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【創立60周年企画】八千代エンジニヤリングの同期見つけました!第3弾~フマキラー株式会社~

企業創立や商品販売などが当社と同じく今年60周年を迎える企業の広報担当者の方に、誕生秘話、こぼれ話、同期としての想いや抱負などを伺う60周年記念企画。

第1回目は大日本コンサルタント様、第2回目はニュージェック様に伺ってきました。第3回目は、殺虫剤で有名なフマキラー株式会社(以降:フマキラーさん)に直撃インタビュー。

代表商品である「ベープ®」は今でも老若男女に人気のロングセラー商品です。その名は国内だけにとどまらず、海外での認知度も抜群だそうです。そんな人気商品の誕生から現在まで人気商品に至った経緯とこれから先に見据える未来を聞いてきました。

1.当社とフマキラー様との共通点

フマキラーさんの看板商品である世界初の電気式蚊取り「ベープ®マット」を発売してから今年で60年を迎えられました。
ベープ®の存在は社内でも特に強い思い入れがある商品だそう。
 
実は、蚊取り線香に対する「火事の心配」や「煙への不満」など利用者から多くの意見があったことから世界初の電気式蚊取り「ベープ®マット」が誕生したそうなのですが、その開発には10年かかったのだそうです。
蚊取り線香は、煙が出ている少し手前の部分で温度を一定に保たせて薬剤を揮散させることで殺虫剤しての効果が発揮されるそうなのですが、電気式を開発する際に電気で温度を一定に保つ仕組みを考えるのに時間がかかったのだとか。なんと、河原で落ちているラジオの抵抗体の仕組みをヒントに開発されたそうです。
1963年の発売当初、初任給が2万円ほどの時代に350円もする高値で販売しようとしたところ、社内で「高すぎる」と猛反対があったとか。
でも、当時の社長が自身のクビをかけてでも、品質の良さを確信し、売れるという強い想いがあったと言います。結果的に見事に初年度から大ヒットを達成したそうです。
 
フマキラーさんは今では、国内だけでなく東南アジアを中心に海外にも多く支社があります。特に海外ではマラリアやデング熱など蚊が媒介する感染症が原因で命を落としてしまうひとがまだまだいて、殺虫剤の必要性というのはとどまることがない状況です。
 
フマキラーさんの経営理念には「ひとの命を守る。ひとの暮らしを守る。ひとを育む環境を守る。」を掲げているそうで、ベープは、単に害虫を駆除するということだけでなく、「ひとの命を守る」という想いが込められているそう。この先もひとの命や暮らし、環境を守る製品として、変わらず成長していきたいと語ってくれました。 
 
当社はいままで約150ヵ国の国々に対して、社会資本整備に関するコンサルティングサービスを提供してきました。
世界にはまだまだ発展途上国も多く、調査や設計をする際は、その国の文化や暮らしを知ることからスタートし、交通基盤や上下水道の整備などその場所に合った社会インフラの整備や復興支援業務に従事していますが、当社も人々の健やかな暮らしを守り、さらにはひとの命を“守る”という意味では、想いは同じです。
 
フマキラーさんの社是には「誠魂長才」という言葉があって、誠心誠意“まごころ”を持って世に貢献していくという意味があるそうです。
この言葉は「真摯に業務に向かい、顧客の信頼に誠実に応える。」という当社の経営理念の内容ともよく似ています。
 
▶当社の経営理念はこちら
  
言葉は違えど、想いは同じですね。

海外のベープ🄬シリーズ
東南アジアを中心に世界約70か国に商品が展開されています。

2.未来へ繋げる(SDGs)取り組みについて

フマキラーさんは、ベープの商品開発や販売だけでなく、社会貢献活動の一つとして“育む環境”にとても力を入れられていて、20年前にフマキッズこども研究所を立ち上げたそうです。そこでは、子どもたちが虫や植物に関することを学べる場を設けられています。
また、黙食など昨今の生活様式の変化により、食事を通じたひととひととのつながりが希薄になってきていると感じているそう。そこで、除菌剤・消毒剤を活用して「つくっ手たべ手プロジェクト」を2022年4月に始動したとか。
このプロジェクトは、除菌・消毒に気を付けながら、ひとと繋がりを持って楽しく食べてほしいという想いからスタートした企画です。
 
▶つくっ手たべ手プロジェクトについてはこちら

つくっ手たべ手プロジェクト
2022年4月より開始

当社もプラントベースドフード※を起点に様々な社会・環境課題に触れ、SDGs達成のための取り組みを学ぶという食育プログラム「食べて学ぶSDGs」に2021年から取り組んでいます。
その内容は、全国の中学生へ出前授業を行うもので、牛を育てるのにどれだけ環境に負荷がかかっているかなど「食と環境」のつながりを座学・グループワークを通じて知ってもらう機会を設けています。そこではプラントベースドフードを販売している企業とコラボして、大豆ミートを使用したカレーなどプラントベースドフードを子どもたち自身が調理し、食べてもらうということもしています。
 
環境を守ることで、ひとが守られて、暮らしが守られ、循環していく。
当社はこれからも環境に関する知識や知見を多くの人に認識してもらい、人々が快適に暮らせる社会をつくることに貢献していきたいですね。
 
※プラントベースドフードとは
全て(または大部分が)植物由来原料から作られた食品。ベジタリアンの人だけでなく、健康のために食事の一部に取り入れる人や、地球環境への配慮からプラントベースドフードを選択する人が増えており、世界中で注目されています。
特にプラントベースドフードの代名詞である大豆ミートは、ここ数年日本でも様々な商品が登場しスーパーやコンビニでも気軽に購入できるようになりました。

食べて学ぶSDGsの授業の様子

3.これからについて

現在、社会課題の一つとして地球温暖化による特定外来生物ヒアリなどの被害が深刻化する中で、フマキッズこども研究所でも過去から変わらず伝えていることがあるそうです。
 
それは、“フマキラーは決して虫を殺したい会社ではない”ということ。
 
害虫という言葉は、人間側からの視点なだけであって、生態系の一部で見たら虫たちにもきちんと役割があります。
「じゃあ、なぜ殺すのか?」というと、やはり人間が生きていく中で、虫に刺されたことが原因で病気になったり、亡くなってしまったりする害があるから。
フマキラーさんは、そういった問題を減らしたいという想いのもと、製品開発を行っていますが、基本的には植物も虫もひとも生態系の一部として共存することを目指しているのです。
 
当社も自然と共存していくために、技術開発など日々挑戦を続けています。
ひとと環境の両方を知りどちらも尊重する『人と自然が共生する世界』をつくっていくことが、世界的に求められています。よりよく循環する世界を未来へと繋げていくことが、未来ある子どもたちのために、私たちがやるべきことであると、改めて実感できるインタビューでした。

フマキラーさん、インタビューへのご協力ありがとうございました!
フマキラー株式会社:菅谷洋介様、川端美虹様


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