船整備 コンパス修理
コンパスの上部にらかなりエアーが入っていて正常に動作しないので、自分で修理してみました。
まずは、取り外しですが、ドームの周りにリングが付いていたので、そのネジを緩めていくと事件が起こりました。
ドーム内の液体が、バシャバシャ出て来てヨットのデッキは、ビシャビシャになりました。
その液体が、油っぽいので大変です。デッキがツルツル滑る。
急いで、液体洗剤をスプレーで撒いて、ちょうどデッキにシャワーが付いていたのでシャワーで流しました。
油だらけのコンパスを家に持ち帰りして洗剤でまずは洗いました。
構造的には、コンパスドームは、コンパスに乗っているだけで、黒いリングどオーリングで密着されていました。
コンパスの右下のマイナスネジの液体挿入口があります。
下面フランジには、薄いゴムのダイヤフラムが付いて居て内部の液体の膨張を吸収するような構造になっていました。
コンパスドームの材質は、内部に油を使用しているし、直射日光に当たる事からポリカーボネートだと思われます。
表面に傷も多かったので、まずは磨きました。
耐水ペーパーで240番、320番、400番、600番、1200番、2000番と磨いてから、プラスチック磨きコンパウンドで磨き。
最終仕上げに、アクリサンデー研磨剤と磨きクロスを使い艶を出しました。
次に本体と、黒いリングをペーパーをかけて黒いスプレーで再塗装しました。
本体とリングは、真鍮で出来ていました。
塗装のつぎは、メルカリで購入したLED電球12v仕様のブルーを配線をやり直してハンダ付けしました。
やっと組み付けです。コンパスドームのフランジとの密着には液体ガスケットを使いました。硬化するとゴム状になります。
スリーボンド製の品番1209です。
液体ガスケットを塗布してコンパスドームを取り付けしてリングとオーリングで仮止めして1日硬化待ちしました。
問題は、中に入れる液体ですが。
ネットでいろいろ調べた所、ミシン油がサラサラで使えると発見して採用しました。
1リットル980円を買って来て入れてみました。
1リットルを入れたら、半分しか入りませんでした。また、もう1本買いに行き、心配なので150ml入りも買って来ましたが、結局2リットルで足りました。
どうしても1cmぐらいのエアーは抜けず苦労しました。
そこで。ファイルケースをハサミで適当に切って、マスキングテープで注ぎ口を延長しました。
ドライバーで蓋を空けます。空いたらミシン油を多めにいれます。
これで。中の空気を外に出します。
ゆすると、ボコっと出てきます。
ほぼ完璧に直りました。
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