船生活 練習GW その1
GWは伊勢志摩に4泊5日のロングクルージング予定をしていましたが、天候の悪化しそうでしたので予定変更して近場の西伊豆に場所変更しました。
近場で、5日間ヨットで5人が生活するなんて初めての体験です。
行き先は、翌日以外は決めないで進みます。
船生活を始めると、次の港候補は2から3箇所は決めますが、やはり風まかせですし無理して進む必要がありません。安全に無理せずに入港してのんびり過ごす事が優先だと思っています。
5日間。安全にのんびり過ごすつもりです。
今回は5名で行きました。毎日ビール4本飲むと5人で、20本ですので5日で最低100本必要です。缶酎ハイも24本追加。ウイスキーを2本、スパークリングワイン4本。白ワイン。日本酒。お茶。ミネラルウォーター。炭酸水。相当な飲み物を積み込みました。
食料も14食分を積み込みました。
クラブハウスに前日夜に集まり。早朝6時に出港しました。クラブハウスからを入れると5泊6日でしたね。
GWで混み合う港が予想され、また風が安定しないために、翌日の行き先を決めていなくても到着時間は昼までに入るルールにしました。
最初の目的地は、土肥港にしました。
温泉が利用でき、近くにスーパーもあるので荒れる予報でしたのでの2日は港から出ない予定でした。
のんびり進んで4時間ぐらいの行程でした。
出港して1時間大瀬崎と言う。潮目が強い岬を通過すると風が20ノット超えて来ました。
予報通り吹いて来たので早めに港に入りたい。
しかしながら、エンジンから異音とシャフトに振動が起きて。アラームが鳴ってエンジン停止しました。
バッテリーと油圧低下ランプが付いてました。
舵を仲間に任せて、エンジンルームを開けて。ベルト異常無し、オイル量異常無し、その他エンジンルーム内に特に異常は見られず。
エンジンを冷やす為に30分から40分。そのまま。様子を見ながらセールだけで帆走します。ただ。最悪エンジンが不動になると予測して、クルージング中止して風が強くなる前にマリーナに戻る決断をしました。
180度方向変更すると、ホンダワラが沢山浮いて来ました。
船の行き足を止めて、GOPROのカメラを水中に沈めて撮影するとスクリューに巻きついているのが目視出来ました。
再度、エンジン始動すると。
掛かりました。
ホンダワラがスクリューに絡みエンジン停止をしたと言う結論に成り。また180度進路を変えて土肥港を目指す事にしました。
予定より2時間遅れて、港に入りました。
まずは、しっかりとモヤイをチェックして近くの温泉に行きました。
弁天の湯。500円です。
タオル、石鹸、シャンプーは持参しないと買う羽目になります。全く何にも無い風呂ですが、とても熱くて温まります。
なんと言っても風呂からヨットが見えます。
風呂から見たヨットです。
これから、試練の2日が始まるとは予想して居ませんでした。
風呂から上がって、夕飯の支度です。1日目の夕飯は鶏団子鍋にしました。挽肉で団子を作り鍋にして、次は豚しゃぶ肉を入れて、最後は雑炊で締めました。
夕飯を食べ終わると、風が強くなってきました。
平均30ノットオーバーの風が吹いて来ました。
雷、突風。雨とすごい天気です。
ただ。西寄りの風だったため、岸壁から離れる風だった為、揺れは少なかったです。
干潮と満潮では140cmぐらい上下するために、3時間ごとにモヤイの長さを調整作業が必要でした。また、岸壁にロープが擦れて痛んでしまわないようにロープカバーにタオルを巻いて対処しました。
今回、停泊時間が長いために3時間に30分をバッテリー充電の為にエンジンを掛けました。
2日目の朝は卵サンドイッチを作りました。
昼間は海上は、超荒れているため。
港からは出ません。
近くの神社や、スーパーなど散策して過ごします。そんな中、対岸の清水港から2艇のヨットが入って来ました。
そのうちの1艇は風が落ちてきてから清水に戻って行きました。30ノットオーバーの中。かなり無茶な出港だと思いました。
夜になると、風向きが変わり岸壁に押し付けられる風に変わり、うねりが凄く入って来ました。
私のヨットは約10tの重さが有りますが左右、上下、斜めにと、むちゃくちゃ揺れました。
雷は激しく鳴り、風は風向が著しく変わり、満潮に近づくと、ガンネルが岸壁に擦れそうになるぐらい揺れました。
その都度、フェンダーのロープの長さを調整してました。また、俵形の大型フェンダーを2個使ってますが、周りに巻いてあるロープは岸壁に張り付いている貝で一晩で擦れて切れてしまいました。朝がた裏返しにして使いました。
深夜2時には、岸壁に押し付けられる量が増えて来たため、ロープを繋ぎ70mぐらいにして対岸から引っ張りました。
全く眠れない2日目の夜でした。
今後の為に、25mロープを4本以上用意が必要だと感じました。対岸から2本引く事が有るかも知れないし、簡単に切れてしまうことも有ります。予備も必要です。
また、板型のマットフェンダーも必要です。
ハル(船体)が傷だらけになります。
フェンダーも、現在は普通のタイプです。
これだと、漁港の場合。黒いゴムが岸壁に張り付けてある場合が多いのですが、厚みが足りず
ゴムが船体に当たり黒くなってる場所が有ります。
板型のマットフェンダープラス。丸型フェンダーの組み合わせがベターに思えました。
俵型は、両側から吊り上げるため。
黒いゴムがある岸壁だと吊り下げているロープが一度激しく切れました。でもロープが切れなかったらスタンションが曲がってしまっていたかもしれません。
ヨットが前後に風で引っ張られると、黒いゴムに俵型フェンダーが引っ掛かり、片側のロープが船の重さに耐えられないで切れてしまうんです。
港の中は、周りの地形に寄っていろいろな風が巻いてます。うねりも入ります。
船体にダメージを受けない為にも、いろいろな種類のロープ、アンカー、フェンダーは準備が必要だと感じました。
3日目の朝。うねりは残って居ましたが朝6時半出港で次の目的地 妻良港を目指しました。
約4時間ちょっとの行程です。
第2弾で書いて行きます。
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