんの活躍ぶりを見てみましょう
・カードパワーがまだ広まっていなかったため、willの的になってくれた 
・稲妻の的になってくれた
・信仰無き物漁りのディスカードになってくれた。
 
現場からは以上です。

【コボルドストーム】

おそらくやどん初めてのオリジナル。
きっかけは今はなき、夢屋さんのストレージを眺めていたときです。

運命の出会い

冗談抜きにこのカードを見て電波を感じました。何か出来そうな気がすると

この頃「ドラゴンの迷路」が販売されており、【唯々/諾々】の追加によって8グリンパスが可能となっていました。
家に帰ってとりあえず雛型を作り、1人回し…
コンボが回るには回るけど途中で止まることも多く、0マナクリーチャーの補填手段が必要だと感じたため、過去のカードリストとにらめっこ

ありました。


一番テキスト聞かれたカード

これで当時の1キルマシンデッキの雛型が完成しました。

その後ブリーチになったり色々な変化をするこのデッキですが非常に悔しい思いをしたことが一つありまして、それはかなり大きめの大会に出れた時に5-0までコボルドストームで行きまして、ここで勝てればという時のラスト3戦目で【唯々/諾々】が通るところまでは行ったものの、土地の引き過ぎで負けてしまったのですが、その2日後【禁忌の果樹園】で出たトークンでも【唯々/諾々】ならドロー出来ることに気がつき、「あと2日早く気がついていれば…」となったことです。
こんなこともあり、コボルドストームには構築の追究の大切さを学ばせていただいたと思います。


【殺虫剤】

このデッキが生まれた背景としては【宝船の巡航】を積んだURが大流行したことがあります。 
今でも強い【秘密を掘り下げる者】ですが当時でも本当に強く、後に【宝船の巡航】が使用禁止になる原因となります。
ただ当初のURは優秀な置物対策カードというのがあまりなかったため、【虚空の杯】で止まりやすい一面も持っていました。
また除去もインスタントタイミングの除去は【稲妻】しか入っていなかったため、白羽の矢が立ったのはこちらになります。

デルバーにプシュー

そしてカラーが噛み合ったので味付けを少々

い つ も の

こうしてうまれた【殺虫剤】となります

https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/81123/show/

このデッキ当時のURには本当に強く、空殴りに落とされていく虫を見て殺虫剤という名前をつけさせていたたきました。
この名前がよかったのかまつがんさんの記事のデッキウォッチングのvol.1のレガシーデッキの紹介として抜擢されます。

https://article.hareruyamtg.com/article/article_173/

これを使うと友人がよく後ろかろ笑いながら見ていた覚えがあります。空殴りは警戒できないよなぁ



この後も【黒単煙突】【赤単フェニックス】【白単ソルジャー】【ネザーボイドストンピィ】【コボルドブリーチへの変化】等々変なデッキの話はあるのですがここでは省略させていただきます。(一つ一つにはしっかり歴史があります。)

【イニシアチブストンピィ】

最近の話題なのでここは書かせていただきます。
このデッキが出来上がるまでに実は結構色々と変遷がありました。
このデッキに関してはバルダーズゲートが出る前から雛型となるデッキで遊んでおり、その変遷の一番最初が


【ねこねこストンピィ】

ニューカペナのこの猫を見て思い付いたデッキです。

にゃーん


これに2マナランドを探してくる【むかしむかし】かわいい猫をたくさん出す【エシカの戦車】チャリスを置きながらソープロ出来る【孤独】失った手札の補填となる【カヒーラ】

…さて、このデッキを使った結果は惨敗でした。ただ得られたことも多く、特にチャリス置いた状態でソープロ撃てる【孤独】は非常に強く、可能性を感じました。

そこでここでの教訓から第二のデッキが出来上がります。

【ソルジャーストンピィ】

それならば以前から使っていたソルジャーストンピィに【孤独】を追加してみたらどうなのか、というのが第二弾となります。
さらに白単になったため、【エメリアの呼び声】を追加。新しい兵士として【粗暴な聖戦士】なんかの追加もしました。

結果としては7回連続2-1

安定感はあるし、しっかり相手を縛る動きも出来るけど、デッキがパワー不足で相手が間に合ってしまうことが原因でした。

それならば種族に拘る必要なくね?

【エンジェル少なめエンジェルストンピィ】

1枚コンボのようなパワーカード【石鍛冶の神秘家】と【カルドラの完成体】を追加
さらに【ウルザの物語】を入れることで線を相当に太くした構成。
このデッキは名古屋の白ストンピィマスターのリストを参考にさせていただきました。(今でこそTwitterでかなり交流の深い方となりましたが、当初から隙のない、素晴らしいデッキ構成をされていてデッキリストに感銘した覚えがあります。)

今でこそ、イニシアチブのおかげで白ストンピィが認められていますが、実を言うとイニシアチブ前から白ストンピィは地盤を固め、少しずつ勢力を拡大しているデッキでした。
【孤独】【エメリアの呼び声】【エメリアのアルコン】【ウルザの物語】【カルドラの完成体】
この辺りの追加が大きかったと思います。
特にカルドラとウルザの物語は当時の白ストンピィの「相手を縛るまでは凄くいいけど、パワーが足りずに捲られる」という現象を解決してくれたカードだと思います。

ではなぜあまり目を向けられることがなかったのか
それは人によってアーキタイプが何かというのが違って1つのアーキタイプに纏められていなかったというのがあります。
自分もほぼ同じ構成のデッキを使っていたにもかかわらず「エンジェルストンピィ」「デス&タックス」「兵士」「ローグアグロ」の4種類に分類されたことがあります。

こういう背景が少しずつ力を付けてきていた白ストンピィが認知されにくかった理由だとは思いましたね。
イニシアチブストンピィというデッキを晴れる屋さんにお願いして登録してもらったのはこういう経緯もあったりします。


【イニシアチブ実装】

さて、遂にバルダーズゲートの発売です。
【白羽山の冒険者】は白ストンピィに足りなかった3マナのハードパンチャーになると思い、当初から期待していました。
なので最初は2枚でお試し

真打ち1

やどん「金属モックス、古の墳墓から白羽山の冒険者、イニシアチブ得ます」
対戦相手「はい」
やどん「イニシアチブで白羽山の冒険者が5/5、パンチで5点、平地セットからサリア、石鍛冶で」
対戦相手「え」
やどん「イニシアチブで5点ルーズ、石鍛冶起動、カルドラの完成体でパンチ10点で」

ん?なんか変だな
一枚増やしてもう一回!

やどん「白羽山出します。イニシアチブ得ます」
対戦相手「除去しまーす」
やどん「占術します。白羽山出して地下街進めます。」
対戦相手「除去します。」
やどん「地下街進めて4/1出ます」
対戦相手「除去…」
やどん「イニシアチブ奥義いきます。白羽山捲れました。再びイニシアチブで地下街入ります」
対戦相手「除去…ねーよw」

デッキに4枚投入が確定した瞬間である。
さらにMOパンダ先生に【練達の地下探検家】をオススメしてもらい、試してみると…

・サーガやエムラの横をすり抜けて勝つ
・濁浪をすり抜けて勝つ
・大量のトークンの横をすり抜けて勝つ

ありがとう、MOパンダ先生
最初3枚だったのに4枚になりました。

真打ち2


こうして自分なりにイニシアチブストンピィが出来上がり、3-0を繰り返し、イニシアチブプレイヤーが少しずつ増えていった結果、後々に晴れる屋さんでアーキタイプとしても認められるようになりました。(MOであんなに大暴れするとは正直思っていませんでしたが)

このイニシアチブストンピィが出来上がるまでの課程は本当に色々なことを学ばせてくれて、そしてメタに入る程のパワーのあるデッキが対策されない時、本当に暴力的に勝てるという貴重なことを経験させてくれました。


【最後に…】


たのちぃー!

最近使っているコイントスバーンを使うの脳ミソとろける程楽しいんじゃ~
今後もこんな感じで妄想をデッキに具現化してMTGライフをエンジョイしていそうな気がします。
それでは皆様、良きMTGライフを!

おわり


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